こんにちは、さとりです。元調理師で、いまはSNS運用代行のフリーランスとして在宅で仕事をしています。このブログでは、モニターや椅子、デスクまわりの道具を、選び方と使ってみた結果で書いています。
この記事が答える質問はひとつです。「モニターアームの耐荷重を確かめたあと、次に何を、どの順番で確かめればよいか」。
先に答えを書きます。耐荷重の次は、設置方式 → VESA → 可動域の順に確かめてください。設置方式は「机に付くか」、VESAは「画面に付くか」、可動域は「付いたあとで、置きたい位置まで動くか」を決めます。前の2つは合わなければそもそも取り付けられず、買ったあとでは直せません。可動域は取り付けたあとの使いやすさに関わります。だから、取り付けられるかどうかを決めるものから順に見ていきます。
この記事を読み終えると、気になっているモニターアームの仕様表を開いて、自分の机とモニターに合うかどうかを自分で判断できるようになります。
耐荷重の次に見るのは3つ。順番は「机・画面・動き」
モニターアームの仕様表には、たくさんの項目が並んでいます。対応インチ、耐荷重、VESA、取り付け方式、可動範囲、ケーブル収納など。全部を同じ重さで見ようとすると、どこで決めればいいのか分からなくなります。
そこで、項目を「合わないと何が起きるか」で分けます。
- 設置方式が合わないと、アームを机に固定できません。
- VESAが合わないと、モニターをアームに取り付けられません。
- 可動域が合わないと、取り付けはできても、画面を置きたい位置に持っていけません。
前の2つは、合うか合わないかがはっきり分かれます。工夫で埋めるのが難しく、合わなければ買い直しになります。可動域は程度の問題で、少し足りなくてもモニターの置き方で調整できることがあります。
なので順番は、机に付くか(設置方式)→ 画面に付くか(VESA)→ 思った位置まで動くか(可動域)です。耐荷重はすでに確かめた前提で進めます。
手順1 設置方式:机のどこに固定できるかを先に決める
モニターアームを机に固定するやり方は、主に次の3つです。製品の仕様表では「取り付け方式」「設置方法」といった欄に書かれています。
- クランプ式:天板の縁を、上下から挟んで固定します。
- グロメット式:天板にあいた穴にボルトを通して、下から固定します。
- 支柱取り付け・ポール取り付け:すでにある支柱やポールにアームを取り付けます。机に直接付けるのではなく、柱を足場にする形です。
製品によっては、クランプ式とグロメット式の両方に対応しているものもあります。両対応なら、机の状態に合わせてどちらかを選べます。
クランプ式を考えるときに机で確かめること
クランプ式は穴をあけずに付けられるので、多くの机で最初の候補になります。ただし、挟む場所が確保できないと付けられません。机を見て、次の順で確かめてください。
- 天板の厚み:仕様表にある「対応する天板の厚さ」の範囲に、自分の机の天板が入るかを確かめます。定規やメジャーで実際に測るのが確実です。
- 天板の裏:挟みたい位置の裏側に、補強の枠や引き出し、脚の金具が無いかを見ます。ここに何かあると、クランプの下側が当たって締められません。
- 奥の空き:机を壁にぴったり付けている場合、クランプを付ける場所と、ネジを回す手の入る場所があるかを見ます。
- 天板の材質:天板が柔らかい素材や薄い板の場合、挟む力でへこむことがあります。気になる場合は、メーカーの注意書きを確かめてください。
グロメット式を考えるときに机で確かめること
グロメット式は、天板にあいた穴を使います。
- 穴があるか:配線用の穴があいている机なら、その穴が使えるかを確かめます。穴の大きさがアームの部品に合うかは、仕様表の対応範囲で見ます。
- 穴が無い場合、あけてよい机か:自分の机で、穴をあけても困らないかを考えます。賃貸の備え付けや、あとで売ったり譲ったりする予定の机なら、穴をあける選択は慎重にしたほうがよいです。
- 穴の位置:穴が机の端すぎる、または真ん中すぎると、画面を置きたい場所までアームが届かないことがあります。これは手順3の可動域とつながります。
支柱・ポール取り付けを考えるときに確かめること
支柱やポールに取り付けるタイプは、すでに立っている柱の太さや形に合うかが先です。柱がどの太さまで対応しているかは仕様表に書かれていることが多いので、手元の柱を測って突き合わせます。柱そのものが机にどう固定されているかも、あわせて確かめてください。
ここまでで「自分の机ならこの方式で付けられる」が決まれば、手順1は終わりです。決まらない場合は、どの方式でも付けられないということなので、アームより先に机のほうを考える必要があります。
手順2 VESA:モニターの背面とアームの表記を突き合わせる

机に付けられると分かったら、次はモニターにアームを付けられるかです。ここで見るのがVESAです。
VESAは、モニターの背面にあるネジ穴の間隔の規格です。アーム側の取り付け板と、モニター背面のネジ穴の間隔が合っていれば取り付けられます。
モニター側で確かめること
- 背面にネジ穴があるか:モニターの背面を見て、四角く並んだ4つのネジ穴があるかを確かめます。スタンドを付けたままだと隠れていることがあるので、スタンドの付け根も見てください。
- ネジ穴の間隔:モニターの取扱説明書か、メーカーの仕様表で「VESA」の欄を見ます。よく見かけるのは「75×75」「100×100」という表記で、単位はmmです。
- ネジ穴がくぼみの中にあるか:背面がでこぼこしている機種では、ネジ穴が奥まった場所にあることがあります。この場合、アームの取り付け板が背面の出っ張りに当たって、うまく付かないことがあります。仕様表だけでは分からないので、背面を目で見て確かめます。
背面にネジ穴が無い機種もあります。その場合は、そのままではアームに付けられません。
アーム側の表記の読み方
アームの仕様表では、VESAの対応が次のような書き方で載っています。
- 「VESA100x100」のように1つだけ書いてあるもの
- 「VESA 75×75/100×100」のように複数並べて書いてあるもの
- 「VESA 75〜100mm」のように範囲で書いてあるもの
1つだけ書いてあるアームは、その間隔のモニターにしか対応していません。自分のモニターの表記と、文字どおり一致するかを確かめてください。複数や範囲で書いてあるものは、その中に自分のモニターの間隔が入っているかを見ます。
あわせて、アームの対応インチも見ておきます。VESAが合っていても、対応インチの外にある大きさのモニターだと、メーカーが想定した使い方ではなくなります。耐荷重とVESAと対応インチは別々の項目なので、1つ合っていても他の2つは改めて確かめます。
手順3 可動域:置きたい位置まで動くかを、机の上で確かめる
机に付けられて、モニターも付けられると分かったら、最後に可動域を見ます。可動域は、アームに付けたモニターをどの方向に、どこまで動かせるかです。
可動域で見る動き
仕様表には、製品によって次のような動きが書かれています。
- 上下(高さ):画面をどこまで上げ下げできるか
- 前後:画面を手前に引いたり、奥へ押したりできる距離
- 左右の回転:アームを付けた場所を軸に、画面を横へ振れるか
- チルト(上下の傾き):画面を上向き・下向きに傾けられるか
- 画面の回転:画面を縦向きにできるか
「4軸」「水平多関節」のように、関節の数や動き方を書いている製品もあります。関節が多いほど細かく動かせる一方で、どこまで動くかは関節の数だけでは決まりません。仕様表に書かれた範囲を見てください。
また、アームには関節で動かすタイプのほかに、柱(ポール)に沿って取り付け位置を変えるタイプもあります。ポールのタイプは、高さを変えるときに取り付け部分をゆるめて付け直すことが多いので、こまめに高さを変えたい場合は、操作のしかたも仕様表や説明書で確かめておくと安心です。
机の上で、今の位置と置きたい位置を測る
可動域は、数字を見ただけでは足りるかどうか判断しにくい項目です。次の手順で、自分の机に当てはめてください。
- アームを付ける位置を決める:手順1で決めた設置方式から、アームの根元が机のどこに来るかを決めます。
- 画面を置きたい位置を決める:座ったときに、画面の中心をどこに置きたいかを決めます。高さ、奥行き、左右の位置の3つです。
- 根元から置きたい位置までの距離を測る:メジャーで、根元から画面の取り付け位置までの距離を、上下・前後・左右それぞれで測ります。
- 仕様表の範囲に入るかを見る:測った距離が、アームの可動範囲に入っているかを確かめます。
このとき、いちばん見落としやすいのは前後です。グロメット穴が机の奥にある場合や、クランプを机の奥の縁に付ける場合、画面を手前まで引き出せるかで使い勝手が大きく変わります。逆に、壁際の机では、アームが後ろへ張り出す分の空きがあるかも確かめてください。
2画面用のアームは、2枚ぶんで考える
1本のアームで2枚を支えるタイプは、2枚を並べたときに画面どうしがぶつからないかも見ます。モニターの横幅が大きいと、左右に開ける角度が足りなくなることがあります。2枚を並べたときの合計の横幅と、アームが左右に広がる範囲を比べてください。
また、2画面用の耐荷重が「1画面あたり」なのか「2画面の合計」なのかは、製品によって書き方が違います。耐荷重はこの記事の前提として確かめ済みのはずですが、2画面用だけはここで改めて読み直すと安心です。
3つを表にまとめて、仕様表と照らし合わせる

ここまでの3つを、手元で使える形にまとめます。気になっている製品の仕様表を横に開いて、上から順に埋めてみてください。
| 順番 | 確かめること | 見る場所 | 合わなかったときに起きること |
|---|---|---|---|
| 1 | 設置方式(クランプ・グロメット・支柱) | 自分の机の天板の厚み・裏側・穴の有無と、アームの取り付け方式の欄 | アームを机に固定できない |
| 2 | VESA(ネジ穴の間隔) | モニターの背面と取扱説明書、アームのVESAの欄 | モニターをアームに付けられない |
| 2 | 対応インチ | モニターの画面サイズと、アームの対応インチの欄 | メーカーの想定外の使い方になる |
| 3 | 可動域(上下・前後・左右・傾き・回転) | 机の上で測った距離と、アームの可動範囲の欄 | 付けられても、置きたい位置に画面が来ない |
上から順に見て、どこかで「合わない」となったら、その時点でその製品は候補から外して大丈夫です。下の項目まで見る必要はありません。全部が合った製品だけが、次の比較(値段や見た目、ケーブル収納の有無など)に進みます。
なお、製品の仕様は改良や型番の更新で変わることがあります。この記事は2026年10月時点の一般的な見方として書いています。買う前には、必ずメーカーの公式ページや販売ページの最新の仕様を確かめてください。
迷いやすいところ
「両対応」と書いてあっても、部品が別売りのことがある
クランプ式とグロメット式の両対応と書かれていても、片方の取り付けに必要な部品が付属しているかどうかは、製品によって違います。付属品の一覧を見て、自分が使う方式の部品が入っているかを確かめてください。
VESAの表記が「x」か「〜」かで意味が違う
「75×75/100×100」は、その2つの間隔に対応しているという意味です。「75〜100mm」は範囲での表記です。どちらにしても、自分のモニターの間隔がそこに含まれるかを見る、という点は同じです。表記の形に引きずられず、自分のモニターの数字と一致するかだけを見てください。
可動域は「最大」だけでなく「最小」も見る
画面をできるだけ低く置きたい場合、アームが一番下まで下げてもまだ高い、ということがあります。高さや前後の範囲は、上限だけでなく下限も確かめてください。特に、机の天板とモニターの下端の間をあまり空けたくない場合は、下限のほうが大事になります。
この順番が向く人・向かない人

この順番は、これからモニターアームを買う人で、机やモニターがすでに決まっている人に向いています。手元の机とモニターに合わせて、合う製品を絞り込むための手順だからです。
一方で、机もモニターもこれから買う人には、そのままでは向きません。その場合は、アームを先に決めて、それに合う机やモニターを選ぶこともできるので、順番を逆から考えたほうが早いことがあります。
また、モニターをスタンドのまま使っていて、位置に困っていない人は、無理にアームを足す必要はありません。この記事は「アームを付けると決めた人が、合う製品を選ぶ手順」です。付けるかどうかを迷っている段階なら、まずは今の画面の位置で困っていることがあるかを考えるところから始めてください。
あわせて読みたい
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- モニターアームの耐荷重は何を見るか|画面だけの重さで、上限と下限の両方を確認する
まとめ:耐荷重の次は「机に付くか・画面に付くか・置きたい位置まで動くか」
冒頭の質問に答えます。モニターアームの耐荷重を確かめたら、次は設置方式 → VESA → 可動域の順に確かめてください。
- 設置方式:天板の厚み・裏側・穴の有無を見て、クランプ式・グロメット式・支柱取り付けのどれで付けられるかを決める。
- VESA:モニター背面のネジ穴の間隔と、アームの表記が一致するかを見る。対応インチもあわせて確かめる。
- 可動域:アームの根元から画面を置きたい位置までを机の上で測り、仕様表の範囲に上限も下限も入るかを見る。
前の2つは、合わなければ取り付けそのものができません。だから先に見ます。可動域は取り付けたあとの使いやすさなので、最後に見ます。上から順に見て、合わない項目が出た時点で候補から外せば、仕様表の比較で迷う時間が減ります。
最初の一歩として、いま使っている机の天板の縁と裏側、そしてモニターの背面を一度見てみてください。そこに書かれていることや付いているものが、どのアームを選べるかを先に決めてくれます。


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