この記事が答える質問は1つです。モニターアームを買い足すとき、仕様が合っていること以外に何を決めておけばよかったのか。
先に結論を書きます。私の場合、足りていなかったのは「どの画面を、いまの机のどこに、どの取り付け方で載せ替えるか」という置き換え先でした。対応インチも耐荷重もVESAも、買う前に見ていた気はします。それでも3本が箱から出ないまま残っています。仕様が合っていることは、使う理由にはなりませんでした。
書いているのは、さとりです。元は調理師で飲食の現場に10年いました。いまはSNS運用代行のフリーランスとして、在宅で仕事をしています。このサイトでは、実際に自分が使っている道具を、選び方と使ってみた結果で書いています。今回はその逆で、買ったのに使っていないものの話です。
いま持っているモニターアームは5製品、そのうち3本を使っていません
私の机にはモニターが4枚あります。4枚それぞれをモニターアームに載せているので、腕の数としては4本です。製品としては3つで、内訳は2画面用が1台と、1画面用が2台です。
それとは別に、使っていないものが手元にあります。2026年7月5日に買ったACCURTEKのモニターアームが1本と、2026年7月11日に買ったsuptekのシングルモニターアームが2個。合わせて3本です。どれも今のところ、机には付いていません。
この記事を書くにあたって、買った日と仕様を並べ直しました。並べてみて最初に思ったのは、仕様は全部書けるのに、使っていない理由は1行も書けないということでした。記録に残っているのは、買った日と、箱に書いてある数値だけです。
5製品を、買った日・対応インチ・耐荷重・VESA・取り付け方式で並べました
手元にある5製品を、そのまま表にします。数値はいずれも製品の表記から取ったものです。仕様は改定されることがあるので、購入を検討している方は最新の情報を必ず公式のページで確認してください。
| 製品 | 買った日 | 状態 | 対応インチ | 耐荷重 | VESA | 取り付け方式 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HUANUO(2画面・デュアル) | 2021年11月3日 | 使用中 | 13〜27インチ | 1〜8kg | 100×100 | クランプ式 |
| TECLUK(1画面) | 2023年6月28日 | 使用中 | 13〜32インチ | 8kg | 75×75 / 100×100 | 手元の記録になし |
| Bracwiser MD7821(4軸・水平多関節) | 2024年3月3日 | 使用中 | 13〜32インチ | 10kg | 75〜100mm | グロメット式とクランプ式の両対応 |
| ACCURTEK(ロングポール) | 2026年7月5日 | 使っていない | 13〜35インチ | 9kg | 75×75 / 100×100 | クランプ式とグロメット式 |
| suptek MD6DB(1画面・2個) | 2026年7月11日 | 使っていない | 13〜27インチ | 9kg | 75〜100mm | 支柱取り付け・ポール取り付け |
表にしてみると、使っていない2製品のほうが、数値の上では守備範囲が広いことが分かります。ACCURTEKは35インチまで対応していて、耐荷重も9kg。使用中のHUANUOは27インチまでで耐荷重は8kgなので、数値だけを比べるなら新しいほうが上です。
それでも入れ替えていません。数値が上だから交換する、という順番では動いていなかったということだと思います。
買った理由も、使っていない理由も、私は書けません

ここは正直に書きます。この3本について、買ったときに何を考えていたのか、私は覚えていません。そして、買ってから使っていない理由も説明できません。
それらしい理由を書くことはできます。「取り付けを試したが合わなかった」とか「配線をやり直すのが面倒で後回しにした」とか。読んでも不自然ではない文章になります。でも、私の手元にはそれを裏づける記録がありません。記録にあるのは、買った日と製品の仕様だけです。だからここは書かずに残します。
この記事で一番書いておきたかったのはそこです。使わなかった買い物は、理由まで残らない。残るのは日付と箱です。あとから振り返っても、何を確かめて買ったのかを再現できないので、次の買い物の判断材料にもなりません。3本買って、学びが1行も残っていない状態になっています。
気づいたこと: 自分のモニター側の数値を、私は持っていない
表を作っていて気づいたことがあります。アーム側の数値は全部書けるのに、載せる側のモニターの数値を私はほとんど把握していません。
私が使っているモニターは4枚で、メインがMSIのG274QPF E2(製造2023年)、あとはASUSのVC239が2枚(製造2017年と2019年)とASUSのVG258(製造2021年)です。この型番と製造年は、2026年8月にPCの実機情報から取り出して初めて分かったものです。それまで自分の画面の型番を正確には言えませんでした。
そして今も分かっていないことがあります。
- 4枚それぞれの重さを、私は把握していません。
- 4枚それぞれのVESAの穴の規格も、把握していません。
つまり私は、「耐荷重9kgだから足りる」とも「VESA100x100だから付く」とも、自分の環境については言えない状態でアームを買い足していたことになります。いま机に付いている3製品は結果として使えているので、そこは問題になっていません。ただ、買い足した3本については「合うから買った」とすら言えないのが実際のところです。
ここを書いていて、少しばつが悪い気持ちになりました。仕様表を並べる記事を書いておきながら、自分側の数値を持っていないというのは、順番が逆です。
取り付け方式は、机が決まっていないと選べません
表の一番右の列、取り付け方式が、いま見返すと一番あいまいなまま買っていた項目です。
私の机は自作です。天板は800 x 1600の集成材で、脚は前に使っていたデスクのものをそのまま流用しています。部屋は6畳で、寝室と兼用です。この天板に、いまは3製品のアームが付いていて、4枚の画面が載っています。
取り付け方式は、大きく分けると次のような違いがあります。
- クランプ式は、天板の縁を挟んで固定します。天板に穴を開けなくて済みます。
- グロメット式は、天板に開けた穴を使って固定します。
- ポール取り付け・支柱取り付けは、天板ではなく支柱側に付けます。先に支柱が要ります。
ここで自分の買い物を見返すと、順番として気になる並びがあります。2026年7月5日に買ったACCURTEKはロングポールのタイプで、7月11日に買ったsuptek MD6DBはポール取り付け・支柱取り付けのタイプです。しかも2個買っています。
仕様の文字だけを並べると、ポールを1本立てて、そこに1画面用を足していく構成を考えていたようにも読めます。ただし、これは私の推測です。実際にそう考えていたという記録はありませんし、組み合わせて設置を試したこともありません。組めるかどうかも確かめていないので、確かなこととしては書けません。
言えるのは、天板の縁に挟むのか、天板に穴を開けるのか、ポールを立てるのかで、買う前に決まっていなければいけないのは机の側だということです。私の場合、天板は800 x 1600の1枚で、すでに3製品が付いています。ここに何をどう足すのかを決めないまま、方式の違う製品を1週間の間に買っていたことになります。
次に買い足すとき、私が先に決めることにしたもの

この3本を並べ直したうえで、次に買うときに先に決めることを書き出しました。数値の話ではなく、置き場所の話が先に来ます。
- どの画面を動かすのかを、型番で1枚に決める。「もう1本あると便利そう」で買わない。
- その画面の重さとVESAの規格を、実物か公式の仕様で確認する。私はここを持っていませんでした。
- 天板のどこに、どの方式で付けるかを決める。クランプなら挟める縁が空いているか、グロメットなら穴を開けてよいか、ポールなら立てる場所があるか。
- いま付いているアームを外すのか、増やすのかを決める。外すなら、外したほうをどうするかまで決める。
- ここまでが決まらないうちは買わない。
4つ目が抜けていたのだと思います。私の机には4枚ぶんのアームがすでに付いていて、画面も4枚しかありません。新しく買ったものを使うには、いま付いているものを1つ外す必要があります。外す作業まで含めて決めていないと、仕様が良くても入れ替えは起きません。実際に起きていません。
この記事が向く人と、向かない人
向くのは、すでにモニターアームを使っていて、もう1本買い足そうとしている人です。今ある構成に何かを足すとき、仕様の適合だけでは判断が足りない、という話をしています。
向かないのは、次のような方です。
- おすすめの製品を知りたい方。この記事では、使っていない3本の使用感を書いていません。使っていないので評価できません。
- 1本目のモニターアームを探している方。1本目は「今ある画面を1枚だけ浮かせる」という置き場所がはっきりしているので、この記事の失敗はあまり起きないと思います。
- 製品ごとの良し悪しを比べたい方。ここに並べたのは、買った日と表記されている数値だけです。
また、価格については書いていません。私が把握しているのは買った日と仕様までで、金額の記録を確かなものとして持っていないためです。仕様も価格も改定されることがあるので、実際に検討するときは公式の情報で確認してください。
買わなくてよかったもの、として残しておきます

このサイトでは、買ってよかったものと同じくらい、必要なかったものを書くようにしています。今回の3本は、はっきりそちら側です。
ただ、「ACCURTEKやsuptekが良くない製品だった」という話ではありません。使っていないので、良いとも良くないとも言えません。良くなかったのは私の買い方です。載せ替える画面も、付ける場所も、外すアームも決めないまま、数値だけを見て買っていました。
いま机で動いているのは、2021年に買ったHUANUO、2023年に買ったTECLUK、2024年に買ったBracwiserの3製品です。数値としては新しく買ったほうが上の項目もありますが、置き場所が決まっているのは古いほうです。置き場所が決まっているかどうかが、そのまま使われているかどうかになっていました。
あわせて読みたい
- モニター4枚をアームで並べるには何本要るか|デュアル1台とシングル2台で組んでいる机の中身
- モニターアームの耐荷重は何を見るか|画面だけの重さで確認する
- VESA 75×75と100×100は何が違うのか|手元のモニターアーム5製品の表記を並べて確かめました
まとめ
最初の質問に答えます。モニターアームを買い足すとき、仕様が合っていること以外に決めておくべきだったのは、どの画面を、いまの机のどこに、どの取り付け方で載せ替えるかでした。私はそれを決めずに、2026年7月5日と7月11日に合わせて3本を買い、いまも1本も使っていません。
もう1つ、この記事を書いていて分かったことがあります。アーム側の数値は箱に書いてあるので後から並べられますが、自分のモニターの重さとVESA規格は、自分で調べないとどこにも残りません。私はそこを持っていませんでした。持っていない状態で数値を比べても、比べたことにはなっていませんでした。
使わなかった買い物は、理由まで残りません。残るのは日付と箱です。だからこの記事は、失敗の分析ではなく、記録として書きました。
もしいま、モニターアームをもう1本買おうか迷っている方がいたら、注文の前に1つだけやってみてください。いまの机を、上からと横から写真に撮って、そこに新しいアームをどう足すのかを言葉にしてみることです。画面の型番と、外すアームまで書ければ、たぶん使われます。書けないなら、私と同じで箱のまま残る可能性があります。私は次からそうすることにしました。


コメント