この記事が答えるのは、「ゲームのために買った道具は、そのまま在宅ワークの道具として使えるのか」という質問ひとつです。
先に私の答えを書きます。私の場合は使えています。ただしそれは「ゲーミングデバイスは仕事に向いている」という話ではありません。実況をやめたあとも手元に残っていたので、買い直さずにそのまま使い続けている、というだけの話です。この二つは似ているようで、まったく違います。
書いているのは、さとりといいます。元は調理師で、飲食の現場に10年いました。そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立して、いまは在宅で仕事をしています。このブログでは、実際に使っている道具のことだけを、選び方と使ってみた結果で書いています。買わなくてよかったもの、買ったのに使っていないものも、そのまま書きます。
実況のために買った道具が、そのまま仕事の道具になっている
独立したころ、YouTubeでゲーム実況をやっていました。5年ほど続けましたが、芽は出ませんでした。はっきり「やめた」と決めた日があるわけではなく、だんだんフェードアウトしていった、という終わり方です。続けるのが辛くなっていった、というのが正直なところでした。
そのときに買った道具が、いま目の前にあります。仕事で毎日触っています。
これを「無駄にならなくてよかった」と書くと、きれいな話になりすぎる気がします。実際のところは、仕事用に新しく買う理由が見つからなかったので、そのままになっているだけです。積極的に選び直した結果ではありません。ここを正直に書いておかないと、この記事は「ゲーミングデバイスは仕事にも最適です」という、どこにでもある文章になってしまいます。
実況のために買ったのは、この5つでした
当時、実況をやるために買ったものを並べると、次のとおりです。
- カメラ
- ヘッドセット
- キーボード
- マウス
- オーディオインターフェース
そして、いま在宅の仕事で使っているキーボードとマウスは、この中の2つです。具体的には Razer BlackWidow V3 というキーボードと、Razer Basilisk V3 というマウスです。実況のために買ったものを、そのまま仕事で使っています。
買った当時、これを何年後かに仕事で使うことになるとは考えていませんでした。当時の私は、そもそも在宅で受託の仕事をするようになると思っていませんでした。だから「長く使えるものを選ぼう」というような、賢い判断もしていません。
選んだ理由は、性能ではなく見た目でした

キーボード、マウス、ヘッドセットを同じメーカー(Razer)で揃えたのには理由があります。見た目です。
光っていて、性能もよくてかっこいいと思ったから、という理由で選びました。それ以上でもそれ以下でもありません。スイッチの種類を比べたとか、レビューを読み込んで応答速度を検討したとか、そういう選び方はしていません。
この「光っている」というのは、私にとっては見た目の話であって、機能の評価ではありません。光ることで作業がはかどるとは思っていませんし、そういう検証もしていません。ただ、机の上に並んだときに気分が上がった、というだけです。
道具の記事を書いていると、選んだ理由を後から立派に書きたくなります。「作業に必要な条件を洗い出して、そこから逆算して選んだ」というふうに。でも私の場合、実際に起きたのはそうではありませんでした。かっこいいと思って買ったものが、たまたま何年も壊れずに残っている、というのが本当のところです。
用途が変わった道具もあります
同じ道具を使い続けていても、使う目的のほうが変わったものがあります。
カメラ
実況では顔を出していませんでした。代わりにアバター(Vモデル)を動かしていて、そのためにカメラを買っています。いまは、そのカメラをオンライン会議で使っています。
買った理由は会議ではありませんでした。会議で使うことになったのは、後からです。画質がどうとか、会議用として優れているかどうかは、私は評価していません。手元にあって、つないだら映るので、そのまま使っています。それだけです。
ヘッドセット
いま使っているヘッドセットは Razer BlackShark V2 Pro です。無線のものを選んでいます。無線にしたのは、離席するときに外さなくていいからです。在宅で一人で仕事をしていると、飲み物を取りに行くとか、そういう細かい離席が何度もあります。そのたびに配線を気にしなくていいのは、実際に楽です。
ただし、これは今の使い方の理由です。実況をやっていた当時に無線を選んだ理由がこれだったのかどうかは、思い出せませんし、記録も残っていません。
使っていて不満は出ていません。ただし「評価」はしていません
ここが、この記事でいちばん誤解されたくないところです。
キーボードもマウスもヘッドセットも、基本的に問題なく使えていて、特に不満は出ていません。これは事実です。毎日仕事で触っていて、困っている場面がないので、そのまま使い続けています。
でも、これは「良い」という評価とは違います。私は次のことを確かめていません。
- 打鍵感が仕事向きかどうか(他のキーボードと比べていません)
- 静かかどうか(打鍵音を測ったことがありません)
- マウスの重さや形が長時間の作業に合っているかどうか(合わないものと比べたことがありません)
比べていないので、良し悪しを言えません。言えるのは「不満が出ていない」というところまでです。
よく聞かれそうなのは、キーボードの打鍵音がオンライン会議に入らないか、という点だと思います。ここも、私は確かめていません。生活音や家族の声が会議に入って困ったことは特にない、という程度のことしか分かっていません。困っていないだけで、入っていないことを確認したわけではありません。音が気になる環境の人にとって、私のこの記述はほとんど役に立たないと思います。そこは正直に書いておきます。
確かめていないことを、確かめていないまま書きます

この記事を書くにあたって、自分の手元の道具を数え直しました。そこで分かったことがあります。
実況のために買った5つのうち、いま使っているものと同じ個体だと言い切れるのは、キーボードとマウスとカメラだけです。
ヘッドセットとオーディオインターフェースは、実況用に買ったものの一覧には入っています。そして、いま手元にはヘッドセット(Razer BlackShark V2 Pro)とオーディオインターフェース(オーディオテクニカ AT-UMX3)があります。でも、当時買ったものと今あるものが同じかどうかを、私は確かめていません。途中で買い替えた可能性を、否定できるだけの記録がありません。
マイク(オーディオテクニカ AT2020)についても、実況をやっていたときに使っていたものです。マイクまわりの話は別の記事で書いているので、ここでは触れません。
普通なら、こういう不確かな部分は書かずに、はっきりしているところだけを並べて記事にします。そのほうがきれいに読めます。でも私は、この「確かめていない部分」こそが、道具の記事でいちばん抜けやすいところだと思っています。
実際、私はこのブログで一度、公開直前の記事を止めたことがあります。モニターアームについて「もう元には戻れない」と書いた記事でした。内容自体は本当でした。実際に4本使っていました。それでも止めたのは、書く前に手元の記録を確かめていなかったからです。合っていたのは結果であって、確かめ方ではありませんでした。同じことを繰り返したくないので、ここは分からないまま書いています。
買い足すより先に、手元にあるものを数える
在宅で仕事を始めるとき、道具を揃えることそのものが目的になりやすいと感じています。私自身、そうなりかけたことがあります。
たとえばモニターアームは、いま4本使っていますが、それとは別に2種類を買って、今の構成に入れないままにしています。不具合があったわけでも、合わなかったわけでもありません。付け替えるのが面倒で、そのままになっているだけです。
買っただけでは、環境は変わりませんでした。これはモニターアームで実際に起きたことです。逆に、実況用に買ったキーボードとマウスは、買い足していないのに毎日働いています。
だから、道具を増やす前にやることがあるとすれば、手元にあるものを一度数えることだと思っています。使っていないものが出てくることもありますし、私のように「ゲームのために買ったものが、そのまま仕事の道具になっていた」と気づくこともあります。
独立してから半年ほどは無収入で、そのあとの半年も収入は一桁万円台でした。その時期に道具を買い足す判断ができたかというと、たぶんできていません。手元にあるもので始められたのは、結果的に助かりました。
この記事の考え方が向く人・向かない人

正直に書くと、この記事は全員の役に立つ内容ではありません。
向いていると思う人
- ゲームや配信のために買った道具が手元にあって、仕事用に買い直すべきか迷っている人
- 在宅ワークを始めたばかりで、まず何を買うかを決めきれていない人
- 道具にかけられる予算が限られていて、増やす判断を後回しにしたい人
向いていないと思う人
- キーボードやマウスの性能を数値で比べたい人。私は比べていないので、この記事には比較がありません
- 会議での打鍵音を確実に抑えたい人。私は確かめていないので、根拠を出せません
- 「これを買えば間違いない」という結論がほしい人。この記事にその結論はありません
製品の価格や仕様は、2026年8月時点で私が手元の環境から確認したものです。仕様や販売状況は変わることがあるので、買う前には公式の情報をご確認ください。
まとめ:ゲームのために買った道具は、仕事でも使えるのか
最初の質問に答えます。
私の場合は、使えています。実況のために買ったキーボード(Razer BlackWidow V3)とマウス(Razer Basilisk V3)を、いまも在宅の仕事で毎日使っていて、不満は出ていません。カメラも、アバターを動かすために買ったものを、そのままオンライン会議で使っています。
ただし、これは「ゲーミングデバイスが仕事に向いているから」ではありません。買い直す理由が見つからなかったので、そのままになっているだけです。選んだ基準も性能ではなく、見た目でした。そして、打鍵感も静音性も、私は比べていないので評価できません。ヘッドセットとオーディオインターフェースについては、当時のものと同じ個体かどうかすら確かめていません。
言えるのはここまでです。ここから先を書こうとすると、私は自分が確かめていないことを書くことになります。
もし今、手元にゲーム用の道具があって、仕事用に買い替えるべきか迷っているなら、まずはそのまま使ってみて、困ったところが出てから考えるという順番でもいいのではないかと思います。少なくとも私は、その順番で5年ぶんの道具を使い続けています。
あわせて読みたい
- 在宅ワークの周辺機器はこれを使っている【キーボード・マウス・ヘッドセット】
- 買って使っていない道具と、買わずに済んだ道具|在宅ワークで私が外した判断
- 在宅ワークの道具は何から買うか|収入が不安定なときに私が使った決め方
このブログでは、実際に自分が使っている道具のことだけを書いています。買って失敗したものや、買わずに済んだものも同じように書いているので、道具を増やすか迷っているときに、他の記事ものぞいてみてください。


コメント