アプリごとに音量を変える手順|会議の音と作業中の音を音量ミキサーで分ける

アプリごとに音量を変える手順|会議の音と作業中の音を音量ミキサーで分ける Windowsの設定

こんにちは、さとりです。元調理師で、飲食の現場に10年いたあと、SNS運用代行のフリーランスとして独立しました。いまは自宅で仕事をしていて、このブログでは在宅ワークの作業環境を、道具の選び方と設定の手順で書いています。

この記事は、ひとつの質問に答えます。「会議の声と、作業中に流している音を別々の大きさにしたいとき、Windowsのどこで何をすればいいのか」です。

先に結論を書きます。Windows 11には、アプリごとに音量を決められる「音量ミキサー」という画面があります。会議アプリを基準にして、それ以外のアプリを下げる。この順番で触ると、全体の音量をいちいち上げ下げしなくて済みます。

この記事では、音量ミキサーの開き方、調整する順番、アプリごとに音の出る先を分ける方法、うまくいかないときに確かめる場所を、上から順にまとめています。

全体の音量とアプリごとの音量は、別のつまみです

手順の前に、仕組みをひとつだけ押さえておきます。ここが分かっていると、あとの操作で迷いにくくなります。

Windowsの音量には、大きく分けて2種類のつまみがあります。

  • 全体の音量:タスクバーのスピーカーのアイコンから触る、いつものつまみです。パソコンから出る音すべてに効きます。
  • アプリごとの音量:音量ミキサーの中にある、アプリ1つにつき1本のつまみです。そのアプリの音にだけ効きます。

アプリごとの音量は、全体の音量に対する割合として働きます。アプリ側のつまみをいちばん上にしても、全体の音量より大きくはなりません。反対に、全体の音量を下げると、すべてのアプリの音が同じように小さくなります。

つまり「会議だけ大きく、ほかは小さく」は、全体を上げたうえで、ほかのアプリを下げることで作ります。会議アプリを上げるのではなく、それ以外を下げる、という考え方です。

音量ミキサーを開く手順

音量ミキサーの入り口はいくつかあります。どれから開いても同じ画面か、同じ役割の画面にたどり着きます。使いやすいものを1つ覚えておけば十分です。

設定アプリから開く

  1. スタートボタンを右クリックして「設定」を開きます。
  2. 左の一覧から「システム」を選びます。
  3. 「サウンド」を開きます。
  4. 下のほうにある「詳細設定」の中の「音量ミキサー」を開きます。

いちばん確実な開き方です。アプリごとの音量に加えて、アプリごとの出力先・入力先もここで決められます。

タスクバーのスピーカーのアイコンから開く

  1. 画面右下のスピーカーのアイコンを右クリックします。
  2. 出てきたメニューから「音量ミキサーを開く」を選びます。

設定アプリの音量ミキサーの画面が直接開きます。よく使うなら、こちらが早いです。

クイック設定から開く

スピーカーのアイコンを左クリックすると、音量のつまみが並んだ小さな画面(クイック設定)が出ます。音量のつまみの右端にある矢印を押すと、出力先の一覧が開きます。更新が入っているWindows 11では、ここにアプリごとの音量のつまみも並びます。

キーボードでは、Windowsキー+Ctrl+Vでこの画面を直接呼び出せる環境もあります。会議の途中でさっと下げたいときには、こちらが手早いです。

画面の名前や置き場所は、Windowsの更新で変わることがあります。この記事はWindows 11の表記を基準にしています。見当たらないときは、Microsoftの公式サポートで最新の場所を確かめてください。

会議の音と作業中の音を分ける順番

オンラインで学ぶ様子

ここからが本題です。上から順にたどってください。順番を変えると、どこで音が小さくなっているのか分からなくなりやすいので、この並びで進めるのがおすすめです。

1. 分けたいアプリを、先に全部起動して音を出しておく

音量ミキサーには、いま起動していて、音を出したことのあるアプリしか並ばないことがあります。会議アプリ、ブラウザ、音楽や動画のアプリなど、分けたいものを先に起動して、一度音を出してから開いてください。

会議アプリは、テスト通話やスピーカーのテスト機能を使うと、実際の会議に入らなくても音を出せます。

2. 全体の音量を、会議がちょうどよく聞こえる大きさにする

最初に全体の音量を決めます。基準は会議の声です。会議アプリのテスト音や、録画済みの会議の音声を流しながら、無理なく聞き取れる大きさに合わせます。

この時点では、ほかのアプリの音が大きすぎても気にしなくて大丈夫です。次の手順で下げます。

3. 会議アプリのつまみは、いちばん上のままにしておく

音量ミキサーで会議アプリの行を見て、つまみが下がっていないかを確かめます。下がっていたら、いちばん上まで戻しておきます。

会議アプリを基準にしておくと、「会議の声が小さい」と感じたときに触るのは全体の音量だけ、という形になります。触る場所が1か所に決まるので、会議中に慌てずに済みます。

4. 作業中に鳴らすアプリを下げる

ブラウザ、音楽アプリ、動画アプリなど、会議以外で音を出すアプリのつまみを下げます。会議の声の後ろで流れていても邪魔にならない大きさまで下げるのが目安です。

数字で「ここまで」と決める必要はありません。会議の声と一緒に鳴らしてみて、会議の声が埋もれないところで止めてください。人によって聞こえ方も、部屋の環境も違うので、自分の耳で決めるのがいちばん確かです。

5. 通知音が気になるなら「システムの音」も下げる

音量ミキサーの一覧には、アプリとは別に「システムの音」という行があります。Windowsの通知音やエラー音はここに入ります。会議中に通知音が大きく感じるなら、この行を下げます。

通知の表示そのものを止めたい場合は、音量ではなく通知の設定で切るほうが確実です。音量ミキサーで下げられるのは、あくまで音の大きさだけです。

アプリごとに音の出る先を分ける手順

音量だけでなく、音が出てくる機器そのものをアプリごとに分けることもできます。たとえば「会議はヘッドセット、BGMはスピーカー」という分け方です。

  1. 音量ミキサーを開きます。
  2. 分けたいアプリの行の右にある矢印を押して、詳細を開きます。
  3. 「出力デバイス」の欄で、そのアプリの音を出したい機器を選びます。
  4. マイクも分けたい場合は、「入力デバイス」の欄で選びます。

「既定」のままになっているアプリは、Windows全体で選んでいる出力先に従います。個別に選んだアプリだけが、指定した機器から鳴ります。

このやり方は、全体の出力先を切り替える操作とは別物です。全体の出力先をヘッドセットとスピーカーで行き来させる手順は、別の記事にまとめています(記事末の内部リンクを見てください)。

ひとつ気をつけたいのは、会議アプリの多くがアプリの中にも「スピーカー」「マイク」の選択欄を持っていることです。アプリの中で機器を指定していると、Windows側で何を選んでも、アプリの中の指定が効く場合があります。出力先を分けたのに思ったとおりに鳴らないときは、会議アプリの音声設定もあわせて開いて、同じ機器を選んでおくと迷いにくくなります。

うまくいかないときに確かめる順番

行き詰まっている様子

アプリごとに分けたはずなのに、思ったとおりにならない。そういうときは、次の順番で確かめてください。外側から内側へ、音が通る道を順にたどる並びです。

アプリが一覧に出てこない

  • そのアプリがいま起動しているかを確かめます。
  • 起動していても、一度も音を出していないと一覧に出ないことがあります。テスト音などで音を出してから、音量ミキサーを開き直します。
  • ブラウザは、開いているタブの数に関係なく、ブラウザ全体で1行として並ぶのが基本です。タブごとの音量はWindowsの音量ミキサーでは分けられません。タブ単位で分けたいなら、ブラウザ側の機能や、音を出すサイトをブラウザと別のアプリで開くといった工夫が必要になります。

つまみをいちばん上にしても、会議の声が小さい

  • 全体の音量が下がっていないかを見ます。アプリのつまみは全体の音量に対する割合なので、全体が小さいと上限も小さくなります。
  • 会議アプリの中にある音量の設定が下がっていないかを見ます。アプリの中の音量と、Windows側の音量は別々に効きます。
  • ヘッドセットやスピーカー本体に音量のつまみやボタンがある機種では、そちらが下がっていないかも見ます。

下げたはずの音量が、あとで元に戻っている

  • アプリによっては、起動のたびに自分で音量を決め直すものがあります。その場合は、そのアプリの中の音量設定で下げておくほうが長持ちします。
  • 機器を抜き差ししたり、無線の機器がつながり直したりしたときに、アプリごとの設定が効かなくなることがあります。つなぎ直したあとは、音量ミキサーを一度開いて確かめるのが確実です。

何がどう設定されているか分からなくなった

いろいろ触っているうちに、どのアプリをどこへ出しているのか分からなくなることがあります。そのときは、音量ミキサーのいちばん下にある「リセット」のボタンを使います。すべてのアプリの音量と出力先が、Windowsの既定の状態に戻ります。

リセットすると、個別に選んだ出力先もすべて「既定」に戻ります。分け直すつもりで、手順の最初からたどり直してください。

このやり方が向く人、向かない人

アプリごとの音量は便利ですが、誰にでも必要な設定ではありません。自分の作業から決めるための目安を書いておきます。

向いているのは、次のような人です。

  • 会議に出ながら、別のアプリで音楽や動画を流していることがある人
  • 会議のたびに全体の音量を上げ下げしていて、その手間を減らしたい人
  • 会議はヘッドセット、それ以外はスピーカー、のように鳴らす機器を分けたい人

向かないのは、次のような人です。

  • 会議中はほかの音を一切出さない人。全体の音量だけで足ります。
  • ブラウザのタブごとに音量を分けたい人。音量ミキサーではブラウザがまとめて1行になるので、この方法では分けられません。
  • 音を出すアプリが1つしかない人。分ける相手がいないので、設定しても変わりません。

私はヘッドセットに無線のRazer BlackShark V2 Proを使っていますが、この記事の手順は特定の機器に頼るものではありません。有線のイヤホンでも、パソコンにつないだスピーカーでも、Windows側の操作は同じです。

設定を決めるときに先に考えておくこと

動画編集の作業画面

最後に、設定を始める前に決めておくと迷いにくいことを2つ書きます。

ひとつは、どのアプリを基準にするかです。この記事では会議アプリを基準にしましたが、会議がほとんど無い人なら、いちばん長く音を聞いているアプリを基準にしてかまいません。基準を1つ決めて、そのつまみは触らない。ほかを下げて合わせる。この形にしておくと、あとで調整するときに触る場所が迷いません。

もうひとつは、音量で分けるのか、機器で分けるのかです。同じヘッドセットから全部の音を聞くなら、音量だけ分ければ足ります。会議の音だけを耳元で聞き、ほかは部屋に流したいなら、出力先を分ける手順まで進みます。どちらが要るかは、自分がふだん何を同時に鳴らしているかで決まります。

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まとめ

「会議の声と作業中の音を別々の大きさにするには、Windowsのどこで何をすればいいのか」への答えは、Windows 11の音量ミキサーで、会議アプリを基準にしてほかのアプリを下げるです。

  • 音量ミキサーは、設定アプリの「システム」から「サウンド」、またはスピーカーのアイコンの右クリックから開けます。
  • 分けたいアプリを先に起動して、音を出してから開きます。
  • 全体の音量を会議に合わせ、会議アプリのつまみは上のまま、ほかのアプリと「システムの音」を下げます。
  • 鳴らす機器まで分けたいときは、アプリごとの「出力デバイス」で選びます。会議アプリの中の機器設定もあわせて見ておきます。
  • 分からなくなったら、いちばん下の「リセット」で既定に戻してやり直せます。

まずは、会議アプリと、ふだん作業中に音を出しているアプリを1つずつ起動した状態で、音量ミキサーを開いてみてください。2本のつまみが並んでいるのを見るところから始めれば、あとはこの記事の順番どおりに下げていくだけです。

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