こんにちは、さとりです。元調理師で、いまはSNS運用代行のフリーランスとして在宅で仕事をしています。このブログでは、実際に使っている作業環境の道具を、選び方と使ってみた結果で書いています。
この記事が答える質問は、「いまつないでいるLANケーブルのカテゴリはどうやって確かめ、その結果をリンク速度とどう突き合わせればよいか」です。
先に結論を書きます。確かめる順番は次の3つです。
- ケーブル本体の印字を読む(いちばん確実で、道具も要りません)
- 印字が読めなければ、パッケージや購入履歴の商品ページで確かめる
- Windowsで「リンク速度」を見て、ケーブルのカテゴリと、実際に出ている速度の3つを並べる
カテゴリが分かっても、それだけでは「遅い原因がケーブルなのか」は決まりません。最後にリンク速度と実際の速度を並べるところまでやって、ようやく判断できます。この記事を読み終えるころには、手元の1本について自分で判断できるようになっているはずです。
LANケーブルのカテゴリで何が分かるのか
LANケーブルには「カテゴリ(CAT)」という規格の区分があります。よく見かけるのは CAT5e、CAT6、CAT6A、CAT7、CAT8 といった表記です。
カテゴリごとに、想定している通信速度の上限や、扱える信号の周波数が決まっています。おおまかには数字が大きいカテゴリほど、上限が高い側の規格です。各カテゴリの具体的な上限値は、ケーブルメーカーの製品ページや規格の解説で確かめてください。この記事では、台帳で裏を取れない数字は書かないことにしています。
ここで押さえておきたいのは、次の1点です。
- ケーブルのカテゴリは「その区間で出せる速度の上限」の一つにすぎない
パソコンからルーターまでの速度は、パソコン側のLANポート、ケーブル、ルーターやハブのポートのうち、いちばん低いものに合わせて決まります。だから、ケーブルだけ上位のカテゴリにしても、ほかの部分が追いついていなければ速度は変わりません。反対に、ほかが全部速くても、ケーブル1本が古ければそこで頭打ちになります。
カテゴリを確かめるのは、この「いちばん低いところ」を探す作業の一部だと考えると、迷いにくくなります。
手順1:ケーブル本体の印字を読む
いちばん確実なのは、ケーブルの被覆(外側のビニール部分)に印字された文字を読むことです。多くのLANケーブルには、一定の間隔でカテゴリや規格名が印字されています。
見る場所
- ケーブルの被覆のうち、コネクタ(先端の透明なツメの部分)の近く
- 見つからなければ、ケーブルを少しずつたぐりながら全長を見る
- 机の裏や床を這わせている場合は、見やすい位置まで一度引き出す
読み取る文字
- 「CAT5e」「CAT6」「CAT6A」「CAT7」「CAT8」などのカテゴリ表記
- 「CATEGORY 6」のように、単語で書かれていることもあります
- カテゴリ表記と一緒に、UTP・STPといったシールドの種類が書かれていることもあります
印字は細くて薄いことが多いので、スマホのカメラで撮って拡大すると読みやすくなります。黒いケーブルに黒っぽい文字、ということもあるので、ライトを斜めから当てると浮き出て見えることがあります。
気をつけること
- ケーブルが途中で別のケーブルとつながっていないかを見ます。延長用の中継コネクタを挟んでいると、区間ごとにカテゴリが違うことがあります。その場合は、いちばん低いカテゴリの区間がその経路の上限になります。
- フラットタイプや細いタイプのケーブルは、印字がとくに読みにくいことがあります。読めなかったら無理に判断せず、次の手順に進みます。
- 印字はあくまで表記です。表記どおりの性能かどうかまでは、見た目では分かりません。
手順2:印字が読めないときは、パッケージか購入履歴を見る

印字がかすれている、そもそも印字が無い、という場合は、買ったときの情報から探します。
| 探す場所 | 分かること | 注意点 |
|---|---|---|
| パッケージ・外箱 | カテゴリと長さ | 別のケーブルの箱と混ざっていないか確かめる |
| 通販サイトの購入履歴 | 商品名・カテゴリ・購入日 | 同じ長さ・同じ色を複数買っていると、どれがどれか分からなくなる |
| 商品ページの仕様欄 | カテゴリと対応速度 | 商品名とカテゴリ表記が食い違うときは仕様欄と印字を優先して見比べる |
| ルーターや回線機器の同梱品 | 付属ケーブルのカテゴリ | 機器の説明書に書かれていることがある |
どこにも手がかりが無いケーブルは、「カテゴリ不明」として扱うのが安全です。不明のまま「たぶん大丈夫」と決めてしまうと、あとで速度の原因を探すときに、そのケーブルを疑う順番が後ろに回ってしまいます。
家の中に余っているケーブルを流用しているときほど、この「不明」が起きやすいです。どこから持ってきたか覚えていない1本は、疑う候補の上のほうに置いておきます。
手順3:Windowsでリンク速度を確かめる
カテゴリが分かったら(または不明と分かったら)、次はパソコンが実際に何の速度でつながっているかを見ます。これが「リンク速度」です。リンク速度は、パソコンと、ケーブルの先にあるルーターやハブとの間で決まった速度です。
設定アプリから見る(Windows 11)
- スタートボタンを右クリックして「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を開く
- 「イーサネット」を開く
- 画面の下のほうにある「リンク速度(受信/送信)」の値を読む
表示の場所や名前は、Windowsの更新で変わることがあります。見つからないときは、次の方法でも確かめられます。
コントロールパネルから見る
- Windowsキーを押しながらRキーを押し、「ncpa.cpl」と入力してEnter
- 「イーサネット」をダブルクリックして状態の画面を開く
- 「速度」の欄を読む
ついでに見ておくこと
- パソコン側のLANポートが何に対応しているか。同じイーサネットの画面や、デバイスマネージャーの「ネットワーク アダプター」に出ている名前で分かります。名前に「5GbE」「2.5GbE」のような表記が入っていることがあります。
- ケーブルの先の機器(ルーター・ハブ・回線終端装置)のポートが何に対応しているか。機器の本体や説明書、メーカーの製品ページで確かめます。
手順4:3つの数字を並べて、ケーブルを疑うか決める
ここがこの記事でいちばん大事なところです。次の3つを1か所に書き出して並べます。
- ケーブルのカテゴリ(手順1・2で確認したもの。不明ならそう書く)
- リンク速度(手順3で確認したもの)
- 実際にインターネットで出ている速度(速度測定サイトなどで測ったもの)
並べたら、次の順で見ていきます。
見方1:リンク速度が、パソコン側のポートと機器側のポートの両方より低いか
パソコン側も機器側ももっと速い速度に対応しているのに、リンク速度がそれより低い。この場合は、間にあるケーブルが上限を決めている可能性が出てきます。カテゴリが低い、または不明なら、ケーブルを疑う順番を上げてよい状態です。
ただし、ケーブルが対応していても、機器同士が低い速度で折り合ってつながることもあります。ケーブルを替える前に、一度抜き差ししてリンク速度が変わるか見るのが、いちばん手軽な切り分けです。
見方2:リンク速度が、どちらかのポートの上限と同じか
たとえば機器側のポートの上限でつながっているなら、ケーブルを上位のカテゴリに替えても、リンク速度は上がりません。見直す先はケーブルではなく、その機器のほうです。
見方3:実際の速度が、リンク速度よりはっきり低いか
見落としやすいのがここです。リンク速度は「パソコンと隣の機器の間の上限」で、インターネットの速度そのものではありません。実際の速度がリンク速度の上限に届いていないなら、少なくともいま出ている速度を抑えているのは、リンク速度より先の部分(回線の混み具合、ルーター、契約の中身など)かもしれません。
この場合、ケーブルを上位のカテゴリに替えても、体感の速度は変わらない可能性があります。ケーブルを買う前に、この見方3を確かめておくと、必要のない買い物を避けやすくなります。
私の実機で3つを並べるとこうなりました

手順が実際にどう使えるかの材料として、私のパソコンの数字を置いておきます(2026年8月時点)。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| パソコンの有線LAN | Realtek PCIe 5GbE Family Controller |
| リンク速度 | 1Gbps |
| 回線の契約 | ビッグローブ光の10ギガのプラン |
| 実際に出ている速度(本人が把握している値) | 250〜350Mbpsくらい |
パソコン側は5GbEに対応していて、契約は10ギガのプランです。それなのにリンク速度は1Gbpsでした。見方1に当てはめると、パソコン側の対応より低い速度でつながっているので、ケーブルかルーター側のポートのどちらかが上限を決めている可能性がある、という状態です。原因がケーブルなのかどうかは、この表だけではまだ言えません。
一方で見方3に当てはめると、実際の速度は250〜350Mbpsくらいで、1Gbpsのリンク速度には届いていません。つまり、いま出ている速度を抑えているのは、リンク速度より先の部分かもしれない、ということになります。
並べてみて思ったのは、「数字が低いところが1つ見つかった」と「そこを直せば速くなる」は別の話だ、ということです。リンク速度の1Gbpsだけを見ていたら、すぐにケーブルを買い替えたくなっていたと思います。実際の速度を横に置いたことで、慌てて買うものではないと分かりました。回線速度そのものに特に不満が無いことも、急がなくていい理由の一つです。
ケーブルを替えるか決めるときの目安
ここまでの結果から、次のように整理できます。数字の目安ではなく、判断の順番として使ってください。
- ケーブルを替える候補にしてよいとき:パソコン側も機器側も速い速度に対応しているのにリンク速度が低く、実際の速度もリンク速度の上限近くで頭打ちになっている。さらにケーブルのカテゴリが低いか不明。
- ケーブルより先に機器を見るとき:リンク速度が、ルーターやハブのポートの上限と同じ。
- ケーブルもリンク速度もいったん置いておくとき:実際の速度が、リンク速度の上限にはっきり届いていない。
ケーブルを替えることにした場合は、パソコン側と機器側のポートが対応している速度に見合うカテゴリを選びます。各カテゴリの上限は商品ページの仕様欄で確かめてください。価格や仕様は2026年8月時点で見たものと変わっている可能性があるので、買う直前にメーカーや販売ページの最新の表記で確認してください。
替えたあとは、もう一度手順3に戻ってリンク速度を見ます。替えたのにリンク速度が変わらなければ、上限を決めていたのはケーブルではなかったと分かります。それも立派な結果です。
この手順が向く人・向かない人

この記事の手順は、次のような人に向いています。
- 有線LANでパソコンをつないでいて、速度が思ったより出ていない気がする人
- 高い速度のプランを契約したのに、手元の機器がそれに追いついているか分からない人
- ケーブルを買い替える前に、本当に必要か確かめておきたい人
反対に、次のような人にはあまり役に立ちません。
- Wi-Fiだけでつないでいる人(リンク速度の見方やボトルネックの場所が変わります)
- いまの速度に不満が無く、仕事にも支障が出ていない人(確かめても、やることが増えないかもしれません)
あわせて読みたい
- 5GbE対応のLANが1Gbpsでつながっていた|Windowsでリンク速度を確かめる手順
- 10ギガの契約で実際に何Mbps出ているか|在宅ワークで使っている回線の中身
- 回線速度の測り方と、在宅ワークで見るべき数字
まとめ:カテゴリは印字で確かめ、リンク速度と実際の速度の横に置く
最初の質問は「LANケーブルのカテゴリはどう確かめ、リンク速度とどう突き合わせればよいか」でした。答えは次のとおりです。
- カテゴリは、まずケーブル本体の印字で確かめる。読めなければパッケージや購入履歴で探し、どこにも無ければ「不明」として扱う
- Windowsの設定で、リンク速度を確かめる。パソコン側と機器側のポートが何に対応しているかも一緒に見る
- カテゴリ・リンク速度・実際の速度の3つを並べる。実際の速度がリンク速度に届いていなければ、ケーブルを替えても変わらない可能性がある
私の環境でも、リンク速度だけを見るとケーブルを疑いたくなる数字でしたが、実際の速度を並べたことで、すぐに買い替えるものではないと判断できました。「低い数字を見つけたら買う」ではなく、「並べてから決める」。この順番だけ覚えておいてもらえれば十分です。
まずは、いまパソコンに挿さっているLANケーブルを1本だけ手に取って、コネクタの近くの印字を読んでみてください。そこから先の手順は、この記事を上から順にたどれば進められます。


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