作業中にWi-Fiが勝手に切れるなら、最初に切るのはデバイスマネージャーの設定です。Wi-Fiアダプターのプロパティを開き、「電源の管理」タブにある「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。そのあと、電源オプションの「ワイヤレス アダプターの設定」を「最大パフォーマンス」にします。触るのはこの2か所です。
SATORI Blogを書いている、さとりです。元は調理師で、いまは家でSNS運用代行の仕事をしています。このブログには、在宅で使っている作業環境のことを書いています。
手順の画面名はWindows 11のものです。正直に書いておくと、私のデスクトップは有線LANでつないでいます。なので、この記事の手順を自分のPCで通した記録はありません。ここに書くのはWindowsに最初から入っている設定の場所と、触る順番だけです。
先に確かめること:「切れる」のか「切り替わる」のか
設定を触る前に、何が起きているかを1つだけ確かめてください。Wi-Fiが完全に切れて、つながらない時間があるのか。それとも、別のWi-Fiにつなぎ直しているのか。
見分け方は、タスクバー右下のネットワークアイコンです。切れたあとに、ふだんとは別のネットワーク名につながっていれば「切り替わり」です。この場合は省電力が原因ではなく、Windowsの自動接続や優先順位が原因になっていることが多いです。直す場所も別になります。
- アイコンに地球儀マークや「インターネットなし」が出て、しばらくつながらない → この記事の手順へ進む
- 知らないうちに別のネットワーク名になっている → 自動接続と優先順位を見直す
- スリープから戻った直後だけつながらない → この記事の手順で直ることが多い
省電力の設定は、PCが「いまは使っていない」と判断したときにアダプターの電源を落とす仕組みです。作業中でも、通信が少ない時間があると落とされることがあります。動画会議や大きなファイルの送信のあとに静かな時間が続くと切れる、というときはこの設定が疑わしいです。
手順1:デバイスマネージャーで電源オフを許可しない
いちばん効きやすいのがここです。Wi-Fiアダプターそのものに「電源を落としていいか」の許可があり、それを外します。
- スタートボタンを右クリック(またはWindowsキー+X)して、「デバイス マネージャー」を開きます。
- 一覧から「ネットワーク アダプター」の左の矢印を押して開きます。
- Wi-Fiのアダプターを探します。名前に「Wi-Fi」「Wireless」「802.11」が入っているものです。
- そのアダプターを右クリックして「プロパティ」を開きます。
- 上のタブから「電源の管理」を選びます。
- 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。
- 「OK」を押して閉じます。
ネットワークアダプターの欄には、有線LANやBluetooth、VPN用の仮想アダプターも並んでいます。名前で迷ったら、Wi-Fiを一度オフにしてみてください。オフにしたときに一覧の表示が変わるものがWi-Fiのアダプターです。
「電源の管理」タブが無いとき
PCによっては、このタブ自体が出てきません。最近のノートPCに多い「モダンスタンバイ」という省電力の仕組みを使っている機種では、Windowsがアダプターの電源をまとめて管理しているため、タブが表示されないことがあります。
タブが無いのは故障ではありません。その場合は手順1を飛ばして、次の手順2と手順3を試してください。
同じ画面の「詳細設定」タブも見ておく
プロパティには「詳細設定」というタブもあります。ここに省電力に関する項目が入っているアダプターがあります。項目の名前はメーカーとドライバーによってばらばらで、「省電力」「Power Save」「MIMO」といった言葉が入っていることが多いです。
見つかったら、省電力を弱める側、または無効にする側の値を選びます。どの値が何を意味するかはメーカーごとに違うので、名前から判断がつかない項目は触らずに残しておくのが安全です。変える前の値はメモしておいてください。
手順2:電源オプションでワイヤレスアダプターを最大パフォーマンスにする

デバイスマネージャーとは別に、電源プランの側にもWi-Fiの省電力の設定があります。こちらはWindows 11の「設定」アプリからは辿りにくく、昔からあるコントロールパネルの画面で触ります。
- スタートボタンの検索に「電源プランの編集」と入れて開きます。
- 「詳細な電源設定の変更」を押します。
- 出てきた小さな画面で「ワイヤレス アダプターの設定」を開きます。
- その下の「省電力モード」を開きます。
- 「バッテリ駆動」と「電源に接続」の両方を「最大パフォーマンス」にします。
- 「適用」を押してから「OK」で閉じます。
デスクトップPCでは「電源に接続」の1つだけが出ます。ノートPCで、電源につないでいるときは切れないのにバッテリーのときだけ切れるなら、ここの「バッテリ駆動」側が原因の可能性が高いです。
「ワイヤレス アダプターの設定」が出てこないとき
手順1と同じく、モダンスタンバイの機種ではこの項目が表示されないことがあります。その場合は、次の手順3の省電力モードと、ノートPCメーカーが入れている電源管理ソフトの設定を確かめます。メーカーのソフトがWindowsの設定を上書きしていることもあります。
手順3:Windows 11の省電力モードとバッテリー設定を確かめる
ノートPCの場合は、Windows 11の「設定」側にも省電力の仕組みがあります。バッテリーが減ってくると自動でオンになり、通信を含めた動きを控えめにします。
- 「設定」を開き、「システム」→「電源とバッテリー」を選びます。
- 「省電力モード」(版によっては「バッテリー節約機能」)の項目を開きます。
- 自動でオンになる条件を確かめ、作業中に切れるならオンになるタイミングを遅らせるか、自動でオンにしない設定にします。
この項目の名前と中身は、Windows 11の更新で何度か変わっています。画面の名前が少し違っていても、「電源とバッテリー」の中を探せば見つかります。
ここまでの3か所を変えたら、一度PCを再起動してください。設定はすぐ反映されることが多いですが、再起動してからのほうが、直ったかどうかをはっきり確かめられます。
それでも切れるときの切り分け

3か所を切っても切れるなら、原因は省電力ではない可能性が高いです。次の順で原因の場所を絞ります。
1. 切れた記録をWindowsに出させる
Windowsには、Wi-Fiの接続と切断の記録をまとめて出す機能があります。いつ、どれくらいの頻度で切れているかが分かります。
- スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」を開きます。
netsh wlan show wlanreportと入力してEnterを押します。- 終わると、作られたレポートの場所が表示されます。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WlanReport\wlan-report-latest.htmlをブラウザで開きます。
レポートには直近数日の接続の記録が並び、切断のところに理由が書かれています。切れた時刻がスリープの時刻と重なっているなら電源まわり、作業中のばらばらな時刻なら電波やルーター側を疑います。
2. 他の端末も同じ時刻に切れているか見る
スマホやほかのPCも同じタイミングで切れているなら、原因はPCではなくルーターや回線側です。ルーターの再起動、ルーターの置き場所、つないでいる周波数(2.4GHzか5GHzか)を見直します。PCだけが切れるなら、PCの中に原因があります。
3. Wi-Fiアダプターのドライバーを更新する
PCだけが切れるときは、アダプターのドライバーが古いことがあります。デバイスマネージャーでWi-Fiアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」から探せます。PCメーカーやアダプターのメーカーが配っている新しい版があれば、そちらを入れるほうが確実です。
4. 電波の届き方を確かめる
ルーターから離れた部屋や、壁や家具を何枚も挟んだ場所では、設定に関係なく切れやすくなります。ルーターの近くに持っていって切れなくなるなら、設定ではなく距離と障害物が原因です。
道具が原因のときに考えること
ここまでの切り分けで「設定では直らない」と分かったときだけ、道具のほうを考えます。設定で直る話なら、何も買う必要はありません。
- ルーターから遠く、近づけると直る → ルーターの置き場所を変える。それでも届かないときに中継機やメッシュWi-Fiを考える
- 他の端末も一緒に切れる → ルーター本体や回線の問題を疑う。契約している回線会社やルーターのメーカーに相談する
- PCだけ切れて、ドライバーを新しくしても直らない → アダプター自体を疑う
- デスクがルーターの近くにあり、ケーブルを引ける → 有線LANでつなぐ
最後の有線LANは、Wi-Fiの不安定さそのものを避ける方法です。私のデスクトップも有線でつないでいます。ただ、ケーブルを引ける場所かどうかは部屋の作りしだいなので、誰にでも向く方法ではありません。
元に戻したいときと、この設定が向かない人

省電力を切ると、ノートPCではバッテリーの減りが早くなることがあります。どれくらい変わるかは機種によって違います。外に持ち出してバッテリーで長く使う人は、電源につないでいるときだけ「最大パフォーマンス」にして、バッテリー駆動のときは元の値に戻す、という分け方もできます。
戻すときは、同じ場所で逆の操作をします。
- デバイスマネージャーの「電源の管理」→ チェックを入れ直す
- 電源オプションの「ワイヤレス アダプターの設定」→ 元の値に戻す(変える前の値をメモしておくと迷いません)
- 「詳細設定」タブで変えた項目 → メモした値に戻す
有線LANで仕事をしている人や、Wi-Fiが切れるのではなく別のネットワークに切り替わっている人には、この手順は効きません。切り替わる場合は、優先順位と自動接続の設定を先に見てください。
あわせて読みたい
- Wi-Fiが勝手に切り替わる?Windows 11で優先順位を変える手順|自動接続を切る・netshで1番にする
- マウスに触れただけでスリープが解除されるのを止める手順|デバイスマネージャーのどこで切るか
まとめ
作業中にWi-Fiが勝手に切れるときは、Windows 11で次の順に省電力を切ります。
- デバイスマネージャー → ネットワーク アダプター → Wi-Fiアダプターのプロパティ → 「電源の管理」で電源オフの許可を外す
- 電源プランの編集 → 詳細な電源設定 → 「ワイヤレス アダプターの設定」を「最大パフォーマンス」にする
- ノートPCなら「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」で省電力モードが入る条件を見直す
それでも切れるなら、netsh wlan show wlanreport で切れた時刻を確かめ、他の端末も切れているか、ドライバーは新しいか、ルーターから遠すぎないかの順に絞っていきます。何かを買うのは、そこまで見て設定では直らないと分かってからで十分です。


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