この記事が答える質問は1つです。マウスで手が疲れるとき、マウスを買い替える前に、どこを見ればいいのか。
先に結論を書きます。私の環境では、手が疲れていない理由をマウス単体では説明できませんでした。マウスの機種と、持ち方と、手首をどこにも乗せていないことと、椅子と座面。この組み合わせでいまの状態になっているので、「このマウスにすれば疲れない」という書き方ができません。だからこの記事は、買うものを勧める記事ではなく、疲れていない側の机の内訳を、確かめていないことも含めて open にする記事です。
書き手は「さとり」といいます。元は調理師で、飲食の現場に10年いました。いまはSNS運用代行のフリーランスとして、在宅で仕事をしています。このブログでは、実際に使っている道具を、選び方と使ってみた結果で書いています。買わなくてよかったものも、そのまま書きます。
先に、この記事で答えられないことを書きます
タイトルには「疲れるときに」と書きましたが、正直に言うと、私はいま手が疲れていません。マウスを使っていて疲れは感じない、というのが現状です。
ということは、「疲れていたのが、こう変えたら治った」という前後の比較を、私は持っていません。ここを埋めるために、それらしい失敗談を書くことはできます。書けば読み物としては成立してしまいます。でもそれは起きていないことなので、書きません。
あわせて、次のことも答えられません。
- 何時間くらい使うと疲れが出るのか。測っていません。
- 前に使っていたマウスと比べてどうか。私はずっと Basilisk を使い続けていて、変わったのはバージョンだけです。他社の製品に替えて比べた記録がありません。
- どの持ち方がいちばん疲れにくいのか。私が知っているのは自分の持ち方1つだけです。
この記事で出せるのは、実例1つぶんの内訳です。統計ではありません。そのつもりで読んでいただけると、たぶん役に立ちます。
いま使っているマウスと、持ち方
使っているのは Razer Basilisk V3 です。使っていてあまり疲れません。疲れは感じない、というのが素直な感想です。
ただ、このマウスを疲れにくさで選んだわけではありません。もともとYouTubeでゲーム実況をやっていたころに買ったものです。実況は5年ほど続けて芽が出ず、だんだんフェードアウトしてやめました。そのときに買った道具のうち、キーボードとマウスとヘッドセットとオーディオインターフェイスは、そのまま仕事に残っています。Razerで3点そろえたのは見た目の理由で、光っていて、性能もよくて、かっこいいと思ったからです。手の疲れを基準に比較して選んだ、という経緯ではありません。
持ち方はつまみ持ちに近い形です。マウスの持ち方には、かぶせるように持つ形、指の腹で掴む形、指先でつまむ形、といった分け方が一般に使われますが、どれが疲れにくいのかを私は言えません。手元にあるのは「つまみ持ちに近い持ち方で、Basilisk V3 を使っていて、疲れが出ていない」という組み合わせが1つあるという事実だけです。
これを逆から読むと、こうなります。マウスの形の話をするときは、その形を誰がどう持つのかとセットでないと意味が決まらないのではないか。少なくとも、私の1例はそういう形でしか成立していません。
マウスの周りに何があるか

手のまわりにあるものを並べます。2026年9月時点の、私の机の状態です。
| 場所 | 使っているもの | いまの状態 |
|---|---|---|
| マウス | Razer Basilisk V3 | 疲れは感じない。持ち方はつまみ持ちに近い |
| キーボード | Razer BlackWidow V3 | パームレストは使っていない。それでも手首は痛くなっていない |
| 椅子 | SYALEN | 買い替えたばかり。腰が痛いのは無くなった |
| 座面 | 低反発クッション | すごく良いと感じている。ただし、たまにずれる |
| 机 | 自作(天板 800 x 1600、脚は前のデスクから流用) | 高さは固定 |
| 画面 | モニター4枚(アーム4本に載せている) | ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽 |
この表で自分でも意外だったのは、手のためにお金を使ったものが1つも無いことです。パームレストは買っていません。マウスパッドの話も、ここには出てきません。手が疲れていない環境なのに、手のために足したものが無いというのが、いまの内訳です。
手の疲れより先に、座っている疲れが来ています
いまのところ、体のどこかが痛くなることはありません。多少の疲れはありますが、それは座り続けていることへの疲れだと思っています。手が痛い、腕がだるい、という形では出ていません。
そして、体の状態が実際に変わったのは、マウスを替えたときではなく椅子を替えたときでした。それまでは普通のデスクチェアを使っていて、SYALENに替えてから、肩こりと腰痛が緩和されたような気がしています。「気がしている」と書くのは、はっきり治ったと言い切れるほどの確かめ方をしていないからです。買ったばかりのタイミングでもあります。ただ、腰が痛いのは無くなりました。
もう1つ効いている実感があるのが、座面に敷いている低反発のクッションです。これはすごく良いと感じています。不満は「たまにずれる」ことだけです。値段のわりに、体感の変化としては大きいほうでした。
ここから言えることは、たぶんこうです。手が疲れているとき、その疲れが本当に手から来ているのかどうかは、手だけを見ていても分かりません。私の場合、いま残っている疲れは手ではなく、座り続けていることのほうに紐づいています。もし椅子と座面が今と違っていたら、手の感想も違っていた可能性はありますが、それは確かめていないので断定はできません。
机と画面の側で、分かっていること

机は自作です。天板は 800 x 1600。脚は前に使っていたデスクのものを、そのまま流用しています。脚を流用したのは費用を抑えるためですが、自作を選んだ理由そのものは費用ではありません。既製品に無いサイズを作れるのが魅力だったからです。安く上げるために自作した、という話ではないので、そこは分けて書いておきます。
この机は高さが固定です。昇降デスクはそのうち欲しいと思っていますが、理由は立って作業したいからではなく、高さを変更したいだけです。ただ、いま高さが合っていないと感じる具体的な場面を挙げられるほど自分で整理できていないので、ここは「欲しいと思っている」までにとどめます。手が疲れないのは机の高さが最適だからだ、とは言えません。そこまで確かめていません。
画面はモニターを4枚使っています。4枚にしてよかった点として自分で挙げているのが、各画面に作業や確認を置けるので切り替えなくて済むことと、ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽なことです。つまり、その操作は日常的にやっています。それでも手の疲れは出ていない、という並びにはなります。ただしこれは因果ではありません。4枚だから疲れない、とも、4枚なのに疲れない、とも、私の手元の材料では言い切れません。
買い替えを最初の選択肢に置かないほうがいい理由
ここまでの内訳から言えるのは、確かめる場所は少なくとも4つある、ということです。順番をつけるならこうなります。
- 自分の持ち方を言葉にできるか。かぶせているのか、掴んでいるのか、指先でつまんでいるのか。私はつまみ持ちに近い形です。ここが言えないと、マウスの形の情報を読んでも自分に当てはめられません。
- 手首がどこに乗っているか。私はパームレストを買っていません。無い状態で手首が痛くなっていない例が1つある、というだけの話ですが、「無い=必ず痛くなる」ではない、とは言えます。
- 椅子と座面。私の場合、体の変化はマウスではなくここで起きました。腰と肩の話ではありますが、体の支え方が変わっているので、腕の位置にも関係しないとは言い切れません。
- 机の高さ。私は固定の机で困っていませんが、変えられるほうが良いとは思っています。
買い替えを最初に置かないほうがいいと思うのは、原因を1つに決めた時点で、それ以外を見なくなるからです。これは自分でやりました。2026年8月21日に、別の調べもので、あるページの数字がどうしても取れず「JavaScriptで表示しているから無理だ」と判断して、そこで調べるのをやめていました。あとで開き直したら、単にURLが違っただけで、正しいページには最初から数字が載っていました。転送された先を見ないまま、原因を決めていたわけです。
「手が疲れる=マウスが合っていない」と決めるのも、構造としては同じです。決め打ちが当たっていれば早く済みますが、外れていた場合、買い替えても変わらないうえに、外れたこと自体に気づきにくくなります。
この記事が向く人と、向かない人

向いているのは、次のような方だと思います。
- 買い替えの候補を絞る前に、自分の環境のどこを見るか決めたい方。
- 1人ぶんでいいので、疲れが出ていない机の内訳を、確かめていない部分ごと知りたい方。
逆に、次の方には向きません。
- すでに痛みが出ている方。私が書けるのは道具の話までで、体の話はできません。
- 何時間でどれくらい疲れるか、という数値がほしい方。測っていません。
- 製品同士を比べて、どれが疲れにくいかを知りたい方。私は同じ系統のマウスを使い続けているので、比較の材料を持っていません。
読む人をふるいにかけるようで恐縮ですが、持っていない材料で答えるほうが、結果として害があると思っています。
あわせて読みたい
- ゲーミングマウスを仕事で使うとどうなるか|実況用に買ったものを、そのまま在宅ワークで使っている話
- キーボードで手首が痛くなる前に、私が買わなかったもの|パームレストなしで痛くなっていない環境の中身
- 椅子を買い替えるときに何を見たか|スペックと耐久性と、価格とのつり合い
まとめ
最初の質問に答えます。マウスで手が疲れるとき、買い替える前に見るのは、持ち方・手首の支え・椅子と座面・机の高さの4つです。マウスの機種はそのあとで決まります。
私の環境では、Razer Basilisk V3 を、つまみ持ちに近い形で、パームレスト無しで使っていて、手の疲れは出ていません。ただしそのマウスは疲れにくさで選んだものではなく、実況をやっていたころに見た目で選んだ道具がそのまま残っているだけです。そして体の状態が実際に変わったのは、マウスではなく椅子と座面クッションのほうでした。
だから私は、この記事で「これを買えば疲れません」とは書けません。書けるのは、疲れていない机が1つあって、その中身はこうなっていた、というところまでです。あとは、ご自分の作業と持ち方から決めていただくのがいちばん確かだと思います。
このブログでは、ほかの道具についても同じように、使ってみた結果と、まだ確かめていないことを分けて書いています。次に自分の机で変える1か所を決めるときの、比較材料の1つとして使ってもらえたらうれしいです。


コメント