モニターを買ったときの箱に高いリフレッシュレートが書いてあっても、Windowsは60Hzのまま動いていることがあります。この記事では、60Hzで動いている画面を、出せる上限まで上げる手順を、上から順にたどれる形でまとめました。
この記事が答える質問はひとつです。「リフレッシュレートを上げたいとき、何をどの順番で確かめて、どこを変えればいいのか」。
先に結論を書きます。
- まず設定アプリで、変えたい画面を選んでから「リフレッシュレートを選択する」を開きます。多くの場合はここで直ります。
- 高い数字が選べないときは、解像度、つないでいる端子とケーブル、モニター本体の設定の順に確かめます。
- それでも出ないなら、解像度を下げてリフレッシュレートを取るか、解像度を残して今のままにするかを、自分の作業で決めます。
書いているのは、在宅でSNS運用代行をしている「さとり」です。元は調理師で、飲食の現場に10年いました。いまは自作のデスクトップにモニターを4枚つないで仕事をしています。この手順が実際に使えたかどうかは、後半に自分の4枚で変えた結果を載せています。
リフレッシュレートを変える前に知っておくこと
リフレッシュレートは、モニターが画面を描き直す回数のことです。単位はHz(ヘルツ)で、数字が大きいほど、マウスカーソルやスクロールの動きがなめらかに見えます。
変える前に、次の2つを頭に入れておくと迷いにくくなります。
- 上限を決めているのはWindowsだけではありません。モニターの機種、選んでいる解像度、端子とケーブル、グラフィックボードの組み合わせで、選べる数字が変わります。
- 高い数字が出る機種を買っても、自動で最大になるとは限りません。つないだだけでは60Hzのまま、ということがあります。
つまり「設定を開いて数字を選ぶ」だけで終わる人もいれば、「そもそも選択肢に出てこない」人もいます。この記事は、前者の手順から始めて、後者の人が確かめる順番へ進みます。
手順1:変えたい画面を選んで、いまの値を見る
画面を複数つないでいる場合、ここを飛ばすと、別の画面の設定を見て「もう高くなっている」と思い込むことがあります。最初に、どの画面を変えるのかをはっきりさせます。
- デスクトップの何もないところを右クリックして「ディスプレイ設定」を開きます。スタートメニューから「設定」→「システム」→「ディスプレイ」でも同じ画面に行けます。
- 画面上部に番号付きの四角が並んでいるので、「識別」を押します。各モニターに番号が大きく表示されるので、変えたい画面の番号を覚えます。
- 変えたい画面の四角をクリックして選びます。選ばれた四角は色が変わります。
- 少し下へスクロールして「ディスプレイの詳細設定」を開きます。
- 「ディスプレイの情報」の欄に、選んでいる画面の名前と、いまのリフレッシュレートが出ます。
「ディスプレイの詳細設定」の画面では、上のほうにある「表示する情報を選択してください」のプルダウンで、画面を切り替えることもできます。ここに出ている名前が、変えたいモニターかどうかを必ず確かめてください。
手順2:「リフレッシュレートを選択する」から数字を選ぶ

いまの値が分かったら、そのまま同じ画面で変更します。
- 「ディスプレイの詳細設定」の中にある「リフレッシュレートを選択する」のプルダウンを開きます。
- 並んでいる数字の中から、使いたい値を選びます。
- 画面が一瞬暗くなって切り替わり、「このディスプレイ設定を維持しますか?」という確認が出たら「変更の維持」を押します。
- もう一度「ディスプレイの情報」を見て、選んだ数字になっているかを確かめます。
確認のメッセージで何も押さずに待つと、元の設定に戻ります。選んだ値で画面が映らなくなったときも、触らずに待てば戻るので、慌ててケーブルを抜かなくて大丈夫です。
プルダウンに高い数字が出てきて、選んだら反映された。それなら作業はここで終わりです。出てこなかった人は、次の節から順に確かめてください。
手順3:高い数字が選べないときに確かめる順番
プルダウンに60Hz前後しか並ばないときは、原因を上から順に切り分けます。手間が少なく、戻すのも簡単なものから並べています。
1. 選んでいる画面が合っているか
いちばん手間がかからないのに、見落としやすいところです。複数の画面をつないでいると、「高い数字が出るのはこの画面のはず」と思っていた1枚が、実は別の1枚だったということがあります。手順1の「識別」と、「ディスプレイの情報」に出る名前で、もう一度照らし合わせてください。
2. 解像度を変えると選択肢が増えるか
モニターによっては、解像度が高いほど、選べるリフレッシュレートの上限が下がります。いまの解像度では60Hzまでしか並ばなくても、解像度を下げると高い数字が出てくることがあります。
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」で、変えたい画面を選びます。
- 「ディスプレイの解像度」を1段下げます。
- 「ディスプレイの詳細設定」に戻り、「リフレッシュレートを選択する」の選択肢が変わったかを見ます。
ここで高い数字が出てきた場合、その画面は「解像度とリフレッシュレートのどちらを取るか」を選ぶ必要があります。決め方は後の節で書きます。見るだけならすぐ元の解像度に戻せるので、まずは選択肢が変わるかどうかだけ確かめてください。
3. つないでいる端子とケーブル
モニターとパソコンをつなぐ端子には、HDMI、DisplayPort、DVIなどがあります。同じモニターでも、どの端子でつなぐかによって出せる上限が違うことがあります。何Hzまで出るかは機種ごとに違うので、次の順で確かめます。
- モニターの背面を見て、いまどの端子にケーブルが挿さっているかを確かめます。
- モニターの取扱説明書か、メーカーの製品ページの仕様欄で、端子ごとに対応している解像度とリフレッシュレートを探します。
- いまの端子で上限が低いと書いてあり、ほかの端子なら高いと書いてあれば、そちらへつなぎ替えます。グラフィックボード側にも同じ端子が空いているかを先に見てください。
- ケーブルも、仕様に書かれた解像度とリフレッシュレートに対応したものかを、パッケージやメーカーの表記で確かめます。
ケーブルや端子の対応状況は製品ごとに違い、表記の仕方も変わることがあります。ここは推測で買い替えず、お使いの機種の公式の仕様を見てから判断してください。
4. モニター本体のメニュー
モニター本体のボタンで開くメニュー(OSD)に、入力の設定や表示モードの項目がある機種があります。設定によっては、パソコン側に高いリフレッシュレートを伝えない状態になっていることがあります。取扱説明書で、リフレッシュレートや入力信号に関わる項目がないかを確かめてください。項目の名前は機種ごとに違うので、説明書の該当ページを見ながら触るのが安全です。
5. グラフィックボードのドライバーと、専用の設定画面
グラフィックボードを使っている場合は、メーカーのドライバーが入っているかを確かめます。NVIDIAのボードなら「NVIDIA コントロールパネル」の「解像度の変更」から、画面ごとに解像度とリフレッシュレートを選ぶこともできます。Windowsの設定と同じ内容を別の入口から触る形なので、どちらか片方で変えれば十分です。
6. 機種そのものの上限
ここまで確かめても60Hzしか出ない場合は、その機種がそもそも60Hzまでしか対応していない可能性があります。メーカーの仕様欄に書かれたリフレッシュレートの上限を見てください。その場合は設定では変わりません。
解像度を下げてリフレッシュレートを取るかの決め方
手順3の2つ目で「解像度を下げれば高い数字が出る」と分かった場合、どちらを取るかは作業の中身で決めます。どちらが正しいということはありません。
| 作業の中身 | 向いている選び方 | 理由 |
|---|---|---|
| 表や文書を細かく並べて見る | 解像度を残す | 1画面に表示できる情報の量が多いほうが作業しやすい |
| スクロールやウィンドウの移動が多い | リフレッシュレートを取る | 動きのなめらかさを感じやすい |
| ほかの画面と解像度を揃えたい | 揃えるほうの解像度に合わせる | 画面をまたいだときの表示の大きさの差が減る |
| どちらも気にならない | 今のままにする | 変えなくても作業に困っていないなら、変える理由がない |
解像度を下げると、文字やアイコンの見え方が変わります。変えたあとは、表示の拡大率(「拡大縮小」の項目)も合わせて見直してください。しばらく使ってみて合わなければ、同じ手順で元に戻せます。
変えたあとに確かめること

数字を選んで「変更の維持」を押したら、次の3つを確かめておくと安心です。
- 「ディスプレイの情報」の値が、選んだ数字になっているか。プルダウンの表示だけで終わらせず、情報欄の値を見ます。
- ほかの画面の設定が変わっていないか。複数の画面をつないでいる場合、1枚を触ったあとに、ほかの画面も順に選んで値を見ておきます。
- ゲームや動画のソフトに、別のリフレッシュレート設定がないか。ソフトによっては、Windowsの設定とは別に自分の中で上限を持っていることがあります。ソフトの中で動きが変わらないと感じたら、そのソフトの設定画面を見てください。
画面にちらつきや映らない瞬間が出るようなら、一段低い数字に戻して様子を見ます。ケーブルや端子が仕様に合っていない場合に起きることがあるので、手順3の3つ目に戻って確かめてください。
この手順が通用した証拠:4枚の画面で変えた結果
ここからは、この手順が実機で通用したかどうかの記録です。2026年8月16日に、自分のモニター4枚をこの順番で確かめました。4枚とも、設定を見るまでは60Hzで動いていました。グラフィックボードは NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER の1枚で、4枚ともここから出しています。
| 画面 | 変える前 | 変えた後 | どこで決まったか |
|---|---|---|---|
| ASUS VG258(2021年製) | 1920×1080・60Hz | 1920×1080・144Hz | 設定で数字を選ぶだけで変わった(165Hzも選べた) |
| MSI G274QPF E2(2023年製・メイン) | 2560×1440・60Hz | 1920×1080・120Hz | 2560×1440では60Hzしか選べず、解像度を下げて上げた |
| ASUS VC239(2017年製) | 60Hz | 60Hz | 60Hzまでしか選べない機種 |
| ASUS VC239(2019年製) | 60Hz | 60Hz | 60Hzまでしか選べない機種 |
手順と照らし合わせると、4枚はそれぞれ別の場所で決まりました。
- VG258は手順2で終わりました。高い数字が出る状態だったのに、選ばれていなかっただけでした。
- メインのMSIは手順3の2つ目で分かれました。選べる組み合わせは、3840×2160で30Hzまで、2560×1440で60Hzまで、1920×1080で120Hzまで。設定だけでは直らず、解像度を1920×1080へ下げて120Hzにしました。
- VC239の2枚は手順3の6つ目でした。機種の上限が60Hzなので、設定では変わりません。
もうひとつ、手順3の1つ目が大事だと分かった点があります。自分では「メインだけ144Hz」だと思っていましたが、144Hzが選べたのはメインではなく、右側に置いているVG258のほうでした。思い込みで画面を決めずに、名前を見て選ぶことを最初の手順に置いたのは、この結果があったからです。
変えたあとは、4枚とも1920×1080で揃い、メインが120Hz、VG258が144Hz、VC239の2枚が60Hzという状態になっています。
この記事が向く人・向かない人

向いているのは、次のような人です。
- 高いリフレッシュレートに対応したモニターを持っているのに、動きがなめらかに感じない人
- 複数の画面をつないでいて、どの画面が何Hzなのか把握できていない人
- 設定を開いたものの、60Hzしか選べずに止まっている人
向いていないのは、次のような人です。
- いまの画面の動きに困っていない人。変えなくても作業に支障がないなら、無理に触る必要はありません。
- 60Hzまでの機種しか持っていない人。設定では上がらないので、この手順で得られるのは「上がらないと確かめられた」ことまでです。
- 高いリフレッシュレートのモニターを新しく選びたい人。この記事は、手元にある画面を変える手順だけを扱っています。
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- どの画面が何Hzで動いているかをWindowsで確かめる|144Hzだと思っていた1枚は、実際は違う画面でした
- 解像度を上げるとリフレッシュレートが下がる|同じ1枚のグラフィックボードで、4枚のモニターが実際に出せた組み合わせ
まとめ:リフレッシュレートは「画面を選ぶ→数字を選ぶ→出なければ順に切り分ける」
最初の質問は「リフレッシュレートを上げたいとき、何をどの順番で確かめて、どこを変えればいいのか」でした。答えは次のとおりです。
- 「ディスプレイ設定」で、変えたい画面を名前で確かめてから選ぶ。
- 「ディスプレイの詳細設定」→「リフレッシュレートを選択する」で数字を選び、情報欄の値で反映を確かめる。
- 高い数字が出ないときは、選んだ画面、解像度、端子とケーブル、モニター本体のメニュー、ドライバー、機種の上限の順に切り分ける。
- 解像度を下げないと上がらない画面は、自分の作業に合わせてどちらを取るかを決める。
自分の4枚でも、設定だけで上がった画面、解像度を下げて上がった画面、機種の上限で上がらなかった画面に分かれました。どこで決まるかは画面ごとに違うので、1枚ずつ順番に見ていくのがいちばん確実です。
端子やケーブルの対応状況、機種ごとの上限は、この記事を書いた2026年9月時点で自分が確かめた範囲の話です。お使いのモニターについては、メーカーの公式の仕様ページで最新の情報を確かめてください。
まずは今日、「ディスプレイの詳細設定」を開いて、つないでいる画面を1枚ずつ選び、いま何Hzで動いているかだけ見てみてください。そこで60Hzと出た画面があれば、この記事の手順2から始められます。


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