モニターは何枚あれば足りるのか。結論から書くと、枚数は「同時に開いておきたい画面がいくつあるか」で決まります。私はいま4枚で仕事をしていて、枚数そのものへの不満はありません。困った点をあえて挙げるなら、費用がかかったことくらいです。
この記事では、在宅ワークでモニターを4枚使っている立場から、枚数をどう考えればいいか、4枚にして実際に何が良くて何が困ったか、そして「最初から何枚も買う必要はない」と考える理由を書きます。2枚にするか迷っている人にも、すでに複数枚で「もう1枚足すべきか」を迷っている人にも使える内容にしたつもりです。
書き手について短く。私は元調理師で、飲食の現場に10年いたあと、SNS運用代行のフリーランスとして独立しました。営業が苦手で、その苦手を埋めるために自動化の仕組みを作りながら在宅で働いています。毎日長い時間モニターの前にいる人間の話として読んでいただければと思います。
モニターの枚数は「同時に開いておきたい画面の数」で決まる
最初に、枚数を考えるときの軸を1つに絞ります。それは「同時に開いておきたい画面の数」です。解像度でも、インチ数でも、他の人の平均でもありません。
私の仕事は、SNS運用の作業と、自動化の仕組みの管理です。この仕事は「手を動かす画面」と「結果を確認する画面」が分かれています。作業をしながら、別の画面で状態を確認したい場面が日常的にあります。
これを1枚のモニターでやろうとすると、ウィンドウの切り替えが発生します。切り替え自体は一瞬ですが、切り替えるたびに「さっきの画面はどうなっていたか」を頭の中で持ち直す感じがあって、私の場合はこれが積み重なると意外と疲れます。つまり、モニターの枚数の問題は、正確には「切り替え回数の問題」だと思っています。
だから「何枚が正解か」は人によって違います。書く作業しかしない日が多い人と、確認したい画面が常にいくつもある人とでは、適正な枚数が変わるのが自然です。まずは自分の作業を思い浮かべて、「同時に見えていてほしい画面」がいくつあるかを数えるところから始めるのがよいと思います。
私は4枚で運用しています【内訳と正直な注意書き】
現在の構成は、メインがMSI、サブがASUSです。型番でいうと、メインが MSI G274QPF E2、サブが ASUS VC239 が2枚と ASUS VG258 が1枚。合計4枚です。
先に正直に書いておくと、私はこの4枚を「機種として使い比べて選んだ」わけではありません。並べて使っているだけなので、機種ごとの画質や発色の違いは語れません。この記事で書けるのは「枚数を増やすと働き方がどう変わるか」までです。機種選びの話を期待して読んでくださった方には申し訳ないのですが、使っていない比較を書くことはしません。
もうひとつ白状すると、型番自体、記事を書くために調べるまで自分で把握していませんでした。パソコンの実機情報から取得して、初めて正確な機種名が分かったくらいです。自分の機材なのに、と少し思いましたが、逆に言えば、型番を覚えていなくても困らないくらい道具として馴染んでいる、ということでもあります。モニターはそういう種類の道具です。
4枚にして良かったこと

「画面を切り替える」という操作が消えた
いちばん大きいのはこれです。各モニターにそれぞれの作業や確認画面を置けるので、いちいち画面を切り替えなくて済みます。
作業の途中で何かを確認したくなったとき、以前なら「いま開いているものを畳んで、別のものを開いて、また戻る」という手順が必要でした。いまは視線を横に動かすだけです。手順がゼロになる、というのが枚数を増やしたときの体験の中心で、これは実際にやってみるまで実感が湧きにくいところだと思います。
地味な変化に聞こえるかもしれません。実際、地味です。ただ、在宅ワークは1日の中でこの「確認して戻る」を何度も繰り返すので、地味な変化がそのまま毎日の快適さになりました。
ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽
もうひとつ、複数枚にしてよかったのはウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽なことです。資料を見ながら書く、ファイルを別の場所へ動かす、といった「またぐ」操作が、画面が物理的に分かれているとそのまま腕の動きでできます。
1枚の画面の中でウィンドウを重ねてやりくりしていたころの窮屈さは、複数枚にしてから思い出さなくなりました。
正直なデメリット:困ったのは費用だけ
モニターを増やして困った点は、費用がかかることくらいです。使い勝手の面での不満は、いま思い返しても出てきません。
ただ、「費用くらい」と書きましたが、費用は軽い問題ではないと思っています。モニターは1枚ごとにお金がかかりますし、枚数を増やすほど当然かさみます。だからこそ、後で書くように「一気に揃えない」やり方をおすすめします。
置き場所については、私はデスクも自作しているので配置の自由が利きましたが、既製のデスクを使っている場合は天板の幅との相談になると思います。買う前に、いま使っている机に置けるかどうかは見ておいたほうがいい点です。
なお、モニターの価格は時期やモデルによって変わります。この記事では金額の話はしませんが、検討するときは公式や販売ページで最新の情報を確認してください。
4枚の内訳と、一気にそろえなくてよい理由

いま使っている4枚の内訳は、メインが MSI G274QPF E2(製造2023年)、サブが ASUS VC239 が2枚(製造2017年・2019年)と ASUS VG258(製造2021年)です。型番と製造年は、PCの実機情報から取り出しました。
製造年がばらけているので「1枚ずつ買い足したのだろう」と言いたくなるのですが、これは書けません。製造年は購入時期ではないからです。中古で買っていればずれますし、まとめて買った可能性も残ります。私自身、どういう順番で手に入れたかの記録は取っていないので、ここは分からないままにしておきます。
そのうえで、これから増やす人には1枚ずつをおすすめします。理由はひとつ前に書いたとおりで、困った点が費用だけだったからです。費用だけが問題なら、その負担を分けてしまえばいい、ということになります。
まず1枚だけ足して、しばらく働いてみる。それでも切り替えが残っているなら、もう1枚足す。この進め方なら費用が一度に来ませんし、「増やしすぎた」という失敗も起きにくくなります。適正な枚数は、頭で考えるより使いながら見つかるものだと思います。
何枚が適正かを決める手順
ここまでの話を、決め方の手順としてまとめます。
- 1. いまの作業で「ウィンドウを切り替えている場面」を思い出して数える。切り替えがほとんど無いなら、無理に増やす必要はありません。
- 2. 「常に表示しておきたい画面」を書き出す。作業用と確認用が分かれている仕事ほど、複数枚の効果が出ます。
- 3. その数を目安に、まず1枚だけ足す。足りるかどうかは、実際に働いてみると自然に分かります。
- 4. 切り替えがまだ残っていると感じたら、次の1枚を検討する。一気に揃えないことで、費用も判断ミスも抑えられます。
「4枚は多すぎではないか」と聞かれたら、私の答えは「私の仕事では多すぎなかった」です。持て余している画面はありません。ただしこれは、作業と確認の画面が多い私の仕事内容があっての話です。同じ枚数が誰にでも合うとは思っていません。だからこそ、上の手順のように自分の切り替え回数から出発するのが確実だと考えています。
まとめ:枚数の正解は人それぞれ。ただし決め方には順番がある

最後に要点をまとめます。
- モニターの枚数は「同時に開いておきたい画面の数」で決まる。他人の枚数は基準にならない。
- 複数枚の効果の中心は、画面を切り替える操作が消えることと、ドラッグ&ドロップが楽になること。
- 私は4枚で運用していて、使い勝手の不満は無い。困った点は費用だけ。
- 製造年はばらけているが、それは購入順の証拠にはならない。分からないことは分からないままにしておく。
- 一気に4枚そろえる必要はない。困った点が費用だけなら、1枚ずつ足して負担を分ければよい。
迷っているなら、「まず1枚足してみる」が私からの提案です。足りなければ、そのとき次を考えれば間に合います。
4枚構成の実際の中身や、4枚にして働き方がどう変わったかは、別の記事に詳しく書いています。あわせて読むと、この記事の手順が実例として確かめられると思います。→ 在宅ワークでモニターを4枚にした話【何が変わったか】


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