在宅ワーク用のデスクを自作しました。この記事では、天板と脚をどう決めたのか、既製品と迷ったときに何を基準にしたのか、そして自作してよかった点と「ここは既製品でもよかったかもしれない」と思っている点を、そのまま書きます。
書いているのは、元・調理師で飲食の現場に10年いたあと、SNS運用代行のフリーランスとして独立した在宅ワーカーです。営業が苦手で、その苦手を埋めるために自動化を作り始めました。いまは自作のデスクトップPCとモニター4枚を並べた環境で、毎日作業しています。
先に結論を書いておくと、私がデスクを自作した理由は「かっこいいから」でも「安く上げたいから」でもありませんでした。置きたいものが先に決まっていて、それが載る既製品が見つからなかったからです。つまり自作は目的ではなく、条件を満たすための手段でした。ここを取り違えると、たぶん自作は失敗すると思っています。
自作した一番の理由は、モニター4枚が載る天板が要ったこと
私はモニターを4枚使っています。メインがMSIのG274QPF E2、サブがASUSのVC239を2枚とVG258です。この4枚を並べて、さらに自作のデスクトップPCと、マイクのオーディオテクニカAT2020、オーディオインターフェイスのAT-UMX3を置くのが前提でした。
この時点で、必要な天板の幅が普通のデスクの想定を超えていました。既製品のワークデスクは、ノートPCか、モニター1枚か、多くても2枚を想定した幅で作られていることがほとんどです。4枚を横に並べるとなると、選択肢がかなり絞られます。
もちろん幅の広い既製品もあります。ただそうなると今度は「幅は足りるけれど奥行きが浅い」「奥行きはあるけれど脚の位置が邪魔でPCが置けない」といった別の問題が出てきました。幅・奥行き・脚の位置・耐荷重の4つが全部そろっているものを探すのが、思ったより難しかったというのが実感です。
「置くものリスト」を先に書き出した
探しているうちに、自分が何を探しているのか分からなくなってきたので、いったん紙に置くものを全部書き出しました。モニター4枚、PC本体、キーボード、マウス、マイク、オーディオインターフェイス、ヘッドセットの置き場所。ここまで書いて初めて、必要な広さが自分の中ではっきりしました。
これは自作するかどうかに関係なく、やってよかったと思っています。デスク選びで迷うのは、たいてい「何を置くか」が決まっていないからです。置くものが決まれば、必要なサイズが決まって、選択肢は勝手に減ります。減ったうえで既製品にちょうどいいものがあれば、それを買えばいいだけの話です。
天板で優先したのは、広さと平らさ
天板を選ぶときに私が重視したのは、見た目よりも先に「必要な広さがあるか」と「面が平らか」でした。
広さについては前の章のとおりです。モニター4枚を並べたときに、手前に手を置くスペースが残るかどうか。ここが足りないと、結局モニターを前に押しやることになって、視距離が取れなくなります。
平らさは、モニターのスタンドを置いたときに安定するかどうかに直結します。木目の彫りが深い天板や、表面に凹凸のあるデザインのものは見た目としては好きなのですが、スタンドの接地面がぐらつく可能性があります。モニターが4枚もあると、1枚ずつのわずかなぐらつきが積み重なって気になってきそうだと思って、無地で平らなものを選びました。
色は暗めにした
色は暗めのものを選びました。理由は単純で、モニターの黒いベゼルとPCケースが並ぶ環境なので、天板だけ明るいと視界の中で天板が浮くだろうと思ったからです。
これは完全に好みの話なので、明るい色が好きな方はそちらでいいと思います。ただ「作業中いちばん長く視界に入るのは天板ではなくモニター」という前提で考えると、天板は主張しない色のほうが落ち着くのではないか、というのが私の考えでした。
脚は「高さが合うか」で決めた

脚については、デザインよりも高さを優先しました。
椅子はSYALENを使っています。この椅子に座った状態で、キーボードに手を置いたときに前腕が水平に近くなる高さ。そこが基準でした。天板の厚みも高さに加算されるので、脚の高さだけを見て決めると、実際に組んだときに数センチずれます。ここは組む前に一度計算しました。
もう一つ気にしたのが、脚の位置がPC本体の置き場所と干渉しないかです。既製品のデスクを見送った理由の一つがこれでした。四隅に太い脚があるタイプだと、デスクトップPCを足元に置いたときに脚とぶつかります。私のPCは自作のデスクトップで、それなりの大きさがあるので、足元のスペースは最初から確保しておく必要がありました。
耐荷重は多めに見た
モニター4枚とPC周辺機器を載せるので、耐荷重は余裕を持って考えました。仕様上ぎりぎりで足りていても、毎日その状態で使い続けることを考えると、余裕がないと不安になります。
ここは数字を細かく詰めるというより、「明らかに余裕がある」と言い切れる範囲を選ぶという決め方をしました。あとから物が増えることも十分ありえるからです。実際、私の環境も一気にそろえたわけではなく、必要になるたびに足していった結果いまの形になっています。
既製品と迷ったところ
正直に書くと、最後まで既製品と迷いました。
既製品のいいところは、届いた時点で完成された設計になっていることです。天板と脚の相性を自分で考えなくていいし、高さも一般的な範囲で作られています。組み立ての手間も、自作よりは軽いはずです。
それでも自作にしたのは、繰り返しになりますが条件に合うものが見つからなかったからでした。逆に言えば、条件に合う既製品があったなら、私は迷わずそれを買っていたと思います。
自作を勧めない場合
私自身が自作しておいて言うのも変ですが、次のような場合は既製品のほうがいいと思っています。
- 置くものがノートPCとモニター1枚くらいで、標準的なサイズで足りる場合
- デスクの高さを標準的な範囲から変える必要がない場合
- 引っ越しの予定があって、運びやすさを優先したい場合
- 作業環境をこれから作るところで、何を置くかがまだ固まっていない場合
特に最後が大きいと思っています。置くものが決まっていない段階で天板のサイズを決めると、決め手がないまま「なんとなく大きめ」を選ぶことになります。それなら一度既製品で始めて、足りないと感じてから考えるほうが確実です。私の場合はモニター4枚という条件が先にあったので、迷う余地がありませんでした。
自作してよかったと思っていること

使っていて「これは自作にしてよかった」と感じているのは、次の点です。
一つは、置きたいものが全部置けたこと。当たり前のようですが、これが一番大きいです。モニター4枚を並べても手前にスペースが残っていて、キーボードとマウスを動かす余裕があります。
モニターを4枚にして良かったのは、それぞれの画面に作業や確認用のものを置いておけるので、いちいち画面を切り替えなくて済むことでした。ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽なのもいい点です。ただしこれは、4枚が無理なく並ぶ天板があって初めて成立する話です。天板が足りないと、結局モニターを重ねたり角度を無理につけたりすることになります。
もう一つは、高さを自分の椅子に合わせられたことです。椅子はSYALENに替えてから肩こりと腰痛が緩和されたような気がしています。はっきり治ったとまでは言い切れませんし、椅子だけの効果なのかデスクの高さも関係しているのかは分かりません。ただ、椅子とデスクの高さが噛み合っていない状態よりはいいはずだ、とは思っています。
自作して面倒だったこと
いい話だけ書くのは不誠実なので、面倒だった点も書きます。
決めることが多いのが、いちばんの負担でした。既製品なら「これを買う」の一回で終わる判断が、自作だと天板と脚で最低でも二回に分かれます。しかもその二つは独立していなくて、天板の厚みが脚の高さに影響したり、天板の重さが脚の耐荷重に関わったりします。片方を決めると、もう片方の条件が変わるという構造です。
それから、失敗したときに戻しにくいという点もあります。既製品なら「この机は合わなかった」で済みますが、自作の場合はどこが合わなかったのかを自分で切り分ける必要があります。天板が悪いのか、脚の高さが悪いのか、そもそもレイアウトが悪いのか。
これは自動化を作っているときの感覚に少し似ています。自分で組んだものは、うまくいかなかったときに原因を自分で探さないといけません。私は自動投稿の仕組みを組んでいて、タスクが全部「準備完了」と表示されているのに実際は一度も動いていなかった、という経験があります。エラーもログも残らないので、気づくのに時間がかかりました。自分で組むということは、自分で点検する責任も持つということだと思っています。
いま振り返って、決め方の順番はこうすればよかった

実際にやってみて、順番としてはこうするのが良さそうだと感じています。
- 1. 置くものを全部書き出す(モニターの枚数・PC本体・周辺機器)
- 2. それが載る最低限の幅と奥行きを出す
- 3. その条件で既製品を探す。あれば買う
- 4. 無ければ天板を決める(広さ・平らさ・色)
- 5. 椅子に座った状態で、天板の厚みを含めた高さを決める
- 6. 脚の位置がPCの置き場所と干渉しないか確認する
- 7. 耐荷重に明らかな余裕があるか確認する
私がやった順番も、おおむねこれに近い形でした。ただ最初のうちは「どんなデスクがいいか」から考えてしまって、しばらく迷った時間がありました。先に決めるべきなのはデスクではなく、そこに何を置くかです。順番を逆にすると、選択肢が多すぎて決められません。
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まとめ
デスクを自作した理由は、モニター4枚とデスクトップPCが載る条件を満たす既製品が見つからなかったからでした。自作そのものが目的だったわけではありません。
天板は広さと平らさを優先し、色は視界で浮かない暗めにしました。脚は椅子に座った状態での高さと、PC本体と干渉しない位置、そして余裕のある耐荷重で決めました。
使っていて置きたいものが全部置けている点は満足していますが、決めることが多くて面倒だったのも事実です。置くものが標準的な範囲で収まるなら、既製品のほうが確実だと思います。私の場合はモニター4枚という条件が先にあったので、自作以外の選択肢が実質なかった、というだけの話です。
この記事に書いたサイズや高さの考え方は、あくまで私の環境と私の体格に合わせたものです。製品の仕様や価格は2026年8月時点の目安として書いており、最新の情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。
作業環境について、他にも実際に使っているものを書いています。よければ他の記事もあわせて読んでみてください。


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