CPUの温度を確認する手順|高い状態が続くときにどこを見るか

CPUの温度を確認する手順|高い状態が続くときにどこを見るか パソコン

こんにちは、さとりです。元は調理師で、飲食の現場に10年いました。いまはSNS運用代行のフリーランスとして、自宅の自作デスクトップで仕事をしています。このブログでは、在宅ワークの作業環境を「自分の作業から決める」という目線で書いています。

この記事が答える質問は、「自分のパソコンのCPU温度はどこで見られて、出た数字が高いかどうかはどう判断するのか」です。

先に結論を書きます。

  • Windowsの設定画面には、CPUの温度をそのまま表示する項目が見当たらないことが多いです。まずタスクマネージャーで項目があるかを確かめ、無ければBIOS(UEFI)の画面か、CPUメーカーの純正ツール、温度を読む監視ソフトのどれかで見ます。
  • 「何度までなら大丈夫か」は、CPUの型番ごとに違います。ネットの目安の数字を当てはめるより、自分のCPUの型番で、メーカー公式ページに載っている最大動作温度を確かめるのが確実です。
  • 高い状態が続くときは、負荷 → ファン → ホコリ → 置き場所 → 冷却パーツの順に見ていくと、手間の少ないところから原因を絞れます。

この記事では、温度の目安を数字では書きません。CPUごとに上限が違ううえ、私の手元に温度を測った記録が無いからです。代わりに、読者が自分の型番で正しい上限を調べられるように、確かめる場所と順番を書いていきます。

手順1:まず自分のCPUの型番を確かめる

温度を見る前に、CPUの型番を控えておきます。あとで「この数字は高いのか」を判断するときに、型番が無いと調べようがないからです。

タスクマネージャーで見る

  1. キーボードで Ctrl と Shift と Esc を同時に押して、タスクマネージャーを開きます。
  2. 左側のメニューから「パフォーマンス」を選びます。
  3. 「CPU」を選ぶと、画面の右上にCPUの名前が表示されます。

設定画面で見る

  1. スタートボタンを右クリックして「システム」を開きます。
  2. 下のほうにある「バージョン情報」を選びます。
  3. 「デバイスの仕様」の中の「プロセッサ」の行に、CPUの名前が書かれています。

たとえば私の机のパソコンは、AMDの Ryzen 9 7900X(12コア24スレッド)です。このような「メーカー名+シリーズ名+型番」がそのまま出てくるので、型番の部分をメモしておいてください。

手順2:Windowsの中で温度の項目があるか確かめる

まずは何も入れずに見られる場所から確かめます。

  1. タスクマネージャーの「パフォーマンス」を開きます。
  2. 「CPU」の画面に、温度の項目があるかを見ます。
  3. あわせて「GPU」の画面も見てみます。グラフィックボードを積んでいるパソコンでは、GPU側に温度が出ていることがあります。

ここで気をつけたいのは、GPUの温度とCPUの温度は別物だという点です。GPUの画面に温度が出ていても、それはグラフィックボードの温度で、CPUの温度ではありません。

Windowsのバージョンによって表示される項目は変わることがあります。お使いの環境のタスクマネージャーにCPU温度の項目が無ければ、次の手順へ進んでください。

手順3:BIOS(UEFI)の画面で温度を見る

手順を確認する様子

ソフトを何も入れたくない場合は、BIOS(UEFI)の画面で確かめられます。マザーボードが読み取った温度を、Windowsを通さずに表示してくれる場所です。

  1. 作業中のファイルを保存して、パソコンを再起動します。
  2. メーカーのロゴが出ているあいだに、BIOSに入るキーを押します。キーはマザーボードやパソコンのメーカーによって違い、Delete キーや F2 キーが使われていることが多いです。分からなければ、マザーボードの説明書かメーカーの公式ページで確かめてください。
  3. BIOSの画面で「Hardware Monitor」「PC Health Status」「Monitor」といった名前の項目を探します。トップ画面にそのまま温度が出ている機種もあります。
  4. 「CPU Temperature」のような行が、CPUの温度です。
  5. 見終わったら、何も変更せずに保存しないで終了します。

BIOSで見る方法には弱点があります。BIOSの画面ではCPUにほとんど負荷がかかっていないので、作業中や重い処理をしているときの温度は分かりません。「何もしていないときの温度」を知るための方法だと考えてください。

また、BIOSの中には動作を変える設定もたくさん並んでいます。温度を見るだけなら、ほかの項目には触らないのが安全です。

手順4:メーカーの純正ツールか監視ソフトで、作業中の温度を見る

作業中の温度を知りたいときは、Windowsの上で動くツールを使います。

CPUメーカーの純正ツール

  • AMDのCPUなら、AMDが配布している「AMD Ryzen Master」で温度を確認できます。
  • IntelのCPUなら、Intelが配布している「Intel Extreme Tuning Utility」で温度を確認できます。

どちらもCPUの設定を変える機能を持っているツールです。温度を見る目的で入れた場合は、動作の設定には触らずに表示だけを見るようにしてください。

温度を読む監視ソフト

メーカーを問わずに使えるものとして、「HWMonitor」「HWiNFO」「Core Temp」などの監視ソフトがあります。CPUのほかに、ファンの回転数やストレージの温度なども一覧で見られるものが多く、あとの手順で原因を探すときにも役に立ちます。

ツールの名前や配布ページ、画面の配置は変わることがあります。入れるときは、検索結果の広告やまとめサイトではなく、各メーカーや開発元の公式ページから入手してください。最新の情報も公式ページで確認をお願いします。

表示の読み方

監視ソフトの多くは、温度を「現在値」「最小値」「最大値」の列に分けて表示します。見るときは次の点を押さえておくと迷いません。

  • 現在値は、いまこの瞬間の温度です。上下に細かく動くのがふつうです。
  • 最大値は、ソフトを起動してからいちばん高かった温度です。作業のあとにここを見ると、作業中にどこまで上がったかが分かります。
  • CPUの温度の行が複数ある場合があります。「Package」「Tctl/Tdie」などの名前が付いていて、ソフトによって呼び方が違います。迷ったら、そのソフトの公式の説明でどの行がCPU全体の温度かを確かめてください。

手順5:出た数字が高いかどうかを、公式の上限で判断する

温度が出たら、次は「その数字が高いのか」を判断します。ここでいちばん大事なのは、ネットで見かけた「◯度までなら大丈夫」という数字をそのまま当てはめないことです。CPUは型番ごとに設計が違い、上限の温度も違います。

上限を調べる場所

  1. 手順1で控えた型番で、CPUメーカーの公式の製品ページを開きます。
  2. AMDの製品ページなら「最大動作温度(Tjmax)」、Intelの製品仕様ページなら「TJUNCTION」といった項目を探します。
  3. そこに書かれている温度が、そのCPUが動作してよい上限の目安です。

何もしていないときと、作業中で分けて見る

温度は、何もしていないときと重い作業をしているときで大きく変わります。比べるときは、場面を分けて見てください。

場面見ること気にしたほうがよい状態
何もしていないときBIOSや監視ソフトの現在値作業をしていないのに、上限に近い温度が続いている
重い作業をしているとき監視ソフトの最大値上限にほぼ張り付いたまま、動作が急に重くなる
作業を終えたあと現在値が下がっていくか作業をやめても、温度がなかなか下がらない

重い作業中に温度が上がること自体は、ふつうのことです。CPUによっては、上限まで温度を使って性能を引き出す設計のものもあります。見るべきなのは「一瞬高くなったか」より、何もしていないのに高いままか、作業をやめても下がらないかのほうです。この2つに当てはまるときは、次の手順で原因を探します。

手順6:高い状態が続くときに、見る順番

オンラインで学ぶ様子

温度が高いままのときは、手間がかからないところから順に確かめていきます。いきなりパーツを買い替えたり、ケースを開けたりする前に、上から試してください。

1. 負荷がかかりっぱなしになっていないか

何もしていないつもりでも、裏で何かが動いてCPUを使い続けていることがあります。タスクマネージャーの「プロセス」タブを開き、「CPU」の列をクリックして使用率の高い順に並べてみてください。ずっと上に居座っているアプリがあれば、温度が下がらない理由はそれかもしれません。温度より先に、使用率を見るのが近道です。

2. ファンが回っているか

監視ソフトの多くは、ファンの回転数も表示します。CPUクーラーのファンやケースのファンの回転数が出ていない、または極端に低いままなら、ファンが止まっているか、つなぎ方に問題がある可能性があります。ケースの外から、ファンが回っている音や風を確かめるのも手です。

3. ホコリが詰まっていないか

ケースの吸気口のフィルターや、CPUクーラーのフィンにホコリがたまると、風が通りにくくなります。掃除をする場合は、必ずパソコンの電源を切って、電源ケーブルを抜いてから行ってください。エアダスターでホコリを飛ばすときは、ファンが勢いで回りすぎないように指で軽く押さえておくと安心です。私もパソコンの掃除は、月に1回エアダスターでホコリを飛ばすくらいのことしかしていません。それくらいの手入れでも、詰まりを放っておくよりはずっと良いと思っています。

4. 置き場所で空気がこもっていないか

パソコン本体を壁にぴったり付けている、机の下の囲まれた場所に押し込んでいる、吸気口や排気口の前に物を置いている。こうした置き方だと、熱い空気が逃げにくくなります。吸気口と排気口のまわりに空間があるかを見て、塞いでいるものがあればどかしてみてください。

5. 設定や冷却パーツを疑う

ここまでで変わらなければ、次の可能性を考えます。

  • BIOSやメーカーツールで、性能を引き上げる設定(オーバークロックなど)を有効にしていないか。自分で変えた覚えがあれば、元に戻してみます。
  • CPUクーラーがしっかり固定されているか。
  • CPUとクーラーのあいだに塗る熱伝導グリスが、長い年月で劣化していないか。

このあたりはケースを開けての作業になります。メーカー製のパソコンなら保証の条件に関わることもあるので、自分で触る前にメーカーのサポートに相談するほうが安全です。

温度の確認でやらないほうがよいこと

最後に、確かめる途中でやりがちなことを3つ挙げておきます。

  • 別のパソコンの数字と比べて安心・心配する。CPUの型番、クーラー、ケース、部屋の環境が違えば温度も違います。比べる相手は、自分のCPUの公式の上限と、自分のパソコンのふだんの温度です。
  • 温度だけを見て、使用率を見ない。温度は結果で、原因は負荷であることが多いです。温度とあわせて、そのとき何がCPUを使っているかを見てください。
  • 温度を見るために入れたツールで、設定まで変えてしまう。純正ツールやBIOSには動作を変える項目が並んでいます。確認が目的なら、表示を見るだけにとどめてください。

この手順が向く人・向かない人

オンラインでつながる様子

この記事は、パソコンが熱いのか気になっていて、まず自分で数字を確かめたい人に向けて書いています。型番を控えて、公式の上限と比べて、高ければ手間の少ない順に原因を探す。ここまでは、特別な道具が無くてもできます。

反対に、パソコンが勝手に電源が落ちる、焦げたにおいがする、ファンから異音がする、といった状態の人には、この記事の手順は向きません。温度を測るより先に使うのをやめて、メーカーや販売店のサポートに相談してください。

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まとめ

「自分のパソコンのCPU温度はどこで見られて、出た数字が高いかどうかはどう判断するのか」への答えは、次のとおりです。

  1. タスクマネージャーか設定の「バージョン情報」で、CPUの型番を控える。
  2. タスクマネージャーにCPU温度の項目が無ければ、BIOS(UEFI)で何もしていないときの温度を見る。
  3. 作業中の温度は、CPUメーカーの純正ツールか監視ソフトで、現在値と最大値を見る。
  4. 高いかどうかは、ネットの目安ではなく、自分の型番の公式ページにある最大動作温度で判断する。
  5. 高いままなら、負荷 → ファン → ホコリ → 置き場所 → 設定と冷却パーツ、の順に確かめる。

温度は、測った数字そのものより「自分のCPUの上限と比べてどうか」「ふだんと比べてどうか」で読むものです。まずは今日、タスクマネージャーを開いて、自分のCPUの型番を確かめるところから始めてみてください。

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