グラフィックボードのドライバを更新する手順|モニターを複数つないでいるときに先に控えること

グラフィックボードのドライバを更新する手順|モニターを複数つないでいるときに先に控えること モニター・周辺機器

こんにちは、さとりです。元調理師で、飲食の現場に10年いたあと、SNS運用代行のフリーランスとして独立しました。いまは自宅で、モニターを4枚つないだ自作PCで仕事をしています。

この記事が答える質問は、「モニターを複数つないだまま、グラフィックボードのドライバを安全に更新するには、どの順で何を確かめればいいか」です。

先に結論を書きます。

  • 更新の前に、画面ごとの解像度・リフレッシュレート・並び順・メイン画面を控えておきます。
  • 更新するのは、画面が実際につながっているほうのアダプタです。パソコンによっては、グラフィックスが2つ見えることがあります。
  • 更新したあとは、控えた内容と見比べて、変わったところだけ直します。
  • 画面が映らなくなったら、待つ → 表示をリセットする → 1枚だけで確かめる → 前の版へ戻すの順にたどります。

手順そのものは、Windows 11とグラフィックボードの一般的な操作です。私の机の構成は、手順の中で「こういうものが控える対象になる」という例として、実機で取得した値だけを添えます。

更新を始める前に、この記事が向く人と向かない人

この記事は、デスクトップのパソコンに外付けのグラフィックボードを挿して、モニターを2枚以上つないでいる人に向けて書いています。1枚だけのときより、更新のあとに「どの画面が、どの設定に戻ったか」が分かりにくくなるからです。

一方で、次の方には、この記事の手順がそのまま当てはまらないことがあります。

  • ノートパソコンを使っている方。ノートパソコンは、パソコンのメーカーが調整したドライバを配っていることがあります。メーカー版とグラフィックスの会社が出している版のどちらを入れるかは、まずパソコンのメーカーのサポートページで案内を確認してください。私はノートパソコンで試していないので、ここでは判断を書きません。
  • 会社から貸与されたパソコンを使っている方。ドライバの更新が管理者に決められていることがあります。自分で入れる前に、管理している人に確認してください。

手順1:画面ごとの設定を控える

ドライバを入れ替えると、画面の設定が変わることがあります。変わったかどうかは、前の状態を控えていないと判断できません。ここがいちばん飛ばされやすく、あとで効いてくるところです。

控える項目

  • それぞれの画面の解像度
  • それぞれの画面のリフレッシュレート
  • 画面の並び順(どの番号がどこに置いてあるか)
  • どの画面がメインになっているか
  • それぞれの画面の拡大縮小(表示スケール)

見る場所

  • 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開きます。上に画面の番号が並んでいるので、1枚ずつ選んで、解像度と拡大縮小を控えます。
  • 同じ画面の下のほうにある「ディスプレイの詳細設定」を開くと、選んだ画面のリフレッシュレートが出ます。これも1枚ずつ控えます。
  • 「識別」を押すと、実際のモニターに番号が大きく出ます。どの番号がどの位置の画面かを、机の配置と一緒にメモしておきます。

スマートフォンで設定画面を撮っておくだけでも十分です。文字で書き写すより早く、あとで見比べやすくなります。

控えておく値の例(私の机の場合)

控える対象がどのくらいばらばらになりうるか、私の机を例に出します。2026年8月16日に設定を見直したあとの状態です。

画面解像度リフレッシュレート
メイン(MSI G274QPF E2)1920×1080120Hz
右側の1枚(ASUS VG258)1920×1080144Hz
残る2枚(ASUS VC239)1920×108060Hz

解像度は4枚とも揃っていますが、リフレッシュレートは3通りあります。しかも、2026年8月16日に調べるまで、私は「メインだけ144Hz」だと思い込んでいて、実際は4枚とも60Hzで動いていました。思い込みで覚えている設定は、あてになりません。だからこそ、更新の前に画面で見て控えるのを最初の手順にしています。

手順2:更新するアダプタを確かめる

手順を確認する様子

次に、どのグラフィックスのドライバを更新するのかを確かめます。パソコンによっては、外付けのグラフィックボードと、CPUに内蔵されたグラフィックスの両方がWindowsに見えていることがあるからです。

見る場所

  • スタートボタンを右クリックして「デバイス マネージャー」を開きます。
  • 「ディスプレイ アダプター」を開くと、パソコンに見えているグラフィックスが並びます。
  • ここに2つ出ている場合は、モニターがどちらにつながっているかを確かめます。パソコンの背面で、モニターのケーブルがグラフィックボード側の端子に挿さっているか、マザーボード側の端子に挿さっているかを見るのがいちばん確実です。

私の机の場合

私のパソコンでは、グラフィックボードの NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER と、CPU内蔵の AMD Radeon グラフィックスの2つが認識されています。ただ、内蔵のほうは解像度が返ってこず、画面はつながっていませんでした。モニター4枚は、すべてグラフィックボード1枚から出ています。

この構成なら、画面に関わるのはグラフィックボード側のドライバです。一覧に2つ出ていても、両方を同時に触る必要はありません。まず画面がつながっているほうだけを更新し、ほかは別の機会に回すほうが、何かあったときに原因を絞りやすくなります。

手順3:ドライバを入れる

ドライバの入れ方は、大きく分けて2通りあります。どちらを選んでも構いませんが、入手先はグラフィックボードの会社の公式か、Windows Updateにしてください。まとめサイトや、出どころの分からない配布ページから入れるのは避けます。

グラフィックボードの会社の公式から入れる

  • NVIDIAのグラフィックボードなら、NVIDIAの公式サイトにあるドライバのダウンロードページで、製品名とOSを選んで入手します。NVIDIAが配っている管理用のアプリからも、更新を確認して入れられます。
  • AMDのRadeonなら、AMDの公式サイトのドライバとサポートのページから入手します。
  • どちらも、アプリの名前やページの構成は変わることがあります。この記事の内容は2026年9月時点の一般的な流れなので、最新の手順は各社の公式サイトで確認してください。

Windows Updateから入れる

  • 「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」を開くと、ドライバの更新が出ていることがあります。
  • 公式サイトの版より新しくないこともあります。どちらが新しいかを比べたいときは、デバイス マネージャーでグラフィックボードを右クリックし、「プロパティ」→「ドライバー」タブで、いま入っている版と日付を見ます。

入れている間にやること

  • 作業中のファイルは保存して、アプリを閉じておきます。インストールの途中で画面が何度か暗くなったり、ちらついたりすることがあります。これは多くの場合、ドライバの入れ替えに伴うもので、すぐに壊れたと判断しなくて大丈夫です。
  • インストーラーに「クリーンインストール」のような選択肢があれば、前の設定を持ち越さずに入れ直す方法です。前の版で不具合が出ていたときに選ぶと、切り分けがしやすくなります。そのぶん、グラフィックボード側のアプリで変えていた設定は戻るので、手順1の控えが役に立ちます。
  • 最後に再起動を求められたら、再起動します。

手順4:控えと見比べて、変わったところだけ直す

再起動したら、手順1で控えた内容と、いまの状態を1項目ずつ見比べます。変わっていないところは触りません。変わったところだけ直すのが、余計な設定変更を増やさないコツです。

見比べる順番

  • 並び順とメイン画面。「設定」→「システム」→「ディスプレイ」で「識別」を押し、番号と実際の位置が控えと一致しているかを見ます。マウスが画面の端で思った方向へ抜けないときは、ここがずれています。
  • 解像度と拡大縮小。1枚ずつ選んで、控えた値と同じかを見ます。
  • リフレッシュレート。「ディスプレイの詳細設定」で、1枚ずつ確かめます。

リフレッシュレートを直すときの注意

リフレッシュレートは、解像度によって選べる値が変わることがあります。私のメインの画面(MSI G274QPF E2)は、出せる組み合わせを全部見ると、3840×2160では30Hzまで、2560×1440では60Hzまで、1920×1080では120Hzまででした。解像度が別の値に戻っていると、控えたリフレッシュレートが選択肢に出てこないことがあります。その場合は、先に解像度を控えどおりに戻してから、リフレッシュレートを選び直してください。

また、私の残る2枚(ASUS VC239)は、そもそも60Hzまでしか選べない機種です。こういう画面は、更新のあとも60Hzのままで正常です。控えと同じなら、それ以上触る必要はありません。

画面が映らなくなったときに、たどる順番

オンラインで学ぶ様子

更新のあとに1枚、あるいは全部の画面が映らなくなることがあります。慌てて何度も再起動する前に、次の順でたどってください。上ほど手軽で、下ほど手間がかかります。

1. 少し待つ

インストールや再起動の直後は、ドライバの読み込みが終わるまで画面が出ないことがあります。まずは少し待ちます。

2. 表示をリセットする

キーボードでWindowsキー+Ctrl+Shift+Bを同時に押すと、Windowsがグラフィックスのドライバを再読み込みします。一瞬暗くなって音が鳴れば、キーボードの操作は届いています。これで映ることがあります。

3. 投影の切り替えを試す

Windowsキー+Pを押すと、画面の出し方(複製・拡張・片方だけ)を切り替えるメニューが出ます。更新のあと、この設定が変わって一部の画面にしか出ていない場合があります。画面が見えないときは、Windowsキー+Pを押したあと、矢印キーで選んでEnterを押す操作を、少しずつ試します。

4. 1枚だけで確かめる

複数の画面のうち一部だけが映らないときは、ほかのケーブルをいったん外して、1枚だけつないだ状態で確かめます。1枚ずつ付け直していくと、どの端子、どのケーブルで止まるのかが分かります。

私の机の4枚は、接続方式が3種類混ざっています。Windowsが返した値の内訳は、HDMIが1枚、DVIが2枚、DisplayPortが1枚でした。こういう構成だと、「全部が映らない」のか「特定の方式の画面だけ映らない」のかで、疑う場所が変わります。どの画面がどの方式でつながっているかも、手順1のメモに書き足しておくと、ここで迷いません。

5. 前の版へ戻す

ここまでで直らないときは、ドライバを前の版へ戻します。

  • どれか1枚でも映っているなら、デバイス マネージャーでグラフィックボードを右クリックし、「プロパティ」→「ドライバー」タブ→「ドライバーを元に戻す」を選びます。前の版の記録が残っていれば、ここから戻せます。
  • このボタンが押せない(灰色になっている)ときは、戻せる記録が残っていません。その場合は、グラフィックボードの会社の公式サイトから、以前の版を選んで入れ直します。
  • 画面がまったく映らず操作できないときは、Windowsをセーフモードで起動すると、標準の表示で立ち上がることがあります。セーフモードに入る方法は、Microsoftの公式サポートページ「Windows でセーフ モードでPCを起動する」で案内されているので、その手順に従ってください。

戻したあとは、もう一度手順4に戻って、控えと見比べます。

更新しなくてもいい場面もある

ドライバは、新しい版が出るたびに入れなければいけないものではありません。いまの状態で画面が問題なく映り、使っているアプリにも不具合が出ていないなら、急いで入れる理由は特にありません。

更新を考えるのは、たとえば次のようなときです。

  • 使っているアプリや、新しくつなぐモニターが、新しい版のドライバを求めている。
  • 画面のちらつきや表示の乱れなど、ドライバが原因と思われる不具合が出ている。
  • グラフィックボードの会社が、不具合の修正を案内している。

反対に、締め切りの前日や、オンライン会議の直前に入れるのは避けたほうが落ち着きます。画面が戻らなかったときに、手順5までたどる時間が取れないからです。時間に余裕があるときに、手順1の控えを取ってから入れる。これだけで、更新はずっと怖くなくなります。

控えのメモを残しておく理由

動画編集の作業画面

手順1で作った控えは、ドライバの更新が終わっても捨てずに残しておくことをおすすめします。

  • 次にドライバを更新するとき、そのまま見比べに使えます。
  • モニターを買い足したり、配置を変えたりしたときに、どこを変えたのかが追えます。
  • 「前はこの設定だったはず」という思い込みを、記録で確かめられます。

私の場合、メインの画面が144Hzで動いていると思い込んでいたのに、実際は4枚とも60Hzでした。144Hzを選べたのは、思っていたメインではなく右側の1枚のほうでした。記憶より、画面で見た値のほうが正しい。控えを残す理由は、それに尽きます。

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まとめ:更新の前に控え、更新のあとに見比べる

「モニターを複数つないだまま、グラフィックボードのドライバを安全に更新するには、どの順で何を確かめればいいか」への答えは、次の4つです。

  • 手順1:画面ごとの解像度・リフレッシュレート・並び順・メイン画面・拡大縮小を控える。接続方式も書き足しておく。
  • 手順2:デバイス マネージャーで、画面が実際につながっているアダプタを確かめる。
  • 手順3:グラフィックボードの会社の公式か、Windows Updateから入れる。
  • 手順4:控えと見比べて、変わったところだけ直す。解像度を先に戻してから、リフレッシュレートを選ぶ。

画面が映らなくなったら、待つ、Windowsキー+Ctrl+Shift+Bで表示をリセットする、Windowsキー+Pで出し方を確かめる、1枚だけで確かめる、前の版へ戻す、の順にたどってください。

まずは今日、更新するかどうかに関係なく、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開いて、いまの画面ごとの設定をスマートフォンで撮っておくところから始めてみてください。その1枚があるだけで、次の更新で迷う場所がひとつ減ります。

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