Wi-Fiのドライバは、デバイスマネージャーの「ネットワーク アダプター」から更新できます。ただ、いきなり「ドライバーの更新」を押す前に、今入っている版と日付を控えてください。そのあと Windows Update の「オプションの更新プログラム」を見て、そこに無ければパソコンのメーカーか、Wi-Fiチップのメーカーのサイトから入れます。更新してかえって悪くなったら「ドライバーを元に戻す」で戻せます。
SATORI Blog のさとりです。元は調理師で、いまは在宅でSNS運用代行の仕事をしています。この記事の画面名は Windows 11 のものです。私のPCは有線LANでつないでいるので、この手順を自分のWi-Fiで試した記録はありません。ここに書くのは、Windowsに入っている標準の機能だけで進める手順です。
更新する前に、ドライバが原因かを見分ける
Wi-Fiが切れたり遅くなったりする原因は、ドライバ以外にもいくつかあります。ドライバを入れ替えても直らない原因だと、手間だけかかって何も変わりません。先に次の点を見ておくと、ドライバを疑うべきかどうかが分かります。
- 同じWi-Fiにつないでいるスマホや別のパソコンも切れるなら、原因はルーターや回線の側にある見込みが高いです。ドライバは後回しで構いません。
- このパソコンだけが切れるなら、パソコン側を疑います。ドライバはその候補の1つです。
- Windowsの大きな更新のあとから急に不安定になったなら、ドライバの相性を疑う理由になります。
- デバイスマネージャーでWi-Fiのアダプターに黄色い「!」が付いているなら、ドライバがうまく動いていません。更新か入れ直しが必要です。
- しばらく使っていると勝手に切れる、スリープから戻るとつながらない、というときは、ドライバより先に省電力の設定を疑ったほうが早いことがあります。
- つないでいたWi-Fiが別の回線へ勝手に移る場合は、ドライバよりも接続の優先順位の問題です。
このパソコンだけが不安定で、省電力や優先順位を見ても変わらない。そこまで来たら、ドライバを確かめる順番です。
手順1. デバイスマネージャーで今のドライバの版を控える
最初にやるのは、今の状態を書き留めることです。更新したあとに悪くなったとき、どの版に戻せばよいかが分かります。
- スタートボタンを右クリックして「デバイス マネージャー」を開きます。
- 一覧の「ネットワーク アダプター」の左にある矢印を押して開きます。
- 名前に「Wi-Fi」「Wireless」「WLAN」「無線」などが入っているものを探します。これがWi-Fiのアダプターです。「Ethernet」「GbE」と付いているものは有線LANなので別物です。
- Wi-Fiのアダプターを右クリックして「プロパティ」を開きます。
- 「ドライバー」タブを開き、「ドライバー プロバイダー」「ドライバーの日付」「ドライバーのバージョン」の3つを控えます。スマホで画面を撮っておくのが手軽です。
- アダプターの名前そのものも控えます。メーカー名と型番が入っていることが多く、あとでドライバを探すときに使います。
名前を見てもメーカーが分からないときは、同じプロパティの「詳細」タブで「プロパティ」の欄から「ハードウェア ID」を選びます。表示された文字列に製造元を示す手がかりが入っているので、それで検索するとチップのメーカーにたどり着けます。
Wi-Fiのアダプターが一覧に見当たらないときは、上のメニューの「表示」から「非表示のデバイスの表示」を選んでみてください。それでも出てこない場合は、ドライバの問題より手前で、パソコンがWi-Fiの部品を認識できていない可能性があります。
手順2. Windows Update の「オプションの更新プログラム」を見る

いちばん手間が少ないのは、Windows Update 経由で配られているドライバを入れる方法です。Windowsが動作を確かめたものなので、入れたあとに相性で困る心配が比較的小さいです。
- 「設定」を開き、左の一覧から「Windows Update」を選びます。
- 「詳細オプション」を開きます。
- 「オプションの更新プログラム」を開きます。
- 「ドライバー更新プログラム」の中に、Wi-Fiのアダプターの名前が入った項目があるかを見ます。
- あれば、チェックを入れて「ダウンロードしてインストール」を押します。
- 終わったら再起動します。
再起動のあと、手順1と同じ画面で「ドライバーのバージョン」と「ドライバーの日付」が変わっているかを確かめます。変わっていれば入れ替わっています。
ここに何も出てこないことも普通にあります。その場合は次の手順へ進みます。
手順3. パソコンのメーカーか、Wi-Fiチップのメーカーのサイトから入れる
Windows Update に無いときは、ドライバを配っている会社のサイトから入手します。どこから取るかは、パソコンの種類で変わります。
| パソコンの種類 | ドライバを探す場所 | 探すときに使う情報 |
|---|---|---|
| メーカー製のノートやデスクトップ | パソコンのメーカーのサポートページ | パソコン本体の型番 |
| 自作PCでマザーボードにWi-Fiが付いている | マザーボードのメーカーのサポートページ | マザーボードの型番 |
| Wi-Fiのカードや子機を後から足した | カードや子機のメーカーのサイト | カードや子機の型番 |
| 上のどこにも新しい版が無い | Wi-Fiチップのメーカーのサイト | 手順1で控えたアダプターの名前 |
メーカー製のパソコンなら、まずパソコンのメーカーのページを見るのが安全です。そのパソコンに合わせて確かめた版が置かれているからです。チップのメーカーの版のほうが新しいこともありますが、メーカー製のパソコンでは機能の一部が合わないことがあります。
入れるときの流れは次のとおりです。
- サイトの一覧で、Windows 11 向けのWi-Fi(無線LAN)のドライバを探します。Bluetoothのドライバと並んで置かれていることが多いので、取り違えないようにします。
- 書かれている版を、手順1で控えた版と比べます。今のものより新しいときだけ入れます。同じか古いなら、入れても変わりません。
- ダウンロードしたファイルを開き、画面の案内に従ってインストールします。
- インストールの途中でWi-Fiが一度切れることがあります。ダウンロードやオンライン会議の最中には始めないでください。
- 終わったら再起動し、デバイスマネージャーで版が変わったかを確かめます。
ドライバは必ずメーカーの公式サイトから取ってください。「ドライバをまとめて更新する」とうたう配布サイトや無料ソフトは、どの版を入れたのか自分で追えなくなるので、この手順では使いません。
「ドライバーの更新」を押して「最適なドライバーがインストールされています」と出たとき
デバイスマネージャーでアダプターを右クリックすると「ドライバーの更新」があります。これを押して「ドライバーを自動的に検索」を選ぶと、多くの場合「このデバイスに最適なドライバーが既にインストールされています」と出ます。
この表示は、パソコンの中と Windows Update にある範囲で一番よいものが入っている、という意味です。メーカーのサイトに新しい版が出ていないとは言っていません。ここで止まってしまう人が多いので、この表示が出ても手順3まで見てください。
逆に、メーカーのサイトから取った版を自分で当てたいときは、同じ「ドライバーの更新」から「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選び、ダウンロードして展開したフォルダを指定します。インストーラーが付いていない配布形式のときは、この方法を使います。
更新してかえって悪くなったら、前の版に戻す

新しい版が、そのパソコンでは前より不安定になることもあります。そのときは前の版に戻します。
- デバイスマネージャーでWi-Fiのアダプターのプロパティを開きます。
- 「ドライバー」タブの「ドライバーを元に戻す」を押します。
- 戻す理由を聞かれるので、当てはまるものを選んで「はい」を押します。
- 再起動して、手順1で控えた版に戻っているかを確かめます。
「ドライバーを元に戻す」が灰色で押せないときは、前の版がパソコンに残っていません。その場合は、控えておいた版をメーカーのサイトから取り直して入れます。手順1で版を控えておく意味はここにあります。
それも難しいときの最後の手として、アダプターを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選び、再起動する方法があります。再起動するとWindowsが標準のドライバを入れ直します。ただし、この操作のあとはWi-Fiが使えなくなる場合もあるので、先にメーカーのドライバのファイルをUSBメモリなどに保存しておいてください。保存済みのWi-Fiのパスワードも、念のため控えておくと安心です。
ドライバを更新しても直らないときの切り分け
新しい版を入れても、前の版に戻しても変わらないなら、原因はドライバではない見込みが高いです。次の順で見ていきます。
省電力の設定を見る
Wi-Fiのアダプターのプロパティには「電源の管理」タブがあります。ここで「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」にチェックが入っていると、使っていない間に切られて、戻るときにつながりにくくなることがあります。ドライバを入れ替えるとこの設定が初期の状態に戻ることもあるので、更新のあとにもう一度見ておくと確実です。
接続の優先順位と周波数を見る
保存したWi-Fiが複数あると、Windowsが別の回線へ移ってしまうことがあります。電波の弱い回線に移ると、ドライバの不具合と見分けがつきにくいです。優先順位を整えるか、つないでほしくない回線の自動接続を切ります。ルーターから少し離れた部屋で使っている場合は、つながっている周波数の帯も確かめてみてください。
アダプター自体が古い、または合っていない
メーカーのサイトに Windows 11 向けのドライバがそもそも無い場合は、部品が新しいWindowsに対応していない可能性があります。ここは設定では直らない、道具の側の問題です。後付けのWi-Fi子機やカードに取り替えるか、ルーターの近くなら有線LANでつなぐという選び方になります。私の在宅ワーク用のPCは、有線LANでつないでいます。
物を買う前に、手順1で控えたアダプターの名前と、メーカーのサイトに Windows 11 向けの版があるかどうかだけは確かめてください。対応した版があるのに買い替えるのは、もったいないです。
この手順が向く人、向かない人

この記事の手順が合うのは、同じWi-Fiにつないだほかの機器は問題なく、このパソコンだけが不安定な人です。Windowsの大きな更新のあとから調子が悪くなった人にも向きます。
家じゅうの機器がそろって遅い、ルーターの近くでも切れる、という場合は、パソコンのドライバを触っても変わらないことが多いです。その場合はルーターの再起動や、回線の状態を先に見てください。
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まとめ
- まず、このパソコンだけが不安定なのかを確かめる。ほかの機器も切れるならルーターや回線の側を見る。
- デバイスマネージャーの「ネットワーク アダプター」でWi-Fiのアダプターを開き、版と日付と名前を控える。
- 「設定」から「Windows Update」「詳細オプション」「オプションの更新プログラム」と進み、Wi-Fiのドライバがあれば入れる。
- 無ければ、パソコンかマザーボードのメーカー、それも無ければWi-Fiチップのメーカーの公式サイトから、今より新しい版だけを入れる。
- 「最適なドライバーがインストールされています」と出ても、メーカーのサイトに新しい版があることはある。
- 悪くなったら「ドライバーを元に戻す」。押せないときは、控えておいた版を入れ直す。
- それでも直らなければ、省電力、優先順位、周波数の順に見る。Windows 11 向けのドライバが無い部品なら、そこで初めて取り替えを考える。
今日のうちに片付けたいなら、手順1で版を控えるところまで先にやってしまってください。そこさえ書き留めておけば、更新して悪くなっても元に戻せます。


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