画面が明るすぎる、あるいは暗すぎる。設定を開いて明るさのスライダーを探したのに、そこに無い。外付けのモニターを使っていると、わりとよく起きます。
この記事が答えるのは、「明るさを変えたい画面は、パソコン側で変えるのか、モニター本体で変えるのか。それをどう見分けて、どの順番で触ればいいのか」という一つの質問です。読み終えたら、自分の画面がどちらなのかを判断して、実際に明るさを変えられる状態まで進めます。
書いているのは、さとりといいます。元は調理師で飲食の現場に10年いて、いまはSNS運用代行のフリーランスとして在宅で仕事をしています。机にはモニターを4枚並べていて、そのうち1枚もノートパソコンの画面ではありません。全部が外付けです。だから「設定にスライダーが出ない側」の事情から書けます。
なお、この記事で出てくる設定の場所や名前は、Windows 11 で使われている呼び方です。更新で名前や並びが変わることがあるので、書いてある通りの項目が見当たらないときは、設定の中にある検索窓に「明るさ」と入れて探してください。最新の手順は、お使いのOSとモニターの公式の案内でもあわせて確認してください。
先に結論:明るさの入口は2つ。どちらを使うかは画面ごとに決まる
結論から書きます。画面の明るさを変える入口は、大きく分けて2つしかありません。
- パソコン側(Windowsの設定やクイック設定のスライダー)
- モニター側(モニター本体に付いているボタンで呼び出すメニュー)
そして重要なのは、どちらを使うかは、あなたが決めるのではなく、その画面が対応しているかどうかで決まるという点です。
Windowsの明るさスライダーは、パソコンからその画面の明るさを操作できる場合にだけ表示されます。ノートパソコンの内蔵画面は、ほとんどがこちらに当てはまります。一方、外付けのモニターは、パソコンからの明るさ操作に対応していない機種があります。その場合、設定をどれだけ探してもスライダーは出てきません。出ないのは故障ではなく、そもそも用意されていない、というだけです。
| 入口 | どこで操作するか | 主に当てはまる画面 |
|---|---|---|
| パソコン側 | Windowsの設定、またはクイック設定のスライダー | ノートパソコンの内蔵画面、パソコンからの操作に対応した外付けモニター |
| モニター側 | モニター本体のボタンで出すメニュー | 外付けモニター全般 |
| 付属ソフト | パソコンメーカーやモニターメーカーが配っている専用ソフト | 専用ソフトが入っている機種 |
ここを分けずに設定画面だけを探し続けると、「明るさが変えられない機種なんだ」と思い込んで終わってしまいます。実際には、体の向きを変えてモニターの下のボタンを押せば変わる、ということがあります。順番に見ていきます。
手順1|明るさを変えたい画面を、先に1枚に決める
画面が2枚以上ある人は、ここから始めてください。1枚しか使っていない人は、この手順は飛ばして構いません。
- デスクトップの何も無いところを右クリックして、「ディスプレイ設定」を開きます。
- 上の方に、四角い箱が画面の枚数ぶん並んでいます。これが画面の並びです。
- 「識別」を押します。各モニターの隅に大きく番号が出るので、明るさを変えたい画面が何番かを覚えます。
- 設定の箱の中から、その番号の箱をクリックして選んだ状態にします。
画面が複数あるときの設定は、いま選ばれている1枚に対してだけ効きます。ここを間違えると、「変えたのに何も起きない」と感じます。実際には、別の画面が変わっているだけです。明るさに限らず、解像度でも同じことが起きます。
並び順そのものがずれていて、どれが何番か分かりにくいという場合は、先に並びを直しておいたほうが後がずっと楽になります。
手順2|Windowsの設定に、明るさのスライダーがあるか見る

画面を1枚選んだ状態で、そのまま下へたどります。
- 「ディスプレイ設定」の中の「明るさと色」という区切りを探します。
- そこに「明るさ」というスライダーがあるかどうかを見ます。
- あれば、つまんで左右に動かします。動かしたその場で画面の明るさが変わります。保存や適用のボタンは要りません。
もっと早い入口もあります。画面右下の時計のあたり(音量やネットワークのアイコンが並んでいる場所)をクリックすると、クイック設定が開きます。明るさのスライダーがあれば、ここからでも同じ操作ができます。日常的に微調整するなら、こちらのほうが速いです。
ここで分かれ道です。
- スライダーがあった人:好みの明るさに合わせて、この記事の「変えたのに戻る」の節だけ読めば終わりです。
- スライダーが無かった人:その画面はパソコン側から明るさを操作できません。次の手順3へ進んでください。
スライダーが無いのに探し続けるのが、いちばん時間を溶かします。無いと分かった時点で、机の向こう側へ手を伸ばすほうが早いです。
手順3|スライダーが無い画面は、モニター本体のボタンで変える
外付けモニターには、ほぼ必ず本体側の設定メニューがあります。このメニューを出すためのボタンが、どこかに付いています。
まず、ボタンの場所を探します。よくあるのは次の場所です。
- 画面の下の縁、右寄り(表から見て、ふちの下側に小さな突起が並んでいる)
- 画面の裏側の右下、指で触ると分かる位置
- 裏側の中央あたりに付いた、倒して操作する小さなレバー
場所が分かったら、次の順番で進めます。
- 電源ボタンではないほうのボタンを1回押します。画面の端にメニューが出ます。
- メニューの中から「Brightness」「明るさ」「輝度」といった項目を探します。多くの機種で、いちばん上か、それに近い階層にあります。
- ボタンやレバーで数値を上下させます。
- 決まったら、「Exit」「戻る」を選ぶか、しばらく放置します。メニューは時間が経つと自動で消える機種が多いです。
ここで戸惑いやすいのが、電源ボタンを押してしまって画面が消えることです。電源ボタンだけ少し離れていたり、色が違っていたりする機種があります。最初の1回だけ、裏側を覗いて確認してから押すと確実です。
もうひとつ。モニター本体のメニューには、明るさのほかに「コントラスト」と、ゲーム向けや映画向けといった表示モードの切り替えが入っていることがあります。表示モードを変えると、明るさの数値はそのままなのに見え方が大きく変わります。明るさだけを動かしたいときは、表示モードには触らないでおくのが無難です。
手順4|それでも明るさが変わらないときに見る4か所
スライダーを動かした、あるいはモニター側で数値を変えた。それでも見た目が変わらない、または思った方向に動かない。そのときに確かめる場所を、確かめる順に並べます。
1. 選んでいる画面が違っていないか
手順1に戻ります。設定の箱で選ばれている番号と、いま目で見ている画面の番号が一致しているかを見てください。複数画面では、これがいちばん多い取り違えです。
2. HDRが入っていないか
ディスプレイ設定の中にHDRの項目があり、それが有効になっている場合、明るさの扱いが通常とは別になります。HDRが入っている状態では、明るさのスライダーが効く範囲が変わったり、別のスライダーで調整する形になったりします。うまく合わせられないときは、いったんHDRを切って、それから明るさを合わせ直すと原因がはっきりします。
3. 夜間モード(ブルーライトを減らす機能)が入っていないか
これは厳密には明るさの機能ではなく、色味を暖かい側へ寄せる機能です。ただ、入っていると画面が暗く沈んだように見えます。「明るさを上げたのに暗い」と感じるときは、この機能が時間帯で自動的に入っている可能性があります。設定の中の「夜間モード」を確認して、いったん切った状態で判断してください。
4. メーカーの専用ソフトが別で効いていないか
パソコンメーカーやモニターメーカーが用意している専用ソフトが入っていると、そちら側の設定がWindowsの設定より優先されることがあります。心当たりがあるなら、そのソフトを開いて、明るさに関する項目が入っていないかを見てください。二重に設定できる場所があるときは、片方に寄せたほうが後で混乱しません。
変えたのに元へ戻るときは、自動で動かしている設定を止める

手で明るさを合わせたのに、しばらくすると勝手に変わっている。これは不具合ではなく、たいていは自動調整が働いています。止める場所は決まっています。ディスプレイ設定の「明るさと色」のあたりに、次のような項目が用意されていることがあります。
- 明るさの自動調整:周囲の明るさに合わせて自動で変える機能です。明るさセンサーを積んだ機種で出てきます。
- コンテンツに応じた明るさの調整:表示している内容の明暗に合わせて自動で変える機能です。暗い画面を出したときにすっと沈む、といった動き方をします。
- バッテリー節約機能:電源に繋いでいないときに、明るさを自動で下げます。ノートパソコンで起きます。
いずれも、項目があればオフにできます。項目そのものが出てこない場合は、その機能を持っていない環境です。
外付けモニターの場合は、Windows側ではなくモニター本体のメニュー側に自動調整が入っていることがあります。名前は機種によって違いますが、省電力や自動輝度といった言い方で入っていることが多いです。パソコン側を全部切ったのにまだ変わるなら、本体のメニューをひと通り見てください。
順番としては、パソコン側を先に切り、それでも直らなければモニター側、という流れが分かりやすいです。両方を同時に触ると、どちらが効いたのか分からなくなります。
複数の画面で明るさをそろえるときの順番
画面が2枚以上あると、明るさは「1枚ずつ合わせる」より「基準を決めてから寄せる」ほうが早く終わります。
- いちばん長く見ている画面を1枚決めます。 これが基準です。
- その1枚だけを、部屋の照明をいつもの状態にしたうえで、まぶしくない明るさに合わせます。この段階では他の画面を見ません。
- 基準が決まったら、残りの画面を1枚ずつ、基準に近づけます。同じ白い画面(真っ白なメモ帳や空のページなど)を全部の画面に出しておくと、差が分かりやすくなります。
- 数値をそろえようとしないでください。機種が違えば、同じ数値でも同じ明るさにはなりません。 合わせるのは数値ではなく、見た目です。
それでも完全には一致しません。特に、製造年が離れた機種を並べている場合は、明るさだけを動かしてもどこかで折り合わない点が出てきます。そこは「どちらを長く見るか」で決めて、基準側を優先させるのが実用的です。
この手順を書いている机の中身
ここが、この記事の一次情報にあたる部分です。手順そのものは一般的な操作ですが、どういう机の前提で書いているかは示しておきます。
いま使っているモニターは4枚です。内訳は次のとおりで、型番と製造年はパソコンの実機情報から取得したものです。
| 機種 | 製造年 | いまの解像度 | いまのリフレッシュレート |
|---|---|---|---|
| MSI G274QPF E2(メイン) | 2023年 | 1920×1080 | 120Hz |
| ASUS VG258 | 2021年 | 1920×1080 | 144Hz |
| ASUS VC239 | 2019年 | 1920×1080 | 60Hz |
| ASUS VC239 | 2017年 | 1920×1080 | 60Hz |
この4枚は、すべて同じ1枚のグラフィックボード(NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER)から出力しています。接続方式は3種類が混在していて、Windowsが返した値の内訳はHDMIが1枚、DVIが2枚、DisplayPortが1枚です。
つまり、製造年が2017年から2023年まで6年ぶんばらけていて、接続方式も1種類に統一されていない机です。この記事で「入口は画面ごとに決まる」と何度も書いているのは、そういう構成を前提にしているからです。全部が同じ機種で揃っていれば、1回覚えれば終わります。ばらばらだと、画面ごとに確かめる必要が出てきます。
部屋の側の条件も書いておきます。作業部屋は6畳で、寝室と兼用です。照明は部屋のシーリングライトだけで、デスクライトは使っていません。明るさを合わせるときの「部屋の明るさ」は、この一種類だけです。もしデスクライトを足したり、時間帯で照明を変えたりする環境なら、合わせ直しが必要な場面はもっと増えると思います。
この手順が向く人と、向かない人

向くのは、次のような人です。
- 外付けのモニターを使っていて、設定画面に明るさのスライダーが出てこなかった人
- 画面を2枚以上並べていて、どの画面の設定を触っているのか分からなくなった人
- 明るさを変えたのに、しばらくすると元へ戻ってしまう人
逆に、向かないのは次のような場合です。
- どの明るさが正解なのかを数字で知りたい人:この記事では、明るさの目標値は書いていません。自分で測っていない数字を出さない方針だからです。書けるのは、手順と、どこを触るかまでです。
- 画面そのものが映っていない人:明るさ以前の問題なので、先にケーブルと接続を確かめる側の話になります。
- 色味を合わせたい人:明るさと色は、触る場所も考え方も別です。明るさをいくら動かしても色は寄りません。
あわせて読みたい
- 画面の並び順を実際の配置に合わせる手順|Windowsの「識別」で番号を見てから動かす
- 複数のモニターで色が違うときに揃える手順|製造年の違う4枚を並べています
- モニターのリフレッシュレートを変更する手順|60Hzのままの画面を、設定と解像度で上げる順番
まとめ
最初の質問に答えます。明るさを変えたい画面がパソコン側で変えられるかどうかは、その画面を選んだ状態でディスプレイ設定を開き、「明るさ」のスライダーがあるかどうかで判断します。 あれば、そこで変えます。無ければ、その画面はモニター本体のボタンで変える側なので、設定画面を探すのをやめて、モニターのふちか裏にあるボタンを押します。
触る順番をもう一度まとめると、こうなります。
- 変えたい画面を1枚選ぶ(複数画面なら「識別」で番号を確認)
- ディスプレイ設定に明るさのスライダーがあるか見る
- 無ければモニター本体のボタンでメニューを出して変える
- 変わらないなら、選んでいる画面・HDR・夜間モード・メーカーの専用ソフトを順に確かめる
- 戻ってしまうなら、自動調整をパソコン側、次にモニター側の順で切る
スライダーが見つからないことを「変えられない」と読まないでください。入口が違うだけ、ということがあります。うちのように製造年も接続方式もばらばらな机だと、画面ごとに入口が違うのはむしろ普通のことでした。
このブログでは、実際に使っている道具と、自分の環境で確かめた値だけを使って作業環境の記事を書いています。設定まわりで引っかかっている場所があれば、作業環境のカテゴリーから近いものを探してみてください。


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