この記事が答える質問はひとつです。ゲーミングマウスを仕事で使うと、どうなるのか。
先に答えを書きます。私の場合、特に何も起きていません。困っていることが無いかわりに、「仕事が速くなった」と言えることもありません。そして正直に言うと、私はこのマウスを仕事のために選んだわけではありません。ゲーム実況をやっていたころに買ったものが手元に残っていて、それをそのまま在宅ワークで使い続けているだけです。
書いているのは、さとりといいます。元調理師で飲食の現場に10年いて、そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立しました。いまは自宅の6畳(寝室と兼用です)に自作のデスクを組んで、自作PCに4枚のモニターをつないで働いています。使っているマウスは Razer Basilisk V3 です。
この記事では、「ゲーミングマウスは仕事に向いているか」という評価は出しません。出せるだけの検証をしていないからです。かわりに、実際に仕事で使い続けている人間の手元がどうなっているかと、買い替えを考えるときに何から決めればいいかを書きます。
先に結論:仕事で使っても、私の場合は何も起きていません
ゲーミングマウスを仕事に使うと何か特別なことが起きるのか。私の実感としては、起きていません。
使っていて不具合が出ていない、という意味では快適です。キーボードの Razer BlackWidow V3、ヘッドセットの Razer BlackShark V2 Pro と合わせて3点をRazerで揃えていますが、どれも基本的に問題なく使えていて、不満は出ていません。
ただ、ここで止めておかないと嘘になります。「不満が出ていない」と「良いマウスだ」は、同じことではありません。私は他のゲーミングマウスや、いわゆる事務用のマウスと横に並べて比べたことがありません。だから「ゲーミングマウスのほうが仕事に向いています」とは書けません。書けるのは、仕事で使っていて、いまのところ困っていないというところまでです。
この記事を読んでいる方が知りたいのが「買い替えると作業が速くなるか」だとしたら、私はその答えを持っていません。そこは正直に先に言っておきます。
そもそも仕事用に買ったマウスではありません
いま使っているマウスは、YouTubeでゲーム実況をやっていたときに買ったものです。実況は5年ほど続けました。顔は出さず、VTuberのアバター(Vモデル)を動かしてやっていました。結果は、芽が出ませんでした。はっきり「やめる」と決めた瞬間があったわけではなく、だんだんフェードアウトして終わりました。続けるのが辛くなっていった、という感じです。
そのときに揃えたのが、カメラ、ヘッドセット、キーボード、マウス、オーディオインターフェースです。実況は終わりましたが、道具は残りました。そして、いまの仕事でそのまま使っています。
| 実況用に買ったもの | いまの状況 |
|---|---|
| マウス(Razer Basilisk V3) | 在宅ワークで使用中 |
| キーボード(Razer BlackWidow V3) | 在宅ワークで使用中 |
| ヘッドセット(Razer BlackShark V2 Pro) | 在宅ワークで使用中 |
| Webカメラ(Ankerwork C310) | いまはオンライン会議で使用中 |
| オーディオインターフェイス(オーディオテクニカ AT-UMX3) | 使用中 |
つまり私の机の上にあるゲーミングマウスは、「仕事のために比較検討して買った1台」ではなく、前の趣味の残りです。ここを隠して「仕事用に選びました」と書くこともできましたが、それをやると選び方の記事として役に立たなくなります。
ちなみに型番と構成はすべて2026年8月時点のものです。仕様や販売状況は変わるので、購入を検討している方は最新の情報を公式で確認してください。
Razerで3点そろえた理由は、性能ではなく見た目でした

キーボード、マウス、ヘッドセットをRazerで揃えたのは、見た目の理由です。光っていて、性能もよくてかっこいいと思ったから。それだけです。
作業効率の資料を読み比べたわけでも、レビューを何十本も見たわけでもありません。仕事の道具を選ぶ話としては、たぶん褒められた決め方ではないと思います。
それでも、書いておく価値はあると思っています。道具を選ぶ理由は、いつも合理的である必要は無いからです。毎日座る場所に、自分が気に入っているものが置いてある。それは効率の数字には出ませんが、続ける力にはなります。私は在宅で一人で仕事をしていて、誰とも喋らない日があります。机の上が好きな見た目であることは、思っているより効いていると感じます。
ただし、これは「見た目で選んでも困らなかった」という結果論です。見た目で選ぶことをおすすめしているわけではありません。あとで書きますが、私は同じ買い方で外したこともあります。
「不満が出ていない」と言えるのは、どこまでか
ここは正直に線を引きます。私がこのマウスについて言えることと、言えないことです。
- 言えること:仕事で毎日使っていて、動作の不具合が出ていない。使い勝手の面で不満が出ていない。
- 言えないこと:重さが自分の手に合っているか。形が自分の手に合っているか。他のマウスと比べて疲れにくいか。
言えないほうは、単純に確かめていないからです。私は自分の手に合う重さが何グラムなのかを知りませんし、他の形のマウスに替えて比べた期間もありません。「軽いほうが疲れません」「この形は手が痛くなりません」と書くことはできますが、それは私が確かめたことではなく、どこかで読んだ話になります。
この線を引いておくのは、読む人のためでもあります。ゲーミングマウスを検索している方の多くは、たぶん「いまのマウスで手が疲れる」「もっと楽になるものがないか」という理由で見ています。その問いに対して、私の経験は答えになっていません。私は疲れていた状態から替えたのではなく、最初からこれを使っているだけだからです。
私の仕事の中身と、マウスに求めているもの
道具は、作業の中身から決めるものだと思っています。同じ「在宅ワーク」でも、やっていることが違えば必要なものは変わります。
私がいまやっているのは、業務委託でのインスタグラムの運用代行と、MEOの運用代行です。実際の作業は、企画と台本の作成、編集の指示、投稿作業、月次の分析です。文字を書いている時間と、画面を見比べている時間が長い仕事です。
独立したばかりのころは、クラウドソーシングで受けた動画編集をやっていました。1本4,000円から10,000円くらいで、動画の尺によって金額が変わりました。そのころと今とでは、手を動かす中身がかなり違います。
そして、作業の中身がこれだけ変わっても、マウスは同じものを使い続けています。買い替えを検討したことがありません。理由は単純で、困っていないからです。もし「この作業のここが手間だ」という具体的な引っかかりが出てきたら、そのときに初めて、何を買えばそこが解決するのかを考えると思います。
逆に言うと、引っかかりが無いのに道具を替えても、たぶん何も変わりません。それを私は別の道具で経験しています。
道具を買っても、環境が変わらないことがあります

いま私の机には、モニターアームが4本ついています。4枚のモニターを、それぞれアームに載せています。ここまでは順調な話です。
問題は、買ったのに使っていないアームが、別に3本あることです。
- 2026年7月5日に買った ACCURTEK のロングポールタイプ(13〜35インチ対応・耐荷重9kg)。使っていません。
- 2026年7月11日に買った suptek のシングルアーム MD6DB(13〜27インチ対応・耐荷重9kg)を2個。どちらも使っていません。
不具合があったわけでも、届いたら合わなかったわけでもありません。ただ、いまの構成から付け替えるのが面倒で、そのままになっています。それだけの話です。
この経験があるので、私は「これを買えば環境が良くなる」という書き方をしないようにしています。買った時点では、環境は1ミリも変わりません。変わるのは、実際に取り付けて、作業のやり方が変わったときだけです。マウスも同じで、机に届いた瞬間に仕事が速くなることはありません。
ゲーミングマウスを仕事用に検討している方には、ここをいちばん伝えたいと思っています。買うかどうかより先に、いまのマウスで具体的に何が起きているかを書き出してみてください。「なんとなく古い」「なんとなく疲れる」だと、替えても比べようがありません。
この記事の選び方が向く人・向かない人
正直に振り分けます。
向いている人
- いまのマウスで特に困っていないが、仕事用に買い替えるべきか迷っている人。私の答えは「困っていないなら、急いで替える理由は私には見つかりませんでした」です。
- ゲームや配信で買った道具が手元に残っていて、そのまま仕事に使っていいのか気になっている人。私はそのまま使っていて、いまのところ問題は出ていません。
- 道具を選ぶときに、自分の作業から逆算したい人。
向いていない人
- 手首や指の痛みを、道具で解決したい人。私は痛みを抱えた状態から替えた経験が無いので、何の参考にもなりません。整形外科的なことも書けません。
- 重さ・形・ボタンの数を比較して選びたい人。私は比較をしていないので、この記事に比較表はありません。
- 「結局どれを買えばいいか」を1行で知りたい人。この記事はその1行を書きません。
ふるいにかけるような書き方をしましたが、急かしたいわけではありません。合わない人が読んで、合わない買い物をするほうが困るからです。
もし私がいま選び直すなら、何から決めるか

いまのマウスに不満が無い以上、これは仮の話になります。それでも順番だけは書けます。
- いまの作業で、実際に引っかかっている場面を1つ書き出す。「この操作が面倒」「この持ち替えが多い」など、場面まで具体的に書きます。
- それがマウスで解決する話かどうかを見る。画面の配置やソフトの設定で消える手間だったことは、私の場合はよくあります。
- そのうえで買うなら、返品や交換の条件を先に見ておく。手に合うかどうかは、届いてから握るまで分からないからです。
この順番にしているのは、道具を先に決めると「買った理由」を後から探すことになるからです。私はモニターアームで、まさにそれをやりました。
なお価格や仕様は変わります。この記事に書いた製品名も2026年8月時点で私が使っているものというだけなので、購入前には公式の情報を確認してください。
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まとめ:ゲーミングマウスを仕事で使うとどうなるか
最初の質問に答えます。ゲーミングマウスを仕事で使うと、どうなるか。
私の場合は、特に何も起きていません。ゲーム実況用に買った Razer Basilisk V3 を在宅ワークでそのまま使っていて、不具合も不満も出ていません。ただし、仕事のために比較して選んだ1台ではないので、「ゲーミングマウスは仕事に向いている」という評価は私からは出せません。重さや形が自分に合っているかも、確かめたことがないので分かりません。
言えるのは、道具は買った時点では何も変えてくれない、ということだけです。私は使っていないモニターアームを3本持っていて、それを毎日机の横で見ています。
だから、もしいま買い替えを迷っているなら、商品を探す前に一度だけやってみてほしいことがあります。いまの作業のどこで手が止まっているのかを、場面ごと1行だけ書き出してみてください。その1行が出てこないなら、たぶんまだ買い時ではありません。出てきたら、その1行が買い物の判断基準になります。


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