モニターアームの耐荷重と対応インチはどこを見るか|手元の5製品の数値を並べました

モニターアームの耐荷重と対応インチはどこを見るか|手元の5製品の数値を並べました 作業環境

モニターアームを買うとき、商品ページに並ぶ「耐荷重8kg」「13〜32インチ対応」「VESA 75×75/100×100」といった数値を、どこまで真面目に見ればいいのか。この記事は、その質問に答えるためのものです。

書いているのは、SATORI Blogのさとりです。元・調理師で飲食の現場に10年いて、そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立した在宅ワーカーです。いまは自作のデスクトップPCに4枚のモニターをつなぎ、それぞれをモニターアームに載せて仕事をしています。

先に結論を書きます。モニターアームの仕様で数値が並ぶ項目は4つあり、その4つは意味も、外したときに起きることも、それぞれ違います。耐荷重・対応インチ・VESA規格・取り付け方式の4つです。手元には実際に買った5製品(うち3製品を使用中、2製品は買ったまま使っていません)があるので、その5つの仕様を並べて、数値そのものだけで比べます。

この記事では、製品の良し悪しや使い心地は書きません。私が本人として答えられるのは「買った日」と「箱と商品ページに書いてある数値」と「その組み合わせで実際に起きたこと」までだからです。使用感を聞かれていないものについては、書かないほうが正確だと思っています。

手元にある5製品の仕様を、そのまま並べます

まず表にします。すべて私が実際に購入したもので、購入日は自分の記録から取っています。仕様は各製品の表記です(購入時点の表記であり、最新は各メーカーの公式情報でご確認ください)。

製品購入日画面数対応インチ耐荷重VESA取り付け方式状態
HUANUO デュアルアーム2021年11月3日2画面13〜27インチ1〜8kg100×100クランプ式使用中
TECLUK モニターアーム2023年6月28日1画面13〜32インチ8kg75×75 / 100×100(表記なし)使用中
Bracwiser MD78212024年3月3日1画面13〜32インチ10kg75〜100mmグロメット式・クランプ式の両対応使用中
ACCURTEK ロングポール2026年7月5日1画面13〜35インチ9kg75×75 / 100×100クランプ式・グロメット式未使用
suptek MD6DB(2個)2026年7月11日1画面13〜27インチ9kg75〜100mm支柱取り付け・ポール取り付け未使用

この5製品を並べてみて、自分でも整理がついたことがあります。数値が並んでいるように見えて、製品ごとに書いてある項目の粒度が違うということです。耐荷重を「1〜8kg」と範囲で書いているものもあれば、「8kg」と上限だけを書いているものもある。VESAを「75×75/100×100」と穴の配置で書いているものもあれば、「75〜100mm」と幅で書いているものもある。同じ表に入れて初めて、その差が見えました。

耐荷重は「載せるものの重さ」で読む数値です

表の耐荷重を見ると、8kg・8kg・10kg・9kg・9kg と並んでいます。この数字は、そのアームが支えることを想定している重さの上限です。

ここで気をつけたいのは、この数値と比べるべきなのはモニター本体の重さであって、メーカーが公表している製品重量そのものではない場合があるという点です。モニターの重量表記には、スタンドを含んだ値とスタンドを外した値の両方が載っていることがあります。アームに載せるときはスタンドを外すので、比べるべきなのはスタンドを外した側の値になります。この確認の仕方については、別の記事で書いています。

手元の5製品では、耐荷重の下限が書かれているものが1つだけありました。HUANUOの「1〜8kg」です。下限が書かれている理由まで私は確認していないので、ここでは「下限が明記されている製品がある」という事実だけ書きます。

耐荷重の数値だけを縦に並べるとこうなります

  • HUANUO(2画面): 1〜8kg
  • TECLUK(1画面): 8kg
  • Bracwiser MD7821(1画面): 10kg
  • ACCURTEK(1画面): 9kg
  • suptek MD6DB(1画面): 9kg

5製品のうち、いちばん低いのが8kg、いちばん高いのが10kgです。2kgの幅の中に5製品が全部入っているということになります。買うときは1製品ずつ見ているので気づきませんでしたが、こうして並べると、この価格帯・このサイズ帯のアームでは耐荷重が製品選びの決め手になりにくいことが分かります。差が小さいからです。

対応インチは、画面の大きさの範囲を示しています

オンラインで学ぶ様子

対応インチのほうは、耐荷重より製品差がありました。

  • 13〜27インチ: HUANUO、suptek MD6DB
  • 13〜32インチ: TECLUK、Bracwiser MD7821
  • 13〜35インチ: ACCURTEK

下限はどれも13インチで揃っていて、違うのは上限だけです。27インチまで・32インチまで・35インチまでの3種類に分かれます。

ここで実際に起きたことを1つ書きます。2026年7月11日に買った suptek MD6DB は、対応インチが13〜27インチの製品です。そして私が使っている4枚のモニターは、MSI G274QPF E2、ASUS VC239 が2枚、ASUS VG258 という構成です。この製品を2個買ったまま、いまも使っていません。使わなかった理由そのものは自分でもはっきり言語化していないので、ここでは書きません。書けるのは「買った」「使っていない」という事実までです。

買ったまま使っていないアームが手元に3本(ACCURTEKが1本、suptekが2本)ある、という状態そのものについては別の記事で書いています。この記事は、あくまで数値の読み方の話に絞ります。

VESA規格は、モニター裏のネジ穴の位置です

耐荷重と対応インチが合っていても、ここが合わないと物理的に取り付けられません。VESAは、モニターの背面にあるネジ穴の間隔をミリメートルで表したものです。

手元の5製品の表記を並べると、次のようになります。

製品VESA表記
HUANUO デュアルアームVESA 100×100
TECLUK モニターアームVESA 75×75 / 100×100
Bracwiser MD7821VESA 75〜100mm
ACCURTEK ロングポールVESA 75×75 / 100×100
suptek MD6DBVESA 75〜100mm

5製品のうち4製品は75と100の両方に対応していて、100のみと書かれているのはHUANUOの1製品だけでした。表記の書き方が「75×75/100×100」と「75〜100mm」の2通りに分かれているのも、並べて初めて気づいた点です。この表記の違いについては、別の記事で5製品ぶんをまとめています。

ここでの読み方としては、数値そのものより先に、自分のモニターの背面がどちらの規格かを確認するほうが順番として早いということになります。アーム側は両対応が多いので、決まっているのはモニター側だからです。

取り付け方式は、机のどこにどう固定するかの違いです

4つ目が取り付け方式です。ここは数値ではありませんが、仕様欄に必ず書いてある項目なので、同じように並べます。

  • HUANUO デュアルアーム: クランプ式
  • Bracwiser MD7821: グロメット式とクランプ式の両対応
  • ACCURTEK ロングポール: クランプ式とグロメット式
  • suptek MD6DB: 支柱取り付け・ポール取り付け
  • TECLUK モニターアーム: (購入時の記録に方式の表記がありません)

クランプ式は天板の縁を挟んで固定するもの、グロメット式は天板に穴を通して固定するものです。suptek MD6DB は、この2つとは別で「支柱・ポールに取り付ける」という書かれ方をしています。つまりこの製品は、単体で机に付けることを前提にした書き方をしていないということになります。

私の机は自作で、天板は800 x 1600です。脚は前に使っていたデスクのものをそのまま流用しています。天板にグロメット用の穴を開けているかどうかは、この記事の素材として確認していないので書きません。

4つの項目は、外したときに起きることが違います

比較検討する様子

ここまで4つの項目を並べてきましたが、私がこの5製品を表にして分かったのは、4つを同列に「スペック」とまとめて見ないほうがいいということでした。外したときに起きることが違うからです。

項目手元5製品での幅外すとどうなるか
耐荷重8kg〜10kg(幅は2kg)数値上、載せられる重さの上限を超える
対応インチ上限が27 / 32 / 35 の3種類想定されている画面サイズの範囲から外れる
VESA100のみが1製品、75と100の両対応が4製品ネジ穴が合わず、物理的に取り付けられない
取り付け方式クランプ / グロメット / 支柱・ポール机の形状によっては固定できない

耐荷重の8kgと10kgは、2kgの違いです。対応インチの27インチと35インチは、8インチの違いです。どちらも「範囲」の話なので、数値が近ければ選択肢は広く残ります。

一方でVESAと取り付け方式は、合うか合わないかのどちらかです。手元の5製品を見ても、VESAが100のみの製品が1つありました。ここだけは幅の話ではなく、可否の話になります。順番としては、可否が決まるVESAと取り付け方式を先に確認して、そのあとで幅の話である耐荷重と対応インチを見るほうが、確認の手戻りが少なくなります。

この確認の仕方が向く人と、向かない人

ここまでの並べ方は、誰にでも必要なものではないと思っています。

向いていると思う人は、モニターを複数枚並べる予定がある人、または今後もアームを買い足す可能性がある人です。1本ずつ商品ページを見ていると、私のように買ったのに使っていないアームが3本あるという状態になり得ます。表にして横に並べると、製品ごとの差が小さい項目と、可否が決まる項目がはっきり分かれます。

向いていないと思う人は、モニターが1枚で、これから増やす予定もない人です。その場合、確認するのは自分のモニターのVESA規格と重さ、それに机の天板の形だけで足ります。5製品を並べて比べる必要はありません。手持ちのモニター1枚の仕様を見て、それが範囲に入っている製品を選べば済みます。

ここは急いで決める話でもありません。アームの仕様表記は製品によって粒度が違うので、迷ったときはメーカーの公式ページで最新の表記を確認するのが確実です。この記事に載せた数値も、私が購入した時点(表の購入日)での表記です。

数値で分からないことは、数値で分からないままにしています

動画編集の作業画面

最後に、この記事で書かなかったことを書いておきます。

5製品それぞれの使い心地、組み立てやすさ、動かしたときの安定感、おすすめ度。これらは一切書いていません。理由は単純で、使用中の3製品についても、私は「載せて使えている」という以上のことを整理して確かめていないからです。2製品にいたっては箱から出してもいません。

正直に書くと、こういう記事を書くときにいちばん埋めたくなるのは、この「使ってみた感想」の欄です。読む側としてもそこが知りたいはずだからです。ただ、確かめていない感想を書くと、それは数値の部分まで一緒に疑わしくしてしまいます。この記事の価値があるとすれば、それは私の感想ではなく、5製品ぶんの仕様が1つの表に並んでいることのほうだと思っています。

この記事に書いた型番・購入日・仕様は、すべて手元の記録から取ったものです。そこから先は、書いていません。

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まとめ

この記事が答えようとした質問は、「モニターアームの耐荷重と対応インチは、どこをどう見ればいいのか」でした。

手元の5製品を並べた結果としての答えは、次のようになります。

  • 耐荷重は、手元の5製品では8kg〜10kgの2kgの幅に全部入っていました。この帯のアームでは、決め手になりにくい項目です。比べる相手は、スタンドを外した状態のモニターの重さです。
  • 対応インチは、下限はどれも13インチで揃い、上限が27 / 32 / 35 の3種類に分かれました。ここは製品差がはっきり出ます。
  • VESAは、5製品中4製品が75と100の両対応、1製品が100のみでした。ここは幅ではなく、合うか合わないかの話です。
  • 取り付け方式は、クランプ式・グロメット式・支柱への取り付けに分かれました。机の形によっては、そもそも固定できません。

確認する順番としては、可否が決まるVESAと取り付け方式が先、幅の話である耐荷重と対応インチが後です。私は1本ずつ商品ページを見て買っていたので、この順番を意識していませんでした。5本ぶんを1つの表にして、やっと構造が見えたところです。

数値は購入時点のものです。実際に買うときは、各メーカーの公式ページで最新の仕様をご確認ください。

使っている道具の型番や実測値は、これからも分かった順に書いていきます。同じように在宅の作業環境を組んでいる方の、確認の順番を決める材料になれば嬉しいです。

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