在宅で仕事をしていて、夕方あたりから画面が見づらくなる。文字がぼやける気がする。そういう日が続いたときに、私が最初に触ったのは画面の明るさでした。この記事は、モニターを4枚並べて在宅ワークをしている私が、目が疲れると感じたときに実際に見直した設定と、その順番の話です。
先に結論を書いておきます。私が触ったのは、部屋の明るさと画面の明るさの差、画面と自分の距離、そして画面の高さの3つです。特別な機能を買い足したわけでも、目に効くという製品を導入したわけでもありません。手元にあるモニターの設定と、机の上の置き方を変えただけです。
書いているのは、元は飲食の現場に10年いて、そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立した「さとり」という者です。いまは自作のデスクトップに、MSIとASUSのモニターを合わせて4枚つないで在宅で作業をしています。目や体のことは専門ではないので、この記事では「こうすれば疲れが治る」という書き方はしません。私がやった設定と、そのときに考えたことだけを書きます。
最初にお断りしておきたいこと
この記事を書くにあたって、いちばん気をつけたいのがここです。目の疲れというのは体の話なので、本来は素人が断定していい領域ではありません。
私が言えるのは「この設定に変えたら、自分の場合は前より画面を見ているのが楽に感じた」というところまでです。それが目に良かったのか、単に気のせいなのか、私には判断がつきません。症状がはっきりしているとか、続いているという場合は、設定をいじるより先に眼科で診てもらうほうが確実だと思います。
その上で、「特に病気というほどではないけれど、夕方になると画面が見づらい気がする」くらいの状態であれば、設定を見直してみる価値はあると思っています。少なくとも私は、道具を買い足す前に設定を触ってみるほうを選びました。お金がかからないですし、元に戻すのも簡単だからです。
買い足す前に、いま持っているものの設定を触る
これは目の話に限らず、私が作業環境を考えるときの基本的な順番です。何か不便を感じたときに、まず新しい道具を探しにいくと、だいたい出費だけが増えます。
私は独立してから半年ほど無収入で、そのあとの半年も収入は一桁万円台でした。その時期に身についた癖なのだと思いますが、「これを買えば解決するかもしれない」と思ったときほど、いったん今あるもので何とかならないかを先に考えます。結果として、買わずに済んだものがけっこうあります。
1つめ|部屋の明るさと画面の明るさの差を減らす
最初に触ったのは、モニターの明るさです。ただ、単純に暗くしたわけではありません。私が見たのは「部屋の明るさに対して、画面が浮いていないか」でした。
暗い部屋で画面だけが明るいと、その一点だけがまぶしく見えます。逆に、明るい部屋で画面が暗いと、今度は文字が沈んで見づらくなります。どちらも「見づらい」なのですが、原因は逆です。私は最初、これを区別せずにとりあえず暗くしていました。
私がやっているのは、その時間帯の部屋の明るさに合わせて、画面の明るさを上げ下げすることです。日中は少し上げて、夜になったら下げる。それだけです。決まった数値があるわけではなくて、白い画面を見たときに「まぶしい」とも「暗い」とも思わない位置を、そのつど探しています。
4枚あると、ここが少し面倒になる
私のところはモニターが4枚あります。MSIが1枚、ASUSが3枚という構成で、製造年もばらばらです。当然ながら、同じ設定にしても見え方は揃いません。
これが地味に面倒でした。1枚だけ明るいと、そこに視線が引っ張られます。作業しているのは正面のモニターなのに、横にある明るい画面が視界の端で光り続けている状態です。
なので私は、4枚の明るさを「同じ数値」ではなく「同じくらいに見える状態」に合わせています。数値は結果的にばらばらです。同じ白い画面を全部に映して、並べて見比べて、浮いている1枚を下げる。それを最初に一度やっておくと、あとは季節ごとに微調整するくらいで済んでいます。
これはモニターを複数枚にした人にしか発生しない手間なので、これから枚数を増やそうとしている方は、頭の片隅に置いておくといいかもしれません。私は増やしたあとに気づきました。
2つめ|画面との距離を見直す

設定の話をしておいてなんですが、私の場合、いちばん効いた気がしているのはここです。画面に近づきすぎていました。
作業に集中していると、だんだん前のめりになっていきます。細かい文字を読もうとして顔を近づける。気づくと、最初に座ったときより明らかに画面が近い。そういう状態で何時間も作業していました。
対策として私がやったのは、文字を大きくして、そのぶん画面から離れることです。表示倍率を上げると、1画面に入る情報量は減ります。でも私の場合はモニターが4枚あるので、入りきらないぶんは横の画面に置けばいい。この点は、枚数を増やしていて助かった部分です。
「見えないから近づく」を止める
順番として、近づくから疲れるのか、疲れるから近づくのかは分かりません。ただ、近づかなくても読める状態を先に作っておくと、少なくとも前のめりになる理由の1つは消えます。
私はこれを、椅子を替えたときの経験から考えました。以前は普通のデスクチェアを使っていて、いまはSYALENという椅子に替えています。替えてから肩こりと腰痛が緩和されたような気がしていますが、はっきり治ったとは言い切れません。それでも、姿勢が崩れにくくなったぶん、画面に顔を近づける回数は減ったように思います。
結局のところ、目の話だけを切り離しては考えにくいのかもしれません。姿勢が崩れれば画面との距離も変わりますし、距離が変われば見え方も変わります。私はこのあたりを、全部つながっているものとして扱うようになりました。
3つめ|画面の高さを見直す
3つめは高さです。これも設定というより置き方の話になります。
画面が低い位置にあると、見下ろす姿勢になります。首が前に出て、背中が丸まって、そのぶん画面にも近づきます。逆に高すぎると、今度は見上げる形になります。どちらも長時間だと辛いです。
私は4枚を並べているので、全部を理想的な高さにするのは無理でした。いちばん長く見ているモニターを基準にして、そこを合わせています。残りの3枚は、そこから多少ずれていても許容しています。すべてを完璧にしようとすると、机の上が組み立てパズルみたいになって、そのわりに効果が分からなくなるからです。
「長く見ている画面」がどれかを先に決める
これは高さに限らず、複数枚の環境では前提になる考え方だと思っています。4枚を平等に扱おうとすると、どの調整も中途半端になります。
私の場合、メインで作業をする画面と、確認のために置いている画面がはっきり分かれています。ずっと見ているのは前者で、後者は数分おきにちらっと見るだけです。そうであれば、調整の優先順位も自然と決まります。
モニターを増やしたときの利点として、私は「画面を切り替えなくて済むこと」と「ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽なこと」を挙げています。この2つは今でも実感しています。ただ、増やしたぶんだけ「どれを基準にするか」を決める必要が出てくるというのは、増やす前には考えていませんでした。
触らなかったこと・買わなかったもの

ここまで3つ書きましたが、逆に私が手を出さなかったものも書いておきます。このサイトでは、買わなくてよかったものもそのまま書くようにしているので。
- 目に効くとされる専用の製品|効果を判断する材料が自分になかったので、買っていません。効かないと思ったからではなく、効いたかどうかを自分で確かめられないと思ったからです。
- デスクライト|これは別の記事にも書きましたが、いまも買っていません。部屋の照明で足りているというより、足りていない理由が自分で説明できないので手を出していない、という状態です。
- モニターの買い替え|手元の4枚は製造年がばらばらで、いちばん古いものは2017年製です。それでも、見づらさの原因がモニター本体にあるという確証が持てなかったので、買い替えていません。
この3つに共通しているのは、「効いたかどうかを自分で判断できないものは、後回しにしている」という点です。設定を変えるのはタダで、気に入らなければ戻せます。買い物はそうはいきません。順番として、戻せるほうから試すようにしています。
効果が分からないものを、分からないまま置いておく
正直に書くと、私は椅子についても同じ状態です。SYALENに替えて肩こりと腰痛が緩和された気がしていますが、本当に椅子のおかげなのかは分かりません。同じ時期に他のことも変えていますし、単に慣れただけかもしれません。
それでも不満が出ていないので、そのまま使っています。効果を証明できないと使ってはいけないわけではないですし、逆に「効いた気がする」を「効いた」と書くのも違うと思っています。分からないものは分からないまま置いておく、というのが、いまのところ私のやり方です。
私がやっている順番のまとめ
ここまでの内容を、実際に手を動かす順番として並べ直します。
- 部屋の明るさと画面の明るさの差を見る|白い画面を出して、まぶしくも暗くもない位置を探す。複数枚あるなら、並べて見比べて浮いている画面を揃える。
- 画面との距離を見る|作業中に前のめりになっていないか。近づかないと読めないなら、文字を大きくして離れる。
- 画面の高さを見る|見下ろす、または見上げる姿勢になっていないか。複数枚なら、いちばん長く見ている1枚を基準にする。
- それでも変わらなければ、そこで初めて道具を考える|ただし、効いたかどうかを自分で判断できるかを先に考える。
1から3までは、どれもお金がかかりません。かかるのは手間だけです。そして元に戻すのも簡単なので、試して合わなければ戻せばいい。そういう性質のものを先に試す、という順番にしています。
設定でどうにもならないこともある
最後に、これは書いておかないとフェアではないと思うので付け足します。
設定を見直しても変わらないことは普通にあります。私の場合も、疲れやすい日と、そうでもない日の差は残っています。睡眠不足の日は何をやっても画面が見づらいですし、それは設定の問題ではありません。
作業時間そのものが長いなら、設定より先にそちらを見るべきなのだと思います。私は飲食の仕事をしていたころ、労働時間が長くて休憩もほとんど取れない状態が続いていました。休みの日も体力が残らなくて、何もできずに終わっていました。あのときは環境の設定どころの話ではなかったので、いま設定を調整できているだけ状況はましなのだと思っています。
とはいえ、設定を触るのは30分もあれば終わります。作業時間を減らすより、はるかに手をつけやすい。だからまずここからやってみる、という順番自体は、いまも間違っていないと思っています。
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まとめ

モニターで目が疲れると感じたときに、私が見直したのは次の3つでした。
- 部屋の明るさと画面の明るさの差(複数枚なら、画面どうしの差も)
- 画面との距離(近づかなくても読める状態を作る)
- 画面の高さ(長く見ている1枚を基準にする)
どれも新しく買ったものではなく、いま手元にある道具の設定と置き方を変えただけです。効果については「前より楽に感じる」以上のことは言えません。目のことは専門外なので、はっきりした症状があるなら設定より先に眼科へ、というのが正直なところです。
それでも、買う前に触れるものが3つあると分かっているだけで、無駄な出費を1回減らせることはあります。私はこの順番で試して、いまのところ道具の買い足しには至っていません。
このサイトでは、在宅ワークで実際に使っている道具について、買わなくてよかったものも含めて書いています。作業環境で迷っている部分があれば、他の記事も見てみてください。


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