在宅ワークのヘッドセットは何で選ぶか|私が使っているものと、道具では解決しなかったこと

在宅ワークのヘッドセットは何で選ぶか|私が使っているものと、道具では解決しなかったこと 周辺機器

[広告]この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介しているのは私が実際に使っているものだけです。報酬の有無で評価を変えることはしません。

在宅で働くようになってから、ヘッドセットは一日のうちでいちばん長く頭に乗っているものになりました。この記事では、私が実際に使っているヘッドセットと、選ぶときに何を先に決めたのか、そして道具を替えても解決しなかったことを書きます。

書いているのは、飲食の現場に十年いたあとSNS運用代行のフリーランスとして独立した、さとりという者です。営業が苦手で、その苦手を埋めるために自動化をつくり始めた在宅ワーカーです。オンライン会議は、いまも得意ではありません。

先に言っておくと、この記事に「これを買えば正解です」という結論はありません。私が使っているものは一つだけで、他の機種と並べて使い比べたことがないからです。書けるのは「私はこう決めた」というところまでです。そのかわり、買ったのに使っていないものと、ヘッドセットを替えても消えなかった困りごとは、そのまま書きます。

結論から|音質より先に「どの時間に使うか」を決めました

ヘッドセットを選ぶとき、私が最初に見たのは音質ではありませんでした。一日のうち、どの時間に、何のために頭に乗せているのかを先に決めました。

在宅ワークでヘッドセットが登場する場面は、だいたい次のどれかだと思います。

  • オンライン会議で話す・聞く
  • 作業中に音を聞く(確認のための再生を含む)
  • 周りの音を遮って、作業に入る

この三つは、必要になる性質がまったく違います。会議のためなら「相手に自分の声が届くか」が主役になりますし、作業中の再生なら「長時間つけていられるか」が主役になります。周りの音を遮る目的なら、また別の話になります。

私の場合、いちばん時間が長いのは三つ目でもなく一つ目でもなく、二つ目でした。会議は毎日あるわけではありません。けれど作業は毎日あります。だから「会議で使える最高のもの」ではなく「毎日つけていて気にならないもの」を基準にしました。ここを取り違えると、月に数回しか使わない場面のために毎日の快適さを差し出すことになります。

基準を一つに絞ると、迷う時間が短くなります

道具を選ぶとき、私はよく比較表を眺めて手が止まります。項目が多いほど、どれも捨てられなくなるからです。だから最近は「自分の作業のうち、いちばん長い時間を占めているのはどれか」だけを先に決めて、そこからずれる項目は無視するようにしています。

この決め方は、正しい買い物をするための方法ではありません。決められないまま買わずに終わるのを避けるための方法です。私は長いあいだ、必要だと思っているのに決められず、そのまま何ヶ月も同じ不便を続けたことがあります。それなら基準を一つに絞って早く決めたほうが、結果として作業が進みました。

私が使っているヘッドセットと、それ以上書かない理由

いま使っているのは Razer BlackShark V2 Pro です。キーボードは Razer BlackWidow V3、マウスは Razer Basilisk V3 で、結果として手元がRazerで揃っています。

この三点については、基本的に問題なく使えていて、特に不満は出ていません。これが私が書ける正直なところです。壊れて困ったこともなく、作業の途中で気になって手が止まったこともありません。

ここから先、私は書きません。たとえば遮音性がどうか、装着感が他社と比べてどうか、音の傾向がどうか、といった話です。理由は単純で、他の機種と並べて使い比べたことがないからです。比べていないものを比べたように書くと、それはもう自分の体験ではなくなります。

レビューを読むとき、私はいつも「この人は何と比べてそう言っているのか」を探します。比較対象が書かれていないのに順位がついている記事は、読んでも自分の判断材料になりませんでした。だから自分が書くときも、そこは空けたままにしています。

「不満が出ていない」は、褒めているわけではありません

不満が出ていないというのは、良いという意味とは少し違います。気にならないので、覚えていないという状態です。

道具としてはそれで十分だと私は思っています。作業中にヘッドセットのことを考えている時間は、本来の作業をしていない時間です。頭に乗っていることを忘れられるなら、役目は果たしています。

逆に言えば、いま使っているものについて語れることが少ないのは、うまくいっている証拠でもあります。私が長く覚えているのは、失敗した買い物のほうです。

買ったのに使っていないものがあります

オンラインで学ぶ様子

正直に書くと、私はマイクとオーディオインターフェイスを持っているのに、使っていません。オーディオテクニカのAT2020と、AT-UMX3です。

買った時点では必要だと思っていました。声を届ける仕事をしているのだから、声の入口はちゃんとしたほうがいいだろう、と考えたのです。理屈としては間違っていないと思います。

けれど実際の一日を思い出すと、私が声を出す時間はそれほど長くありませんでした。会議は毎日あるわけではなく、テキストのやり取りのほうが圧倒的に多い。そして会議のときは、すでに頭に乗っているヘッドセットでそのまま話し始めてしまいます。机の上にマイクを立てて、そこに向かって座り直す、という手順が挟まらないのです。

これは製品が悪いという話ではありません。私の一日の使い方に合っていなかったという話です。買う前に「これを使う場面は一日のどこにあるか」を具体的に思い浮かべていれば、順番が違ったはずでした。

いらなかったものから分かったこと

この買い物から学んだのは、次のことです。

  • 「あったほうがいい」で買ったものは、使う手順が増える側にあると使わない
  • すでに常時使っている道具が、その役目を兼ねてしまうことがある
  • 買う前に必要なのはスペックの比較ではなく、使う瞬間を思い浮かべること

ヘッドセットの話に戻すと、私の環境ではヘッドセットが「聞く」だけでなく「話す」も兼ねてしまいました。だから結果として、ヘッドセットが会議の主役になっています。これは選んだのではなく、そうなった、というのが実際に近い書き方だと思います。

音が途切れるとき、ヘッドセットを疑う前に見ているところ

オンライン会議で声が途切れると、まずヘッドセットが疑われがちです。でも私は、先に別のところを見るようにしています。

私の回線はビッグローブ光で、速度はだいたい250〜350Mbpsくらいです。ここについて特に不満はありません。数字が出ているとき、途切れの原因が回線側にあるとは考えにくくなります。逆に、この数字を知らないままだと、原因の切り分けが一つも進みません。

ここで大事なのは、手元の道具を替える前に、測れるものを測っておくという順番です。ヘッドセットを買い替えても、原因が別の場所にあれば同じことが起きます。そして買い替えは、原因が分からないままでも実行できてしまうところが怖いところです。

「原因が見えない失敗」がいちばん厄介です

これは自分の自動化づくりでも何度も経験しました。表にエラーが出ない失敗は、気づくまでに時間がかかります。動いているつもりで、実際は動いていない。あとから見ると理由は単純なのに、その時点では見当もつかない。

道具の不調も同じで、症状から原因を当てにいくと、だいたい高いほうの買い物になります。まず測る、それから替える。この順番だけは、失敗のたびに強くなっていきました。

モニター4枚の前で、ヘッドセットが担っていること

動画編集の作業画面

私はモニターを4枚使っています。内訳はMSI G274QPF E2が1枚、ASUS VC239が2枚、ASUS VG258が1枚です。機種ごとの使い比べはしていないので、どれがどう良いという話は書きません。

枚数を増やしてよかったのは、それぞれの画面に別の作業や確認画面を置いておけるので、いちいち切り替えなくて済むことでした。ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽なのも、増やしてよかった点です。困ったのは費用がかかることくらいで、使い勝手の面での不満は出ていません。

この環境とヘッドセットは、意外なところでつながっています。会議中に手が空くのです。画面を切り替えなくてよいので、話しながら別の画面で資料を開いておける。そうなると、手元の道具に求めるものは「操作しやすさ」ではなく「つけていることを忘れられるか」に寄っていきます。

つまり、ヘッドセットに何を求めるかは、机の上の他の要素で変わります。単体で最適なものを探しても、自分の環境での最適とは一致しないというのが、私が四枚並べた机の前で感じていることです。

並べるものが増えると、姿勢のほうが先に問題になります

ちなみに私は椅子をSYALENに替えています。それまでは普通のデスクチェアでした。替えてから肩こりと腰痛が緩和されたような気がしていますが、はっきり治ったとまでは言い切れません。椅子への不満は、いまのところありません。

なぜここで椅子の話をするかというと、頭に乗せるものを長時間つけていられるかどうかは、座り方とも関係するからです。姿勢が保てていない状態で長時間座れば、どんなものをつけていても疲れます。ヘッドセットだけを直しにいくと、原因の側を見落とすことがあります。

それでも、道具では解決しなかったことがあります

ここがこの記事で本当に書きたかったところです。

私は、オンライン会議そのものが苦手です。初対面の相手とオンラインで話すと、人見知りと自信のなさが前面に出てしまいます。自分でも分かっています。正直に言えば、その時間が本当に嫌でした。

テキストでのやり取りも昔から苦手で、いまも苦手なままです。金額を出すときも、自信がないから自分から下げてしまっていました。提案資料を見てもらえたことはありましたが、そのあとの連絡は一切来ませんでした。こちらからリマインドする勇気がなく、そのまま終わりました。

この困りごとは、ヘッドセットを替えても一つも減りませんでした。当然だと言われればそのとおりです。でも私は当時、道具のほうを整えれば少しは変わるのではないかと期待していました。声がきれいに届けば、話しやすくなるのではないかと思ったのです。

結果として、届く声の質と、話す気持ちの重さは、別のものでした。マイクを買って使わなかったのも、たぶんここに理由があります。私が本当に困っていたのは音ではなかったのです。

それでも道具を整える意味はありました

ただ、無意味だったとも思っていません。整えて効いたのは、会議のあとに残る疲れのほうでした。嫌だと思っている時間に、物理的な不快が乗らないだけでも違います。

独立してから半年くらいは無収入で、そのあとの半年も収入は一桁万円台でした。その間はアルバイトをしながら食いつないでいて、毎日なにかしら試行錯誤していました。ココナラでコンサルを十件ほど受けて、単価は一本3,000円。編集の案件は一本4,000円から10,000円くらいで、動画の尺で金額が変わりました。時給に換算すれば安かったのですが、実績にはなりました。

その時期を思い出すと、机の上を整えることは、動かない状況の中で自分が確実に動かせる数少ない場所でした。結果に直結しないけれど、確実に自分の手で変えられる部分です。効いたのは成果ではなく、続けやすさのほうだったと思います。

これから選ぶ人に、私が先に決めておくといいと思うこと

これからを考える様子

おすすめの機種を並べるかわりに、決める順番だけ書きます。

  • 一日のうち、いちばん長く使う場面はどれかを一つだけ決める。会議か、作業中の再生か、遮音か
  • その場面で困っていることを、道具の話に翻訳せずに言葉にする。「聞き取りにくい」なのか「疲れる」なのか「気が散る」なのか
  • いま使っている道具が、すでにその役目を兼ねていないか確認する。兼ねているなら、買い足しても手順が増えるだけで使わない可能性がある
  • 音が途切れる、聞き取れないという症状なら、買う前に回線の数字を見ておく。原因が別なら買い替えても同じことが起きる
  • 長時間つけるものなら、椅子と姿勢のほうが先に効いていないか疑う

製品の価格や仕様、キャンペーンは変わります。この記事に書いた製品名も、2026年8月時点で私が使っているものというだけで、最新の情報は必ず公式で確認してください。後継機に置き換わっていることもあります。

「これを買え」と書かない理由

私は使い比べをしていません。だから順位はつけられません。つけられないのに書けば、読んだ人の判断を私の想像で誘導することになります。

それに、机の上の最適はその人の作業で変わります。私の環境はモニターが4枚あって、会議より作業のほうが圧倒的に長く、そして会議が苦手です。この前提が違えば、選ぶものも変わって当然だと思っています。

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まとめ

この記事で書いたことを、もう一度短くまとめます。

  • 私が使っているヘッドセットは Razer BlackShark V2 Pro。特に不満は出ていないが、他機種と比べていないので優劣は書けない
  • 選ぶときに先に決めたのは音質ではなく、一日のうちどの時間に使うか
  • マイクとオーディオインターフェイスは持っているが使っていない。すでに頭に乗っているヘッドセットが役目を兼ねてしまった
  • 声が途切れるときは、道具を替える前に回線の数字を見る。私の回線は250〜350Mbpsで、ここは不満がない
  • 長時間つけるなら、椅子と姿勢のほうが先に効いていることがある
  • そして、会議が苦手という困りごとは、道具では一つも減らなかった

道具を整えても消えないものはあります。私にとってはそれが、人と話す時間の重さでした。ただ、消えないと分かったこと自体は無駄ではなくて、そこから先は道具の買い足しではなく別の手を打つ、という切り替えができました。

もしいま、何かを買い足そうか迷っているなら、その前に一つだけ書き出してみてください。「その道具を使う瞬間は、明日のどこにあるか」です。思い浮かばないなら、私のマイクと同じ場所に置かれることになるかもしれません。

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