メモリの速度を確認する手順|タスクマネージャーで動作の速さと使っているスロット数を見る

メモリの速度を確認する手順|タスクマネージャーで動作の速さと使っているスロット数を見る PC・周辺機器

こんにちは、さとりです。元調理師で、飲食の現場に10年いました。いまはSNS運用代行のフリーランスとして、自作のデスクトップPCで在宅ワークをしています。

この記事が答える質問は、「自分のパソコンのメモリが、いまどの速さで、何枚で動いているかを、メーカーに関係なくWindowsの標準機能で確かめるにはどうすればいいか」です。

先に結論を書きます。タスクマネージャーの「パフォーマンス」から「メモリ」を開き、右下の「速度」と「使用済みスロット」を見ます。ここまでは追加のソフトがいりません。速度が買ったメモリの表記より低かったときは、BIOSの設定、マザーボードの上限、差している枚数の順に疑っていきます。

この記事では、次のことが分かります。

  • タスクマネージャーで速度とスロット数を見る場所
  • 1枚ずつの状態をPowerShellで確かめる方法
  • 表記より遅いときに、原因をどこから切り分けるか
  • 「買い替える前」と「増設したあと」で、見る場所をどう変えるか

確かめる前に、目的を1つに決めておく

メモリの速度を調べたい理由は、だいたい次の2つに分かれます。どちらなのかで、画面のどこを重く見るかが変わります。

  • 買い替えや増設の前に、今の状態を知りたい:速度に加えて、空いている差し込み口があるか、どの形のメモリが入っているかを見ます。
  • 増設や交換をしたあと、正しく動いているか確かめたい:合計の容量が増えたか、差した枚数がすべて数えられているか、速度が前より下がっていないかを見ます。

両方の手順は途中まで同じです。まず共通の部分を上から順にたどり、そのあとで目的ごとの見方に分けます。

手順1:タスクマネージャーでメモリの画面を開く

Windows 11での開き方です。

  1. キーボードの Ctrl + Shift + Esc を同時に押します。タスクバーの何もないところを右クリックして「タスクマネージャー」を選んでも開けます。
  2. 小さな画面で開いた場合は、「詳細」を押して全体を表示します。
  3. 左側のメニューから 「パフォーマンス」 を選びます。
  4. 並んでいる項目の中から 「メモリ」 を選びます。

右上に合計の容量、真ん中に使用量のグラフ、その下に細かい数値が並んだ画面になれば、ここまでは完了です。

右下に並ぶ項目の意味

グラフの下に、いくつかの項目が並んでいます。この記事で使うのは右側の列です。

項目何が分かるかどんなときに見るか
速度メモリがいま実際に動いている速さ買ったときの表記と比べるとき
使用済みスロット差さっている枚数と、差し込み口の総数空きがあるか、差した枚数が数えられているかを見るとき
フォーム ファクターメモリの形(デスクトップ用かノート用か)買い足すメモリの形を間違えないため
ハードウェア予約済み内蔵グラフィックスなどに先に取られている量合計容量が思ったより少ないとき

左側の列(使用中、利用可能、コミット済みなど)は、速度ではなく使用量を見るための数字です。足りているかどうかを知りたいときは、そちらを見ます。

手順2:「速度」と「使用済みスロット」を読む

手順を確認する様子

速度の読み方

「速度」の欄には、数字と単位が出ています。Windowsの版によって、単位の表記が「MHz」になっていたり「MT/s」になっていたりします。どちらで出ていても、ここに出ている値はいま実際に動いている速さだと考えて大丈夫です。

気をつけたいのは、ほかの診断ソフトで見ると、同じメモリでもおおよそ半分の数字が出ることがある点です。これは、メモリが1回の動作で2回データを送る仕組みのためで、どちらかが間違っているわけではありません。比べるときは、商品ページやメモリのシールに書かれている数字と、タスクマネージャーの数字を並べます。ソフトどうしを比べると混乱しやすいです。

使用済みスロットの読み方

「使用済みスロット」は、「差さっている枚数/差し込み口の総数」の形で出ています。

  • 左の数字が、実際に差したメモリの枚数と合っているかを見ます。差したはずなのに少なく出ているなら、差し込みが浅いか、その1枚が認識されていない可能性があります。
  • 右の数字が左より大きければ、空いている差し込み口があります。増設を考えているときの目安になります。

ノートパソコンでは、メモリが本体に直接取り付けられていて、ここが期待どおりに出ないこともあります。その場合は、メーカーの仕様ページで増設できる機種かどうかを確かめてください。

私のPCの場合

私の自作PCは、メモリが64GBで、32GBを2枚積んでいます。この構成だと、「使用済みスロット」の左側には2が出て、合計容量は64GB前後になるはずです。速度の実際の値はまだ記録していないので、この記事には書いていません。手元の数字を確かめないまま書くと、それらしい値でも嘘になるからです。

手順3:1枚ずつの状態をPowerShellで確かめる

タスクマネージャーに出るのは全体の速さだけです。どの差し込み口に、どの容量のメモリが、どの速さで入っているかを1枚ずつ見たいときは、PowerShellを使います。Windowsに最初から入っているので、追加のインストールはいりません。

  1. スタートボタンを右クリックし、「ターミナル」または「Windows PowerShell」を開きます。管理者として開かなくても見られます。
  2. 次の1行を入力して、Enterを押します。

Get-CimInstance Win32_PhysicalMemory | Format-Table DeviceLocator, Capacity, Speed, ConfiguredClockSpeed, Manufacturer, PartNumber

差さっているメモリが1枚につき1行ずつ表示されます。各列の意味は次のとおりです。

  • DeviceLocator:どの差し込み口に入っているか
  • Capacity:その1枚の容量(バイト単位なので桁が大きく出ます)
  • Speed:その1枚が対応している速さとして記録されている値
  • ConfiguredClockSpeed:いま実際に設定されて動いている速さ
  • Manufacturer / PartNumber:メーカーと型番

ここで役に立つのは、SpeedとConfiguredClockSpeedを横に並べて比べられることと、1枚ずつの型番が見えることです。型番が分かれば、商品ページで本来の速さを調べ直せます。また、違う型番のメモリが混ざっていることにも、ここで気づけます。

ただし、Speedの列に出る値は、メモリが持っている標準の値で、商品ページに書かれた最大の速さとは一致しないことがあります。最終的な比べる先は、型番で調べたメーカーの仕様にしてください。

手順4:表記より遅かったときに、原因を切り分ける順番

オンラインで学ぶ様子

タスクマネージャーの速度が、買ったメモリの表記より低いことはよくあります。故障とは限りません。次の順番で疑っていくと、原因を1つに絞りやすくなります。

1. BIOSで速度を引き上げる設定が切れていないか

速さを売りにしているメモリの多くは、そのままだと控えめな標準の速さで動き、BIOSで専用の設定を有効にしたときに表記どおりの速さになります。Intel向けでは「XMP」、AMD向けでは「EXPO」という名前で呼ばれることが多い設定です。

  • PCの起動直後にBIOSの画面を開き、メモリの項目にこの設定があるかを見ます。開き方のキーはマザーボードのメーカーによって違うので、説明書で確かめてください。
  • 設定が無効になっていれば、それが遅い理由である可能性が高いです。
  • 有効にしたあと、PCが起動しなくなったり不安定になったりした場合は、元に戻してください。BIOSの設定は、変える前の状態を写真で残しておくと戻しやすいです。

設定を変えたら、もう一度タスクマネージャーを開いて「速度」が変わったかを見ます。変わっていれば、ここで終わりです。

2. マザーボードとCPUが、その速さに対応しているか

設定を有効にしても上がらない、または有効にすると不安定になる場合は、受け取る側の上限を疑います。

  • マザーボードのメーカーの仕様ページで、対応しているメモリの速さを確かめます。
  • 多くのメーカーは、動作を確かめたメモリの一覧も公開しています。手元の型番が載っているかを見ます。
  • CPUのメーカーの仕様ページにも、対応するメモリの速さが書かれています。

メモリがいくら速くても、受け取る側が対応していなければ、その速さでは動きません。この場合は設定で直すものではなく、そういう組み合わせだと受け止めることになります。

3. 差している枚数で上限が下がっていないか

マザーボードによっては、メモリを差す枚数が増えると、安定して動かせる速さの上限が下がることがあります。これも仕様ページや説明書に書かれていることが多いので、「何枚差したときに、どの速さまでか」という書き方の部分を探してください。

増設したあとに速度が下がった場合は、まずここを見ます。

4. 違う種類のメモリが混ざっていないか

手順3で見た型番がばらばらだった場合、メモリはいちばん遅い1枚に合わせて動くのが普通です。速いメモリを買い足しても、元から入っていた遅いメモリに引っぱられます。

この順番にしているのは、手を動かしやすいところから先に見るためです。BIOSの設定は自分で変えられますが、マザーボードやCPUの上限は部品を替えないと変わりません。変えられないものを先に疑うと、直せたはずの設定を見落とします。

目的ごとに、見る場所を分ける

最初に決めた目的に戻って、最後に何を確かめればいいかを整理します。

買い替えや増設の前に調べている場合

  1. 使用済みスロットで、空いている差し込み口があるかを見ます。空きがなければ、増設ではなく入れ替えになります。
  2. フォーム ファクターで、デスクトップ用かノート用かを確かめます。形が違うものは差せません。
  3. PowerShellの型番から、今入っているメモリの種類と速さを調べます。買い足すなら、同じ種類・同じ速さにそろえるのが無難です。
  4. マザーボードの仕様で、増やしたあとの枚数でも同じ速さが出るかを確かめます。

そもそも増やす必要があるかは、速度ではなく使用量で決まります。使用量のほうが余っているなら、速度を確かめても買い足す理由にはなりません。

増設や交換をしたあとに確かめている場合

  1. 画面右上の合計容量が、差したぶんだけ増えているかを見ます。
  2. 使用済みスロットの左の数字が、差した枚数と合っているかを見ます。少なければ、いったん電源を切って差し直します。
  3. 速度が、増設前より下がっていないかを見ます。下がっていれば、手順4の3と4を見ます。
  4. 合計容量が思ったより少ないときは、ハードウェア予約済みの量も見ます。内蔵グラフィックスを使っている構成では、ここに一部が取られます。

この手順が向く人、向かない人

オンラインでつながる様子

この記事の手順が向いているのは、次のような人です。

  • メモリのメーカーや型番を覚えていないが、今の状態を確かめたい人
  • 追加のソフトを入れずに、Windowsの標準機能だけで済ませたい人
  • 増設したあと、ちゃんと認識されているかだけ確かめたい人

反対に、細かい遅延の値(タイミング)まで詰めて調整したい人には、この手順だけでは足りません。タスクマネージャーやPowerShellでは、そこまでは見えないからです。その場合は専用の診断ソフトやBIOSの詳細な画面が必要になります。

また、PCの動作が重いことが悩みなら、メモリの速度より先に、使用量やCPUの使用率を見たほうが原因に早くたどり着けることが多いです。速度は「表記どおりに動いているか」を確かめる数字で、重さの原因を探す最初の数字ではありません。

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まとめ

最初の質問は、「メモリがいまどの速さで、何枚で動いているかを、Windowsの標準機能でどう確かめるか」でした。答えは次のとおりです。

  • タスクマネージャーの「パフォーマンス」から「メモリ」を開き、右下の「速度」と「使用済みスロット」を見ます。
  • 1枚ずつの差し込み口・速さ・型番は、PowerShellの1行で確かめられます。
  • 表記より遅いときは、BIOSの設定 → マザーボードとCPUの上限 → 差している枚数 → 種類の混在の順に疑います。
  • 買い替え前は空きと形を、増設後は容量と枚数と速度が下がっていないかを見ます。

メーカーや製品の仕様は変わることがあります。対応している速さや動作確認済みの一覧は、2026年10月時点の書き方で説明しています。最新の情報は、お使いのマザーボードやメモリのメーカーの公式ページで確かめてください。

まずは今、Ctrl + Shift + Esc を押して、「速度」と「使用済みスロット」の2つだけ見てみてください。そこに出ている値が、買い替えや増設を考えるときの出発点になります。

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