在宅ワークで腰が痛くなったときに変えたこと|私が替えたのは椅子ひとつでした

在宅ワークで腰が痛くなったときに変えたこと|私が替えたのは椅子ひとつでした 椅子・デスク

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在宅ワークをしていて腰が痛くなったとき、何から変えればいいのか。この記事では、私が実際に変えたものと、変えなかったもの、そしてその順番を書きます。先に言っておくと、私が替えたのは椅子ひとつだけで、しかもそれで治ったとは書けません。緩和されたような気がしている、というところで止まっています。

書いているのは、飲食の現場に10年いたあとSNS運用代行で独立した在宅ワーカーです。モニターを4枚並べた自作デスクで、ほぼ一日中パソコンの前に座って仕事をしています。腰の話をするのに医学的な説明はできませんので、この記事に書くのは「自分が何をどう決めたか」だけです。

結論|変えたのは椅子ひとつ。それでも「治った」とは書けません

結論から書きます。腰と肩がつらくなってきたとき、私が変えたのは椅子です。それまで使っていた普通のデスクチェアから、SYALENという椅子に替えました。

替えたあと、肩こりと腰の痛みは緩和されたような気がしています。ただ、はっきり治ったとまでは言い切れません。ここを曖昧なまま書くのは、記事としては歯切れが悪いと自分でも思います。それでも、断定できないことを断定して書くほうが読んだ人に迷惑をかけると思うので、そのまま書きます。

体の状態は、道具以外の要素でいくらでも動きます。その日の作業量、寝た時間、座っていた時間、気候。私は椅子を替えた前後で何かを測ったわけではないので、「椅子のおかげで良くなった」と言うだけの根拠を持っていません。持っているのは「替えた」「そのあと、以前よりましだと感じている」という二つの事実だけです。

だからこの記事は「この椅子を買えば腰痛が治ります」という話にはなりません。そういう話を期待して開いた方には申し訳ないのですが、私が正直に書けるのはここまでです。

私の場合、痛くなる前提のほうが先に変わっていました

ひとつ、自分の場合に特有だったことがあります。在宅ワークを始める前、私は10年ほど飲食の現場にいました。ずっと立ち仕事です。労働時間が長くて、休憩もほとんど取れませんでした。休みの日は体力が残らなくて、何もできずに終わることが多かったです。

その生活から、独立して在宅の仕事に変わりました。作業内容が変わっただけでなく、体の使い方がまるごと逆になったわけです。一日中立っていた人間が、一日中座るようになりました。

これを書いているのは、「在宅ワークで腰が痛い」と検索している人の中に、私と同じで前の仕事から生活のかたちごと変わった人がいるかもしれないと思ったからです。もしそうなら、痛みの原因を作業環境の中だけで探しても答えが出ないかもしれません。私は最初、椅子が悪いのだと思っていましたが、そもそも座り続けること自体が自分にとって新しい負荷でした。

逆に言えば、ずっとデスクワークをしてきた人と私とでは、同じ「腰が痛い」でも中身が違う可能性があります。だから他人の対策がそのまま効くとは限りません。この記事も、そのつもりで読んでいただけたらと思います。

最初に疑ったのは道具ではなく、座っている時間のほうでした

時間を管理する様子

痛みが出たとき、いちばん最初にやりたくなるのは買い物です。椅子、クッション、フットレスト、昇降デスク。検索すればいくらでも候補が出てきます。

ただ、私が最初に見たのは道具ではありませんでした。単純に、座っている時間が長すぎるのではないかと考えたからです。

在宅ワークは、外に出る用事がありません。通勤もありません。打ち合わせがオンラインで完結すると、玄関から一歩も出ない日ができます。私はモニターを4枚使っていて、画面を切り替えずに複数の作業を並べられる環境を作っています。これは仕事の効率としてはとてもありがたいのですが、席を立つ理由がさらに減るという側面もあります。資料を取りに行くことも、別の端末を見に行くこともなく、その場で全部片づいてしまうからです。

つまり、環境を整えれば整えるほど、動かなくなる。ここは道具では解決しない部分です。どんな椅子を買っても、座り続けている時間そのものは短くなりません。

だからもし今、痛みが出ていて何か買おうとしているなら、買う前に一度だけ確認してみてほしいことがあります。今日、自分は何回席を立ったかです。ここが極端に少ないなら、椅子を替えても同じ場所に戻ってくる気がします。私自身、そう思いました。

買い替える前に使っていたのは、普通のデスクチェアでした

それでも椅子を替えたのは、前に使っていたものが「作業用」ではなかったからです。私が使っていたのは、どこにでもある普通のデスクチェアでした。座って書き物をするぶんには何の問題もない椅子です。

ここが分かれ目だったと思っています。同じ椅子でも、一日一時間座るのと、一日中座って仕事をするのとでは、求められるものが違います。私は前者向けの椅子で後者をやっていました。

ですので、私が言えるのは「良い椅子に替えると腰にいい」ではなく、「今の椅子が想定している使い方と、自分の実際の使い方が合っているか」を見たほうがいいということです。合っていないなら、そこは変える理由になります。合っているなら、椅子を替えても変わらないかもしれません。

もうひとつ、当時の事情も書いておきます。私は独立してから半年ほど無収入で、そのあとの半年も収入は一桁万円台でした。アルバイトをしながら食いつないでいた時期です。だから、痛いからといって思いつく道具を全部買うという選択肢はありませんでした。買えるのはひとつだけという前提で、どこを変えるかを考えていました。結果として、それが「一日でいちばん長く体が触れているもの」になりました。

椅子を替えたあと、何がどう変わったか

SYALENに替えました。替えたあとのことを、分かる範囲だけ書きます。

  • 肩こりと腰の痛みは、以前よりましになったように感じています
  • ただし、はっきり治ったとは言えません
  • 椅子そのものへの不満は、今のところ出ていません

三つ目は地味ですが、私は結構大事だと思っています。使っていて何も気にならない、というのは道具としてかなり良い状態です。座るたびに座面が気になるとか、背もたれの角度が合わないとか、そういう引っかかりが日に何度も起きると、それだけで集中が切れます。今はそれがありません。

逆に言うと、私が書けるのはこれで全部です。「何時間座っても平気になった」とか「翌朝の目覚めが変わった」といった書き方はできません。そこまでの変化を、自分ははっきり観測していないからです。道具のレビュー記事としては物足りないと思いますが、感じていないことを書き足すのは違うと思っています。

買わなかったもの、増やさなかったもの

オンラインで学ぶ様子

腰の話になると、椅子以外にもいろいろな道具が候補に挙がります。クッション、腰当て、フットレスト、立ったまま作業できる昇降式のデスク。

私の作業環境に入っているのは、自作のパソコンとモニター4枚、SYALENの椅子、自作のデスク、キーボードとマウスとヘッドセット、マイクとオーディオインターフェイス、それとネット回線です。ここに、腰まわりを補助するための道具は入っていません。買っていません。

理由は単純で、椅子を替えたあとに不満が出なかったからです。困っていないものを、念のためで買い足すことをしませんでした。これは節約というより、何が効いているのか分からなくなるのを避けたかったという気持ちのほうが強いです。同時に三つ変えると、良くなっても悪くなっても原因が分かりません。ひとつ変えて、しばらく様子を見る。それしか私にはできませんでした。

昇降デスクについても書いておきます。私はデスクを自作していて、高さは固定です。立って作業する仕組みは持っていません。持っていないので、良し悪しを語ることもできません。使っていないものについては、良いとも悪いとも書かないというのが、このサイトで決めていることです。気になっている方は、実際に使っている人の話を探してみてください。

「効いた気がする」で止まる道具と、どう付き合うか

正直に書くと、私は今も椅子の効果を証明できていません。「たぶん良くなった」という感触だけを持って、毎日その椅子に座っています。

これは気持ち悪い状態です。仕事の数字なら、自動で集計して前の週と比べることができます。何本出して、何回見られて、どう変わったか。でも体は、そういう測り方が私にはできません。比較のための「椅子を替えなかった自分」も存在しません。

それでも、私はこの状態を失敗だとは思わないことにしました。理由は二つあります。

  • 不満が出ていないこと自体が、ひとつの結果だから。効果を証明できなくても、日々の引っかかりが減っているなら、それは払った意味があったと考えていいと思っています
  • 手応えが無い期間のあとで、急に結果が出ることがあると知っているから。仕事のほうで、引き継いだクライアントの案件をコンセプトから作り直して、やっている最中はまったく手応えが無かったのに、あとになって伸びたということがありました。効いているかどうかを、その場で判定しなくてもいい場面はあります

体のことなので、当然ながら痛みが強いときや長く続くときは、道具の話ではなく別のところで相談するべきだと思います。私も、そこは自分で判断できる範囲を超えていると思っています。この記事で扱えるのは、あくまで作業環境をどう決めたかというところまでです。

同じように痛くなったとき、私ならこの順番で見ます

動画編集の作業画面

最後に、自分がもう一度同じ状況になったらどう動くかを、順番として書いておきます。私の場合の順番であって、正解ではありません。

  • 1. 座っている時間そのものを見る。 席を立つ回数が極端に少ないなら、まずそこ。道具を買っても、ここは変わりません
  • 2. 今の椅子が、その使い方を想定しているかを見る。 一日中座る前提で作られていない椅子で一日中座っていたなら、替える理由になります。逆に合っているなら、椅子は原因ではないかもしれません
  • 3. 変えるのはひとつだけにする。 同時にいくつも変えると、何が効いたのか分からなくなります。分からなくなると、次に困ったときに打つ手が選べません
  • 4. 変えたあと、断定しないで様子を見る。 「治った」と早く言いたくなりますが、言い切った瞬間に、それ以上見なくなります

この順番の中に、値段の話はほとんど出てきません。予算の都合で私はひとつしか買えませんでしたが、結果としては、ひとつずつ変えるやり方のほうが自分には合っていたと思っています。

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まとめ

在宅ワークで腰が痛くなったとき、私が変えたのは椅子ひとつでした。普通のデスクチェアからSYALENに替えて、肩こりと腰の痛みは緩和されたような気がしています。ただし、治ったとは書けません。効果を測っていないからです。

そのうえで、この記事で伝えたかったのはこの三つです。

  • 道具の前に、座っている時間そのものを疑ってみること
  • 今の椅子が、自分の実際の使い方を想定しているかで判断すること
  • 変えるのはひとつずつにして、効果を断定しないまま様子を見ること

環境を整えるほど席を立つ理由が減る、というのは自分でも意外でした。モニターを増やして作業が楽になったぶん、動かなくなっていたわけです。便利にした結果として増える負荷もある、というのは、他の道具を選ぶときにも覚えておこうと思っています。

このサイトでは、実際に使っている在宅ワークの道具を、買わなくてよかったものも含めてそのまま書いています。作業環境を見直しているところでしたら、ほかの記事もあわせて読んでみてください。

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