こんにちは、さとりです。飲食の現場に10年いたあと、SNS運用代行のフリーランスとして独立し、いまは自宅で仕事をしています。このブログでは、在宅ワークの作業環境を「自分の作業から決める」という目線で書いています。
この記事が答える質問はひとつです。「Windows 11で、つないでほしいWi-Fiに自動でつながるようにするには、どこを触ればいいのか」。
先に結論を書きます。Windows 11の設定画面には、Wi-Fiの優先順位を並べ替える画面がありません。なので、次の順番で進めます。
- まず、いまどのWi-Fiにつながっていて、登録済みのWi-Fiがどんな順番で並んでいるかを確かめる
- つながってほしくないWi-Fiは、設定画面で「自動的に接続」を切る(多くの場合はこれで足ります)
- 順番そのものを入れ替えたいときは、コマンドで優先順位を変える
- それでも勝手に切り替わるなら、ルーターの帯域(2.4GHzと5GHz)と、使っていない登録を順に見直す
最初にお断りしておくと、私の作業用PCは有線LANでつないでいます。なので、この記事は自分の実機で優先順位を変えた記録ではなく、Windowsの一般的な操作を、上から順にたどれる形にまとめたものです。画面の文言は2026年9月時点のWindows 11の表記で、アップデートで変わることがあります。最新の表記はMicrosoftの公式ヘルプでも確認してください。
先に確かめる:いまどこにつながっていて、どんな順番で並んでいるか
いきなり設定を変えるより、いまの状態を先に見ておくほうが早く済みます。見るのは次の2つです。
いまつながっているWi-Fiを見る
- スタートボタンを右クリックして「ターミナル」を開きます(「Windows PowerShell」や「コマンドプロンプト」でも同じです)。
- netsh wlan show interfaces と入力してEnterを押します。
- 表示の中の「名前」と「SSID」の行を見ます。「名前」はWi-Fiアダプタの名前(多くは「Wi-Fi」)で、あとでコマンドに使います。「SSID」がいまつながっているWi-Fiの名前です。
登録済みのWi-Fiの並び順を見る
- 同じ画面で netsh wlan show profiles と入力してEnterを押します。
- 「ユーザー プロファイル」の下に、これまでに接続したWi-Fiの名前が並びます。この並びが、Windowsが自動接続を試す優先順位です。上にあるものほど優先されます。
ここで、つないでほしいWi-Fiが下のほうにある、あるいは昔使っていた回線やスマホのテザリングが上のほうに残っている、と分かれば原因の見当がつきます。何が上にあるかによって、次にやることが変わります。
設定画面でできること:つながってほしくない先の自動接続を切る
設定画面では順番は変えられませんが、「このWi-Fiには自分からはつながらない」という設定はできます。つながってほしくない先の自動接続を切れば、残ったつないでほしいWi-Fiにつながります。多くの人はこれだけで困りごとが解決します。
既知のネットワークから自動接続を切る手順
- スタートボタンを右クリックして「設定」を開きます。
- 左の一覧から「ネットワークとインターネット」を選びます。
- 「Wi-Fi」を開き、「既知のネットワークの管理」を選びます。
- つながってほしくないWi-Fiの名前をクリックします。
- 「範囲内に入ったら自動的に接続する」をオフにします。
オフにしても登録は消えません。パスワードも残るので、使いたいときにタスクバーのWi-Fi一覧から手でつなげば、すぐに使えます。
接続するときに自動接続を付けない方法
一時的にしか使わないWi-Fiにつなぐときは、タスクバーのWi-Fiアイコンから接続先を選ぶ画面で「自動的に接続」のチェックを外してから「接続」を押します。はじめから優先順位の争いに入れない、という予防になります。
もう使わないWi-Fiは「削除」する
引っ越し前の回線や、もう行かない場所のWi-Fiが残っているなら、同じ「既知のネットワークの管理」の画面で、その名前の横の「削除」を押します。削除すると保存していたパスワードも消えます。後で使う可能性があるなら、パスワードが手元で分かることを確かめてから削除してください。
コマンドで優先順位そのものを入れ替える手順

どちらのWi-Fiも自動接続は残しておきたい、でも順番は決めたい、という場合はコマンドを使います。たとえば、家の回線とスマホのテザリングの両方を自動でつながるようにしておき、家では必ず家の回線を先に選ばせたい、という場面です。
- ターミナルを開きます。権限が足りないと表示されたら、スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」で開き直します。
- netsh wlan show interfaces で、アダプタの「名前」を確かめます(先ほど確認していれば不要です)。
- netsh wlan show profiles で、つないでほしいWi-Fiの名前を正確に確かめます。大文字と小文字、記号も含めて、表示どおりに使います。
- 次の形で入力してEnterを押します。
netsh wlan set profileorder name=”Wi-Fiの名前” interface=”アダプタの名前” priority=1 - もう一度 netsh wlan show profiles を入力して、つないでほしいWi-Fiがいちばん上に来たことを確かめます。
priorityの数字は、小さいほど優先されます。1にすると先頭です。2番目、3番目も決めたいときは、名前を変えて同じコマンドをpriority=2、priority=3で打ちます。
Wi-Fiの名前に空白が入っている場合も、ダブルクォーテーションで囲んでいれば問題ありません。囲み忘れると、名前が途中で切れて「見つからない」と返ってきます。
最後の確認の手順は省かないでください。コマンドが通ったように見えても、名前の打ち間違いで別の登録が動いていた、ということは画面を見ないと分かりません。
設定画面とコマンドのどちらを選ぶか
どちらが正しいというより、何をしたいかで選び分けます。
| やりたいこと | 向いている方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 特定のWi-Fiにつながらないようにしたい | 設定画面で自動接続を切る | 画面だけで済み、元に戻すのも簡単 |
| もう使わないWi-Fiを片付けたい | 設定画面で削除する | 登録そのものが消えるので迷いが残らない |
| 複数のWi-Fiを自動接続のまま順番だけ決めたい | コマンドで優先順位を変える | 設定画面には並べ替える場所が無い |
| いまの並び順を知りたい | コマンドで一覧を出す | 設定画面の一覧は優先順位を示していない |
コマンドに慣れていないなら、まず設定画面で自動接続を切るほうから試すのがおすすめです。それで困りごとが消えれば、コマンドは使わなくて構いません。
それでも勝手に切り替わるときに確かめる順番

優先順位を変えたのに、気づくと別のWi-Fiにつながっている。そういうときは、Windowsの順番以外に理由があることが多いです。上から順に見ていきます。
1. 同じルーターの2.4GHzと5GHzが、別の名前で両方登録されていないか
ルーターによっては、同じ機械から2.4GHz帯と5GHz帯のWi-Fiが別の名前で出ています。両方を登録して両方とも自動接続にしていると、電波の状態によって行き来することがあります。一覧に名前のよく似たWi-Fiが2つ並んでいたら、まずこれを疑ってください。
どちらを使うかを決めて、もう一方の自動接続を切ります。一般に、5GHz帯は速度を出しやすい一方で壁や床などの障害物に弱く、2.4GHz帯は遠くまで届きやすい一方で電子レンジなどの影響を受けやすい、とされています。ルーターとデスクの位置関係によって向き不向きが変わるので、自分の部屋で両方につないでみて決めるのが確実です。
2. ルーターが帯域を自動で振り分ける設定になっていないか
ルーターによっては、2.4GHzと5GHzを1つの名前にまとめて、どちらにつなぐかをルーター側で自動で決める機能があります(メーカーによって「バンドステアリング」などの名前が付いています)。この場合、Windows側から見ると名前は1つなので、Windowsの優先順位では帯域を選べません。
帯域を固定したいなら、ルーターの管理画面でその機能を切り、帯域ごとに名前を分ける必要があります。設定の場所や名前は機種ごとに違うので、ルーターの取扱説明書かメーカーの公式ページで確認してください。
3. スマホのテザリングや外出先のWi-Fiが自動接続のままになっていないか
スマホのテザリングは、家のWi-Fiより電波が強く見えることがあります。家で使う予定が無いなら、自動接続を切っておきます。外出先で一度だけつないだWi-Fiも、同じく自動接続を切るか削除します。
4. Wi-Fiアダプタ側に「優先する帯域」の設定がないか
アダプタによっては、ドライバの設定の中に、優先して使う帯域を選ぶ項目があります。スタートボタンを右クリックして「デバイス マネージャー」を開き、「ネットワーク アダプター」の中のWi-Fiアダプタを右クリックして「プロパティ」、「詳細設定」のタブで項目を見ます。帯域に関する項目があれば、そこも確かめる対象です。項目が無いアダプタもあるので、無ければこの手順は飛ばして構いません。
5. 手でつなぎ直したあとに、並び順が変わっていないか
コマンドで順番を決めたあとでも、タスクバーから手で別のWi-Fiにつないだ操作によって、並び順が変わることがあります。「前は直ったのに、また戻った」と感じたら、もう一度 netsh wlan show profiles で並びを見てください。見ればすぐに分かります。
元に戻したいとき
やりすぎた、元の状態に戻したい、というときの戻し方も書いておきます。
- 自動接続を切ったWi-Fi:「既知のネットワークの管理」でその名前を開き、「範囲内に入ったら自動的に接続する」をオンに戻します。
- コマンドで変えた順番:戻したいWi-Fiの名前で、同じ set profileorder のコマンドを、元の位置の数字で打ち直します。変える前に show profiles の並びを控えておくと、戻すのが楽です。
- 削除したWi-Fi:登録が消えているので、タスクバーのWi-Fi一覧から選び、パスワードを入れてつなぎ直します。
削除以外は、どれもやり直しのきく操作です。迷ったら、削除より自動接続を切るほうを先に選んでおくと安心です。
この手順が向く人、向かない人

この手順が役に立つのは、次のような人です。
- 家に複数のWi-Fiがあって、仕事中に遅いほうへ勝手に切り替わって困っている人
- スマホのテザリングや昔の回線が、家のWi-Fiより先に選ばれてしまう人
- オンライン会議の途中で接続先が変わるのを避けたい人
反対に、次のような人には、この手順は向きません。
- いつも有線LANでつないでいる人:Wi-Fiの順番を決めても、作業には影響しないことが多いです。
- 登録しているWi-Fiが1つだけの人:順番を争う相手がいないので、つながらないなら原因は別のところ(ルーターや回線そのもの)にあります。
- Macやスマホで困っている人:この記事はWindows 11の手順です。画面の構成が違うので、それぞれの公式ヘルプを見てください。
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まとめ
最初の質問は「Windows 11で、つないでほしいWi-Fiに自動でつながるようにするには、どこを触ればいいのか」でした。
答えは次のとおりです。
- 設定画面には優先順位を並べ替える場所が無いので、まず netsh wlan show profiles で、いまの並び順を見る
- つながってほしくないWi-Fiは、「既知のネットワークの管理」で「範囲内に入ったら自動的に接続する」をオフにする。多くの場合はこれで足りる
- 自動接続を残したまま順番を決めたいなら、netsh wlan set profileorder でpriorityを1にして、もう一度一覧で確かめる
- それでも切り替わるなら、2.4GHzと5GHzの二重登録、ルーターの自動振り分け、テザリング、アダプタの設定、手でつなぎ直した影響の順に見る
次にやることは1つだけです。ターミナルを開いて netsh wlan show profiles を1回打ち、いちばん上に何が並んでいるかを見てください。そこに、つないでほしいWi-Fiとは別の名前があれば、それが勝手に切り替わる理由の候補です。


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