この記事が答える質問はひとつです。「5GbE対応の有線LANを積んでいるのに、本当に5Gbpsでつながっているのか。どこを見れば分かるのか」です。
先に結論を書きます。私のパソコンに載っている有線LANは Realtek PCIe 5GbE Family Controller で、名前のとおり5GbE対応です。回線もビッグローブ光の10ギガプランを契約しています。それでも実際のリンク速度は 1Gbps でつながっていました。アダプタの名前と、いま実際につながっている速度は、別の数字だったということです。
書いているのは、在宅で働いているさとりといいます。元は調理師で飲食の現場に10年いて、そこからSNS運用代行のフリーランスになりました。いまは自作のデスクトップにモニターを4枚つないで、家で毎日仕事をしています。このブログでは、実際に使っている道具を、選び方と使ってみた結果で書いています。買わなくてよかったものや、分からなかったこともそのまま書きます。
私の環境で実際に出ている数字
まず、手元の値をそのまま並べます。すべて自分の環境の実測値です。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 有線LANアダプタ | Realtek PCIe 5GbE Family Controller |
| リンク速度 | 1Gbps で接続 |
| 回線の契約 | ビッグローブ光 10ギガプラン |
| 実際に出ている速度 | 250〜350Mbpsくらい |
| パソコン | 自作デスクトップ(Ryzen 9 7900X / メモリ64GB / OSは Windows 11 Home) |
ここで、数字が三段階になっているのが分かると思います。契約は10ギガ、アダプタは5GbE対応、実際のリンクは1Gbps、そして体感として出ている速度は250〜350Mbpsくらいです。
この三つは、それぞれ違うことを表しています。ひとつずつ分けて考えないと、「10ギガを契約したのに遅い」という言い方でまとめてしまって、どこを見ればいいのか分からなくなります。私は実際、しばらくその状態でした。
リンク速度と回線速度は、別の数字です
リンク速度は、パソコンのLAN端子と、その先につながっている機器が「何で握手したか」の数字です。 通信が実際にどれだけ出ているかではなく、この経路の上限として合意された値だと考えると分かりやすいです。
一方、速度測定サイトなどで出てくる数字は、インターネットの向こう側までを含めた結果です。こちらは、時間帯でも、相手のサーバーでも変わります。
つまり、リンク速度が1Gbpsだった時点で、その先で何Mbps出ようとも、この経路には1Gbpsという天井があるということになります。私の場合は250〜350Mbpsなので、天井にはぶつかっていません。1Gbpsのリンクの中で、その速度が出ている状態です。
ここが、私が最初に取り違えていたところでした。5GbE対応のアダプタが載っていて、10ギガの契約をしているのだから、経路は10ギガぶんの太さがあるものだと思っていました。実際に見てみたら、そこは1Gbpsでした。
「対応している」と「そうつながっている」は違う
アダプタの名前に 5GbE と入っているのは、その速度に対応している製品だという情報です。いま実際に5Gbpsでつながっているという意味ではありません。
当たり前のことを書いているようですが、私はこの当たり前で一度つまずいています。見るべきなのは製品名ではなく、Windowsが返してくる「いまの接続」のほうでした。
Windowsでリンク速度を確かめる場所

Windows 11なら、確かめる場所はいくつかあります。難しい操作は要りません。
1. 設定アプリから見る
- 設定を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選ぶ
- 「イーサネット」を選ぶ
- 表示された項目の中に、リンク速度(送受信)という行がある
ここに出てくる値が、いま実際につながっている速度です。私の環境では、ここが1Gbpsでした。
2. ネットワーク接続の画面から見る
- キーボードの Windows キーと R キーを同時に押す
- 出てきた入力欄に ncpa.cpl と打って実行する
- イーサネットのアイコンをダブルクリックする
- 「状態」の画面に速度の欄がある
こちらは昔からある画面です。設定アプリより項目が少ないぶん、速度だけを見たいときは早いです。
3. PowerShellで一覧として見る
アダプタが複数ある場合は、コマンドでまとめて見たほうが早いです。PowerShellを開いて、次のように打ちます。
- Get-NetAdapter と打って実行する
アダプタの名前と、リンク速度が並んで出ます。私のパソコンのように、有線のほかにも仮想のアダプタが入っていることがあるので、どれが実際に使っている有線なのかを名前で確認してください。私の場合は Realtek PCIe 5GbE Family Controller という名前で出ます。
どの方法でも、見ているものは同じです
三つ書きましたが、どれか一つで足ります。見えるのは同じ「いまのリンク速度」です。入口が違うだけなので、開きやすいところから開けば大丈夫です。
1Gbpsという数字が、どこで決まったのかは特定していません
ここは正直に書きます。私は、なぜ1Gbpsで止まっているのかを特定していません。
有線の経路には、パソコン側のアダプタ、そこから伸びるケーブル、その先につながっている機器と、部品がいくつも並んでいます。どこか一か所でも1Gbpsが上限になっていれば、経路全体がその値になります。私はそれぞれを測っていないので、どれが天井を決めているのか分かりません。
もっともらしい理由を書くことはできます。でも、確かめていないことを書けば、それは推測を事実の顔で並べることになります。この記事で私が示せるのは、「アダプタは5GbE対応だが、実際のリンクは1Gbpsだった」という観測結果だけです。原因の特定は、まだしていません。
同じ状態の人が最初にやるべきことも、たぶん原因探しではありません。まず自分の環境が何Gbpsでつながっているかを見ることです。 数字が分かってから、そこが困る速度なのかどうかを考えれば足ります。
同じ日に、モニターでも同じことが起きていました

思っていた数字と、実機が返してくる数字が違った例は、これが初めてではありませんでした。
2026年8月16日、私はモニターのリフレッシュレートを調べました。うちにはモニターが4枚あって、私は「メインの1枚は144Hzで動いている」と思っていました。ところが実機を見たら、4枚とも60Hzで動いていました。
しかも、144Hzが選べる状態だったのは、私が思っていたメインの1枚ではなく、右側に置いていた別の1枚のほうでした。その日、その1枚を60Hzから144Hzに変更しました。メインのほうは、当時使っていた2560×1440では60Hzまでしか選べず、設定では直りませんでした。解像度を1920×1080まで下げて、120Hzにしました。
このときに思ったことが、そのまま今回のLANの話につながっています。「そうなっているはず」と思っていることは、設定画面を開くまで確かめられていないだけの状態です。 しかも、開くのにかかる時間は1分もありません。1分で分かることを、何か月も思い込みのままにしていたことになります。
モニターのときも、LANのときも、困っていたわけではありませんでした。困っていないから見ていなかった、というのが正確です。
それでも、私はいまの速度で困っていません
ここも正直に書いておきます。リンク速度が1Gbpsで、実際に出ているのが250〜350Mbpsくらいという状態について、私は特に不満を持っていません。
回線をビッグローブ光にしたのは、自分の住んでいる地域だと速度が速いから、という理由でした。何と比べたのか、どこで速度の情報を見たのか、料金を比較材料に入れたのかは、いま思い返しても記録が残っていないので書けません。
だから、この記事は「リンク速度が1Gbpsだったから直すべきだ」という話ではありません。私自身が直していないからです。書きたいのは、自分の環境の数字を、思い込みではなく実測で持っておくことのほうです。数字を持っていれば、あとで遅いと感じたときに、どこから疑えばいいかが決まります。持っていないと、まず何を見ればいいかから始めることになります。
この確認が向く人と、向かない人

誰にでも必要な作業ではないので、分けて書きます。
向いていると思う人
- 1ギガより速い契約(10ギガなど)にしていて、体感が変わらないと感じている人
- 2.5GbEや5GbEに対応したパソコン、マザーボード、LANカードを使っている人
- いま自分の環境が何Gbpsでつながっているか、答えられない人
向いていないと思う人
- いまの速度で困っていなくて、これからも困る予定がない人
- 無線しか使っていない人(この記事は有線のリンク速度の話です)
とくに一つ目です。困っていないなら、数字を知ったところで何も変わりません。 私自身、数字を知ったあとも構成を変えていません。それでも見ておく価値があるとすれば、次に何かが遅いと感じたときに、確かめる場所をもう知っている状態で始められることくらいです。
まとめ
最初の質問に答えます。「5GbE対応の有線LANが、本当に5Gbpsでつながっているか」は、アダプタの名前では分かりません。Windowsの設定アプリのイーサネット項目、ncpa.cpl の状態画面、PowerShellの Get-NetAdapter のどれかで、いまのリンク速度を見てください。
私の環境では、こうなっていました。
- アダプタは Realtek PCIe 5GbE Family Controller
- 実際のリンク速度は1Gbps
- 回線の契約はビッグローブ光の10ギガプラン
- 実際に出ている速度は250〜350Mbpsくらい
- 1Gbpsになっている原因は、まだ特定していない
製品の仕様や契約の内容は、2026年8月時点で私が把握している範囲のものです。プランや対応状況は変わることがあるので、最新の情報は各社の公式ページで確認してください。
同じ日にモニターでも同じことが起きていた、というのがこの記事でいちばん書きたかった部分です。144Hzだと思っていた画面が60Hzで動いていて、しかも144Hzが選べたのは思っていたのと別の1枚でした。道具は、買った時点の性能ではなく、いま実際に動いている設定で仕事をしています。 その差は、設定画面を開くまで見えません。
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もし手元にパソコンがあるなら、この記事を読み終えたあとに、設定アプリのイーサネットを開いてリンク速度の行を見てみてください。 1分もかかりません。そこに出た数字が、あなたの環境のいまの上限です。私はその1分を、何か月も後回しにしていました。


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