メモリの使用量を確かめる手順|足りているかを数字で見る

メモリの使用量を確かめる手順|足りているかを数字で見る PC・周辺機器

「パソコンが重い気がするけれど、メモリが足りないのか、別の原因なのか分からない」。この記事はその迷いに答えます。答える質問は「自分のパソコンのメモリが足りているかを、どこの数字で確かめればいいのか」です。

先に結論を書きます。タスクマネージャーの「メモリ」画面で、いちばん重い作業をしているときの「利用可能」と「コミット済み」を見ます。「使用中」の数字だけでは判断できません。Windowsは空いているメモリを先回りの保存に使うので、使用中の数字は余裕があっても大きく見えることがあるからです。

書いているのは、SATORI Blogのさとりです。元は調理師で、飲食の現場に10年いました。いまはSNS運用代行のフリーランスとして、自宅で自作のデスクトップPCを使って仕事をしています。このブログでは、在宅ワークの道具を選び方と使った結果で書いていて、買わなくてよかったものもそのまま書いています。

この記事は Windows 11 の画面をもとにしています。Windowsの更新で項目名や並び順が変わることがあるので、見当たらないときは近い名前の項目を探してください。Macで確かめる場所も後半で短く触れます。

最初に、積んでいるメモリの量を確かめる

使用量を見る前に、まず「そもそも何GB積んでいるのか」を確かめます。ここが分からないと、使用量の数字が多いのか少ないのかを比べられません。

設定アプリで確かめる

  • スタートボタンを右クリックして「システム」を選びます。または「設定」を開いて「システム」に進みます。
  • いちばん下にある「バージョン情報」を開きます。
  • 「デバイスの仕様」の中にある「実装 RAM」が、積んでいるメモリの量です。

実装 RAMの横に、括弧つきで「使用可能」な量が並んでいる場合があります。内蔵グラフィックスなどがメモリの一部を借りていると、使用可能な量のほうが少し小さく出ます。故障ではないので、気にしなくて大丈夫です。

パーツの構成として控えておく

自作PCや、パーツ構成が分かる機種なら、「何GBのメモリを何枚挿しているか」まで控えておくと、あとで増設を考えるときに役立ちます。枚数はこのあと紹介するタスクマネージャーの画面でも確かめられます。

タスクマネージャーでメモリの画面を開く

使用量を見る場所は、タスクマネージャーです。追加のソフトは要りません。

  • キーボードで Ctrl と Shift と Esc を同時に押します。スタートボタンを右クリックして「タスク マネージャー」を選んでも開けます。
  • 小さな画面で開いた場合は、「詳細」または「詳細表示」を押して全体を表示します。
  • 左側のメニューから「パフォーマンス」を選びます。
  • 一覧の中から「メモリ」を選びます。

右上に大きく出ている数字が、搭載しているメモリの合計です。先ほど設定アプリで見た「実装 RAM」と合っているかを、ここで一度照らし合わせておきます。合っていなければ、メモリが1枚認識されていない可能性があります。

画面に出ている数字をどう読むか

オンラインで学ぶ様子

メモリの画面には、たくさんの項目が並んでいます。使用量の判断に使うのは一部だけです。主な項目を表にまとめました。

項目何を表しているか判断での使い方
使用中(圧縮)いまアプリやWindowsが実際に使っている量単独では判断しない。利用可能とセットで見る
利用可能必要になったらすぐ回せる量いちばん大事な数字。重い作業中にどれだけ残るかを見る
コミット済みアプリが確保を約束している量と、その上限左の数字が右の上限に近づいていないかを見る
キャッシュ済み先回りして保存してある内容必要なら手放される場所なので、多くても問題ではない
速度メモリが動いている速さ使用量の判断には使わない
使用されているスロット挿さっている枚数と、差し込み口の総数増設を考えるときに見る
ハードウェア予約済み内蔵グラフィックスなどに先に割り当てられた量使えるメモリが搭載量より少ない理由がここで分かる

「使用中」だけで判断しない理由

Windowsは、空いているメモリを遊ばせておかず、よく使うデータを先に置いておく使い方をします。そのため、特に何もしていなくても「使用中」や「キャッシュ済み」が大きく見えることがあります。

大事なのは、新しく作業を始めたときに回せる余裕が残っているかです。それを表すのが「利用可能」です。

「コミット済み」の見方

コミット済みは「左の数字 / 右の数字」の形で表示されます。右の数字は、実際のメモリに、SSDなどのストレージ上に用意された予備の領域を足した上限です。

左の数字が右の上限に近づいているときは、アプリが要求している量に、実際のメモリが追いついていない状態です。足りないぶんはストレージ側の予備の領域で補うので、動作が目に見えて遅くなりやすくなります。

上のグラフと「メモリ構成」の帯

画面の上にある折れ線グラフは、使用量の推移です。その下の横長の帯(メモリ構成)は、使用中・変更済み・スタンバイ・空き、の内訳を色の濃さで分けています。帯の上にマウスを置くと、それぞれの意味が表示されます。

いちばん重い作業をしているときに測る

メモリの使用量は、そのとき何を開いているかで大きく変わります。起動直後や、ブラウザを1つ開いているだけのときに見ても、足りているかどうかの判断にはなりません。

次の順番で測ると、自分の作業に合った判断ができます。

  1. 普段の作業で、いちばん多くのアプリを同時に開く場面を思い出します。たとえば、オンライン会議をしながら、ブラウザのタブを何枚も開き、資料や編集ソフトも立ち上げている、といった場面です。
  2. その状態を、実際にいつもどおり再現します。
  3. しばらく作業を続けてから、タスクマネージャーのメモリ画面を開きます。
  4. 「利用可能」と「コミット済み」の数字を、メモや画面の撮影で残しておきます。
  5. 別の日にも同じように測り、毎回同じ傾向になるかを確かめます。

1回だけの数字で決めないのがポイントです。たまたま重いファイルを開いていた日だけ数字が大きかった、ということもあります。

タスクマネージャーは開いたままにしておくと、グラフが少し前からの推移を描いてくれます。重くなった瞬間にグラフが跳ね上がっているかどうかも、あわせて見ておくと判断しやすくなります。

どのアプリがメモリを使っているかを確かめる

全体の数字を見たら、次は「何が使っているのか」を確かめます。

  • タスクマネージャーの左側のメニューから「プロセス」を選びます。
  • 一覧の上にある「メモリ」の列名を押します。使っている量が多い順に並び替わります。
  • 上位に来ているアプリを確かめます。

ブラウザは、タブや拡張機能ごとに細かく分かれて表示されることがあります。アプリ名の左にある矢印を押すと、中身が開いて内訳を確かめられます。

ここで、使っていないのに開きっぱなしのアプリや、起動時に勝手に立ち上がっているアプリが上位に来ていたら、メモリを増やす前にそちらを閉じるだけで余裕が戻ることがあります。

閉じてよいか分からないプロセスは触らない

一覧には、Windowsそのものの動作に必要なプロセスも並んでいます。名前を見ても何のプロセスか分からないものは、「タスクの終了」を押さないでください。閉じてよいのは、自分で開いたと分かっているアプリだけにしておくと安全です。

足りていないときに出るサイン

いちばん重い作業中に測った数字を、次のように読みます。この記事では、何パーセントを超えたら不足という線は引きません。作業の内容や、どれくらいの待ち時間を我慢できるかで、線の位置が人によって変わるからです。

足りている可能性が高い状態

  • いちばん重い作業中でも、「利用可能」にまとまった量が残っている。
  • 「コミット済み」の左の数字が、右の上限からは十分に離れている。
  • 重く感じた瞬間に、メモリのグラフがほとんど動いていない。

この場合、重さの原因はメモリ以外にある可能性が高いです。CPUの使用率や、ストレージの空き容量を先に見てみてください。

足りていない可能性が高い状態

  • いちばん重い作業中に、「利用可能」がほとんど残っていない。
  • 「コミット済み」の左の数字が、右の上限に近づいている。
  • アプリを切り替えるたびに待たされ、そのタイミングでパフォーマンス画面の「ディスク」の動きも増えている。

最後の項目は、メモリが足りないぶんをストレージ側の予備の領域で補っているときに出やすいサインです。メモリとディスクを同じタイミングで見比べると、原因の見当がつけやすくなります。

メモリを増やす前に確かめること

動画編集の作業画面

足りていないサインが出ていても、すぐに買い足す前に、次の順番で確かめてみてください。

  1. 閉じられるアプリを閉じてから、もう一度測る。起動時に立ち上がるアプリや、開きっぱなしのタブが原因なら、お金をかけずに済みます。
  2. 「使用されているスロット」を見る。メモリ画面の右下に「使用されているスロット」が「挿さっている枚数 / 差し込み口の総数」で出ます。空きがあれば挿し足す方法が、空きが無ければ入れ替える方法が候補になります。
  3. パソコンやマザーボードの仕様を確かめる。積める最大の容量や、対応しているメモリの種類は、機種によって決まっています。メーカーの公式ページや説明書で確かめてください。
  4. ノートPCなら、そもそも増設できるかを確かめる。メモリが基板に直接取り付けられていて、あとから増やせない機種もあります。

メモリの価格や在庫は時期によって変わります。買うときは、その時点の販売ページと、パソコン側の対応表をあわせて確かめてください。

Macで確かめる場所

Macの場合は、アプリケーションの「ユーティリティ」フォルダにある「アクティビティモニタ」を開き、上部の「メモリ」タブを選びます。

画面の下に出る「メモリプレッシャー」のグラフが、足りているかの目安になります。グラフの色が落ち着いた色のままなら余裕があり、黄色や赤に変わる時間が長いほど、メモリに負担がかかっている状態です。Windowsと同じく、いちばん重い作業中に見るのが基本です。

運営者の実機の構成

私が仕事に使っている自作のデスクトップは、メモリが64GB(32GBが2枚)です。CPUは AMD Ryzen 9 7900X、ストレージは2TBのSSDが1枚で、OSは Windows 11 Home です。この構成はコスパで選んだもので、いまのところ特に不満はありません。

この構成で確かめるべき点は、設定アプリの「実装 RAM」とタスクマネージャーの右上がどちらも64GBになっていること、そして2枚が両方とも認識されていることの2つです。1枚が認識されていなければ、合計が半分の量で表示されます。

なお、この記事には手元の「使用中」や「利用可能」の数字は載せていません。記録として残している値が無いので、それらしい数字を置くことはしませんでした。自分のパソコンの数字は、この記事の手順で、自分の作業をしながら測ってみてください。

この手順が向いている人、向いていない人

手順を確認する様子

この手順が向いているのは、次のような人です。

  • パソコンが重いと感じていて、メモリを買い足すべきかどうかを数字で決めたい人。
  • いま積んでいる量が、自分の作業に対して多いのか少ないのかを知りたい人。
  • 増設する前に、お金をかけずに試せることを先に済ませたい人。

一方で、次のような人には、この記事だけでは足りないかもしれません。

  • どの製品のメモリを買えばよいかを知りたい人。ここでは製品の比較はしていません。
  • 重さの原因がすでにメモリ以外だと分かっている人。CPUやストレージの確認のほうが先です。

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まとめ

「自分のパソコンのメモリが足りているかを、どこの数字で確かめればいいのか」への答えは、タスクマネージャーの「パフォーマンス」から「メモリ」を開き、いちばん重い作業をしているときの「利用可能」と「コミット済み」を見る、です。

  • まず設定アプリの「実装 RAM」で、積んでいる量を確かめる。
  • 「使用中」だけでは判断しない。回せる余裕は「利用可能」で見る。
  • 「コミット済み」の左の数字が右の上限に近づいていたら、不足のサイン。
  • 起動直後ではなく、普段いちばん重い作業を再現してから、何度か測る。
  • 増やす前に、アプリを閉じて測り直し、スロットの空きと機種の仕様を確かめる。

読み終えたら、まずは今日の作業でいちばん多くアプリを開いたタイミングで、Ctrl と Shift と Esc を押してメモリの画面を開き、「利用可能」の数字を1つ控えるところから始めてみてください。

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