この記事は「デスクが今の作業に合わなくなったとき、丸ごと買い替えるしかないのか」という質問に答えるために書いています。結論から書くと、私は買い替えませんでした。天板だけを作って、脚は前に使っていたデスクのものをそのまま使っています。
書いているのは、さとりといいます。元は調理師で、飲食の現場に10年いました。今はSNS運用代行のフリーランスとして、在宅で仕事をしています。営業が苦手で、その苦手を埋めるために自動化を作りはじめた、という経緯の人間です。このサイトでは、実際に使っている道具のことだけを、選び方と使った結果で書いています。買わなくてよかったものも、そのまま書きます。
今使っているデスクは、天板が 800 x 1600 の自作です。この上にモニターを4枚載せています。天板は集成材で約6,000円、ペイントとクリアの塗料が約12,000円、合わせて約18,000円ほどかかりました。脚は、前に使っていたデスクのものを外して、そのまま流用しています。
先に、この記事で書けないことを書いておきます
この記事は「天板だけ替える」という選択について書きますが、私が実際にやったのは1回だけです。何種類も試して比べたわけではありません。ですので、次のことは書きません。
- 集成材と他の素材(メラミン、突板、無垢材など)の比較。私は集成材しか使っていないので、比べた実感がありません。
- 塗料の種類ごとの違いや、何回塗ったかという手順。記録が残っていないので書けません。
- 脚の耐荷重の実測値。前のデスクの脚をそのまま使っているだけで、数値を測ってはいません。
書けるのは、私がどう決めて、いくらかかって、今どうなっているか、というところまでです。そこだけ濃く書きます。
まず、私が自作を選んだ理由は「安いから」ではありません
ここを最初に書いておきたいです。天板だけ替えたという話は、どうしても「節約の工夫」として読まれやすいのですが、私の場合は違います。
自作を選んだ理由は、既製品に無いサイズを作れるからです。私が欲しかったのは 800 x 1600 という寸法でした。奥行き800、幅1600。この組み合わせは、探した範囲では既製品でちょうど良いものが見つかりませんでした。モニターを4枚載せる前提で考えると、幅も奥行きも足りないか、逆に部屋(6畳で寝室と兼用です)に対して大きすぎるか、どちらかになってしまう。
だから作りました。サイズが動機です。
費用を抑えたのは、脚の部分だけです。天板を自分の寸法で作ると決めた後で、では脚はどうするか、という順番で考えました。そこで、前のデスクの脚がまだ使えるのだから買わなくていい、と判断した。つまり「安く済ませたくて自作した」のではなく、「自作すると決めたあとで、脚は流用して費用を抑えた」という順番です。
この順番を書いておくのは、読む人が同じ判断をするときに、出発点が違うと結論も変わるからです。安さが目的なら、そもそも既製品の安いデスクを買ったほうが早いかもしれません。サイズが目的なら、自作か特注しかありません。
費用の内訳と、意外だったところ

かかった費用はこうなりました。2026年8月時点で私が把握している金額です。どちらも「〜くらい」という記憶なので、正確な領収書の値ではありません。
| 項目 | 金額(約) | 備考 |
|---|---|---|
| 天板(集成材) | 6,000円 | 800 x 1600 |
| ペイントとクリア(塗料) | 12,000円 | 種類や塗り回数の記録は残っていません |
| 脚 | 0円 | 前に使っていたデスクから流用 |
| 合計 | 約18,000円 |
やってみて意外だったのは、塗料のほうが天板より高かったことです。板が6,000円で、塗るためのものが12,000円。倍です。
作る前の私の頭の中では、費用の大半は板だと思っていました。板を買って、あとは塗るだけ、くらいの感覚でいました。実際に払ってみると逆でした。この記事で一番、これから作る人の役に立つ数字はここかもしれません。天板だけ替えるときの予算を「板の値段」で見積もると、たぶん足りません。
もちろん、塗らないという選択もあるはずです。私は塗ったので、塗らなかった場合にどうなるかは分かりません。ただ、予算を考えるときには「板 + 仕上げ」で見ておいたほうが、私のように驚かなくて済むと思います。
天板だけ替えられるかどうかは、脚を見て決まります
丸ごと買い替えずに済んだのは、脚が使える状態で残っていたからです。逆に言えば、ここが条件になります。
私が実際に確かめたのは、次の点です。難しいことは何もしていません。
- 脚が天板から取り外せる構造になっているか。天板と脚が一体で成形されているタイプだと、そもそも外せません。
- 外した脚を、新しい天板の裏に留められるか。留め方が天板側の加工に依存するので、ここが合うかどうか。
- 新しい天板の寸法に対して、脚の位置が無理なく取れるか。幅1600に対して脚が内側に寄りすぎると、端に体重をかけたときに不安があります。
私の場合はこれで足りました。詰まったところは、特にありませんでした。ここは正直に書いておきます。作業の途中で困ったエピソードがあれば書きたいところですが、実際に起きていないので、無かったと書きます。
ただ、これは「前のデスクの脚がたまたま使える形だった」という運の要素も大きいと思っています。誰の脚でも流用できると言うつもりはありません。手元のデスクをひっくり返して、脚がネジで留まっているのか、それとも外れない作りなのか。それを見るところが最初の一歩です。
4枚モニターを載せている今の状態
この天板の上には、モニターを4枚並べています。MSIが1枚とASUSが3枚で、それぞれモニターアームに載せています。アームは4本使っていて、デュアル対応が1台とシングルが2台という組み合わせです。
アームで載せているので、天板そのものには画面の重さがかからず、アームを固定している端の部分に荷重が集中します。ここは自作の天板でいちばん気にした部分でした。とはいえ、使い始めてから今まで、たわみや不具合で困ったことは起きていません。
モニターを4枚にして良かったのは、各画面にそれぞれの作業や確認画面を置けるので、いちいち切り替えなくて済むことです。ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽なのも、増やしてよかった点でした。困ったのは費用がかかることくらいで、使い勝手の面では不満は出ていません。
その4枚を無理なく並べられる幅として、1600という数字を選びました。奥行き800については、これも既製品だと600台が多い印象で、モニターを載せて手前に作業スペースを残すことを考えると、私には足りませんでした。
この選び方が向く人と、向かない人

締切や限定で急かすつもりはないので、代わりに「誰に向くか」を書きます。
向いていると思う人
- 今のデスクのサイズが作業に合っていない、と具体的に言える人。「なんとなく手狭」ではなく、「幅があと20センチ欲しい」「奥行きが足りなくてモニターが近い」と言える段階の人です。
- 欲しい寸法が既製品に無い人。ここが自作の一番の理由になります。
- 今使っているデスクの脚が、外して再利用できる作りの人。
向いていないと思う人
- とにかく安く済ませたい人。私の場合で約18,000円かかっていて、しかもそのうち12,000円は塗料でした。同じ予算なら既製品のデスクが買える可能性は普通にあります。安さが目的なら、この方法は遠回りです。
- 今のデスクに不満が無い人。当たり前のようですが、大事だと思っています。私は買ってから使っていない道具(モニターアームが3本、箱に入ったままです)を実際に持っていて、「良さそうだから買う」で環境は変わらないことを学びました。
- 天板を加工する作業そのものが負担になる人。私は詰まりませんでしたが、詰まらなかったのは結果であって、誰でもそうなるとは言えません。
やってみて、今どう思っているか
作った当時のことを思い返すと、いちばん強く覚えているのは、塗料の会計のところです。板より高いのか、と思いました。予定していた金額とは違ったので、その場では少し迷いました。
それでも、今この天板を使っていて不満はありません。欲しかった寸法がそのまま手元にある、というのは、既製品を妥協して買ったときには得られない状態だと思います。デスク周りの道具をいろいろ試してきて、「良さそうだから買ったが結局使っていない」というものが手元にいくつもあるなかで、この天板は毎日使い続けているものの側に入っています。
そして脚については、正直、ほとんど意識していません。前のデスクから外して付け替えて、それきりです。これはたぶん、うまくいったということなのだと思います。道具の話で「意識していない」というのは、悪くない状態です。
買う前・作る前に、私が見るとしたらこの順番

もし今からもう一度やるなら、この順番で見ます。私が実際にやった順番を整理し直したものです。
- 寸法を先に決める。「大きいほうがいい」ではなく、載せるものから逆算します。私の場合はモニター4枚と、手前の作業スペースでした。ここで数字が出ないなら、まだ買う段階ではありません。
- その寸法の既製品があるか探す。あるなら買ったほうが早いです。自作は、無かった場合の手段です。
- 今のデスクの脚を見る。外せるか、留め直せるか。ここが通れば、買うのは天板だけで済みます。
- 予算を「板 + 仕上げ」で立てる。板の値段だけで見積もらないことです。私は塗料のほうが高くつきました。
なお、材料の価格は買った時期や店によって変わりますし、上に書いた金額はあくまで私が払ったときの記憶にもとづく目安です。実際に買うときは、その時点の販売価格をご自身で確認してください。
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まとめ
最初の質問に戻ります。「デスクが今の作業に合わなくなったとき、丸ごと買い替えるしかないのか」。
私の答えは、脚が外せて再利用できる作りなら、天板だけ替えるという選択があります、です。私は 800 x 1600 の天板を約6,000円の集成材で作り、塗料に約12,000円、合わせて約18,000円で今の環境になりました。脚は前のデスクのものをそのまま使っていて、費用はかかっていません。
ただし、これを「安く済ませる方法」として読まないでください。私が自作したのは、既製品に無いサイズが欲しかったからです。費用を抑えたのは脚の部分だけで、天板と塗料には普通にお金がかかっています。安さが目的なら、既製品を探したほうが早いと思います。
デスクを買い替えようか迷っている方は、まず今のデスクをひっくり返して、脚がどう留まっているかを見てみてください。そこが外せる作りなら、選択肢がひとつ増えます。


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