この記事が答える質問
「パソコンの起動が遅い」と感じたとき、その遅さはどこの時間を指しているのか。この記事はそこに答えます。
はじめまして、さとりと申します。元は調理師として飲食の現場に10年いて、そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立した在宅ワーカーです。このブログでは、実際に自分が使っている作業環境の道具について、選び方と使ってみた結果を書いています。買わなくてよかったものも、そのまま書きます。
先に結論を書きます。私の自作PCは、電源ボタンを押してから使える状態になるまで体感で1〜2分かかります。だいぶ遅いと感じています。ところが2026年9月7日にタスクマネージャーのスタートアップ欄で「前回のBIOS所要時間」を見たら、33秒でした。
この2つの数字は、矛盾していません。測っている区間が違うからです。そして、この違いが分かっていないと、遅さの正体をずっと取り違えたままになります。この記事では、その区間の話と、自分の環境で実際に出た数字だけを書きます。
私の環境と、実際に出た2つの数字
まず、どんなパソコンでの話なのかを先に置いておきます。ここが違えば数字も変わるので、比べるときの前提として見てください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体 | 自作のデスクトップ |
| CPU | AMD Ryzen 9 7900X(12コア24スレッド) |
| メモリ | 64GB(32GBが2枚) |
| ストレージ | Lexar SSD NM790 2TB が1枚(ハードディスクなし) |
| グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
| OS | Windows 11 Home |
| モニター | 4枚(すべてグラフィックボードから出力) |
この構成で、実際に手元にある数字は次の2つだけです。
- 体感で1〜2分:電源を入れてから、使えるようになるまで。ストップウォッチで測ったものではなく、毎日使っていての感覚です。
- BIOS所要時間 33秒:2026年9月7日に、タスクマネージャーのスタートアップ欄で表示されていた値です。
ここから先を読むうえで大事なのは、この2つを足したり引いたりしてはいけないということです。私も最初、33秒という数字を見たときに「じゃあ残りの時間はWindowsか」と考えかけました。でも、その計算をするには「使えるようになるまで」を実際に測っていないといけません。測っていないので、引き算はできません。
「BIOS所要時間」は、どこからどこまでの時間か

タスクマネージャーに出てくる「前回のBIOS所要時間」は、パソコンの電源が入ってから、BIOS(またはUEFI)がWindowsに処理を引き渡すまでの時間です。ここで終わりではなく、ここからWindowsの起動が始まります。
つまり、起動の時間はざっくり次のように分かれています。
- 電源を入れてから、BIOSがWindowsへ引き渡すまで(=BIOS所要時間として表示される部分)
- Windowsが立ち上がり、サインイン画面が出るまで
- サインインしてから、デスクトップやアプリが実際に触れるようになるまで
私の環境で33秒と表示されていたのは、このうちいちばん最初の区間だけです。体感の1〜2分は、電源ボタンを押してから「よし、作業できる」と思うまでなので、後ろの区間も全部含んでいます。だから同じ「起動が遅い」という言葉でも、指しているものが違います。
この差が、けっこう厄介だと思っています。「起動が遅い」で検索して出てくる対処法の中には、BIOS側の話とWindows側の話が混ざっています。自分の遅さがどちらの区間で起きているのか分からないまま対処を試すと、効いたのか効いていないのか判断できません。
私が確かめられたのは、片方だけです
正直に書くと、私が実測できているのはBIOS側の33秒だけです。Windows側にどれくらいかかっているかは測っていません。体感1〜2分のうち、どこがいちばん重いのかも特定していません。
なので、この記事では「ここを直せば速くなる」という話はしません。手元にその根拠が無いからです。書けるのは、区間が分かれているという事実と、自分の環境で片方が33秒だったという実測値までです。
体感の数字と、実測の数字を混ぜないこと
ここがこの記事でいちばん書きたかったところです。
「体感1〜2分」と「実測33秒」を並べると、つい1つの数字にまとめたくなります。「起動に1分30秒かかっていて、そのうち33秒がBIOS」みたいに書くと、読みやすいし、それらしく見えます。
でも、それは私が測っていない数字です。体感は幅のあるものですし、そもそも「使えるようになるまで」の終わりをどこに置くかも、日によってぶれます。実測の33秒は、タスクマネージャーが表示した1つの値です。性質がまったく違います。
自分の作業の記録でも、これと同じ種類の間違いを実際にやりました。投稿文をAIに書かせていたときに、本当は68本なのに62本と書いてきたことがあります。文章として自然なので、読んでも気づけません。数字は、それらしく見えるほど危ないと思っています。
なので手元では、実際に起きたことと実測した値だけを書いた台帳を作って、そこに載っている数字しか使わないようにしました。今回のBIOS 33秒も、その台帳に日付つきで入れてあります。「2026年9月7日に、タスクマネージャーのスタートアップ欄で見た値」という但し書きごと残しておかないと、後から自分でも出どころが分からなくなります。
起動が遅いことは、在宅ワークで実際どう影響するか
在宅ワークだと、パソコンの起動時間は「待ち時間」としてそのまま自分に乗ってきます。会社であれば出社してから席に着くまでの流れの中に吸収される時間かもしれませんが、家だと、電源を押した瞬間から待っている自覚があります。
私の場合、1〜2分という時間そのものが致命的かというと、そこまでではありません。だいぶ遅いとは感じていますが、それで仕事が止まったことはありません。
ただ、遅さとは別に、PCが起動していないこと自体が実害になった経験はあります。私はThreadsとXの投稿を、Windowsのタスクスケジューラーで毎日自動投稿しています。毎朝6時台に投稿文をまとめて生成して、決まった時刻に投げる作りです。
この仕組みで、実際に次のことが起きました。
- 2026年7月3日から5日まで、Threadsの投稿が1本も出ていませんでした。原因は、早朝にPCがスリープしていて、6時の生成スクリプトが走れなかったことです。
- 2026年7月14日にも、投稿が3件失敗しました。こちらはPCが落ちていたことが原因でした。
どちらも「起動が遅い」話ではなく「起動していなかった」話です。ただ、自宅のパソコンを前提に何かを回している場合、問題になるのは起動にかかる秒数より、その時刻にPCが動いているかどうかのほうだったというのが、私の実感です。33秒か1分半かで悩むより先に、そもそも電源が入っていない時間帯があることのほうが効きました。
そのとき何を思ったか
3日間まったく投稿が出ていなかったと分かったときは、正直かなり気持ちが沈みました。自動化を組んだつもりでいたのに、動いていた前提そのものが崩れていたからです。しかも失敗が目に見える形で出ないので、自分から見に行くまで気づけません。
それ以来、失敗したらログに残って、Discordに通知が飛んで、次にPCを開いたときにも報告が上がるようにしました。起動の速さを追いかけるより、こちらのほうが自分には効いています。
私の環境で、遅さを受け入れている理由

今のところ、私は起動時間を縮めるための作業をしていません。理由をそのまま書きます。
まず、この構成はコスパで選んだもので、そこに特に不満がありません。Ryzen 9 7900X、メモリ64GB、SSD 2TBという中身で、日々の作業で困った場面はほとんど無いです。ストレージも今の使い方では足りています。動画編集のようなことを本格的にやるなら物足りないかもしれない、とは思っていますが、今のところそこには当たっていません。
次に、一日に何度も再起動する使い方をしていないことです。朝に立ち上げてそのまま作業するので、1〜2分の待ちが一日に何度も発生するわけではありません。もし起動のたびに待たされるような使い方なら、優先順位は変わっていたと思います。
そして、直すべき場所を特定できていないことです。さきほど書いたとおり、私が持っているのはBIOS側の33秒という値だけで、Windows側の内訳は測っていません。どこが重いのか分からない状態で対処を試しても、効いたのかどうかを判断できません。判断できないまま設定を触るのは、私の経験上いちばん危ないやり方です。
実際、原因を確かめずに決めつけて失敗したことがあります。あるサイトで料金の数字が取れず、「JavaScriptで表示しているから無理だ」と判断して調べるのをやめていました。2026年8月21日に開き直して見たら、単にURLが違っただけで、正しいページにはHTMLで料金表が入っていました。転送された先を見ずに、原因のほうを先に決めていたわけです。
起動の遅さも、同じ構図になりやすいと思っています。「メモリが多いから起動が遅いのかな」「グラフィックボードのせいかな」と、それらしい理由はいくらでも思いつきます。思いついた理由は、確かめるまでは理由ではありません。
同じことを自分の環境で確かめるには
BIOS所要時間は、タスクマネージャーから見られます。私が2026年9月7日に見たのも、この場所です。
- タスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」の欄を開く
- 画面の上のほうに出ている「前回のBIOS所要時間」を見る
表示されるのは秒数だけです。私の環境では33秒でした。この値が出ない環境もあるようですが、その条件については私は確かめていないので、ここでは書きません。
そして、この数字を見たときに大事なのは、これで起動時間の全部が分かったと思わないことだと思っています。分かるのは最初の区間だけです。もし体感との差が大きければ、その差はWindows側にあるということまでは言えます。ただ、私はそこから先を測っていないので、差の内訳は語れません。
この記事が向く人と、向かない人

誰に向けて書いたかを、はっきり分けておきます。
向く人は、自宅のパソコンの起動が遅いと感じていて、その遅さがどこの時間なのかをまず切り分けたい人です。数字を1つ持ってから対処を考えたい、という順番の人には、この記事の内容が使えると思います。
向かない人は、今日すぐ起動を速くしたい人です。この記事には具体的な高速化の手順が書いてありません。私が自分の環境で効果を確かめていないので、書けないからです。速くする方法を探している方は、別の記事を読んだほうが早いです。
もう一つ、自宅PCで何かを自動で動かしている人には、起動の秒数より「その時刻に電源が入っているか」を先に見てほしいと思っています。私はそこで3日ぶん取りこぼしました。速さの話に見えて、実際に痛かったのは可用性の話でした。
まとめ
最初の質問に戻ります。「パソコンの起動が遅い」と感じたとき、その遅さはどこの時間を指しているのか。
答えは、ふつう体感している遅さは、電源を入れてから使えるようになるまでの全部を含んでいるということです。そしてタスクマネージャーが見せてくれる「BIOS所要時間」は、そのうち最初の一区間だけです。私の環境では、体感1〜2分に対して、BIOS所要時間は33秒(2026年9月7日実測)でした。この2つは、そのまま比べる数字ではありません。
ここまでで、私が書けたことと書けなかったことを整理しておきます。
- 書けたこと:自分の構成、BIOS所要時間の実測値、体感、そして自宅PCが動いていなかったことで実際に起きた投稿の取りこぼし
- 書けなかったこと:Windows側の内訳、高速化の効果、この遅さがどの場面でいちばん困るか
書けなかったほうは、測っていないので書きませんでした。それらしい理由を並べれば記事の見た目は整いますが、それは読んだ人の役には立ちません。数字を1つ持ってから動く、という順番のほうが、遠回りに見えて結局は早いと思っています。
もし今、自分のパソコンの起動が遅いと感じているなら、まずタスクマネージャーで「前回のBIOS所要時間」を1回見てみてください。それだけで、自分が感じている遅さのうち、どれくらいが最初の区間なのかが分かります。対処を選ぶのは、その数字を見てからで遅くありません。
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このブログでは、私が実際に使っている在宅ワークの道具について、選んだ理由と使ってみた結果を書いています。買ったけれど使っていないものも、そのまま残しています。同じように自宅で仕事をしている方の判断材料になれば嬉しいので、よかったら他の記事ものぞいてみてください。


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