この記事が答える質問はひとつです。モニター4枚は、1枚のグラフィックボードから出せるのか。そして、接続方式がばらばらでも並べられるのか。
結論から書きます。私の環境では、グラフィックボード1枚(NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER)から、モニター4枚すべてを出しています。しかも4枚の接続方式は同じではありません。Windowsが返した内訳は、HDMIが1枚、DVIが2枚、DisplayPortが1枚。3種類が混在した状態で、4枚とも問題なく映っています。
書いているのは「さとり」といいます。元・調理師で飲食の現場に10年いて、そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立した在宅ワーカーです。このサイトでは、実際に自分が使っている作業環境の道具を、選び方と使ってみた結果で書いています。
この記事は、私の手元の1構成の実測値だけで書いています。他の環境で同じ結果になるとは限りません。機種ごとの使用感や「どれがおすすめか」という話も書きません。書いてあるのは、型番と数値と、その組み合わせで実際に起きたことだけです。
まず、私の構成をそのまま出します
話の前提になるので、最初に中身を並べておきます。2026年8月時点の実測値です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PC | 自作のデスクトップ |
| CPU | AMD Ryzen 9 7900X(12コア24スレッド) |
| グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
| メモリ | 64GB(32GBが2枚) |
| ストレージ | Lexar SSD NM790 2TB を1枚(ハードディスクは無し) |
| OS | Windows 11 Home |
| モニター | 4枚(すべて外付けグラフィックボードから出力) |
ポイントは最後の行です。4枚とも、1枚のグラフィックボードから出ています。CPU内蔵の AMD Radeon グラフィックスも機器としては認識されていますが、そちらには画面がつながっていません(解像度が返ってきません)。増設のカードを足したわけでもありません。カードは1枚だけです。
モニター4枚の内訳
4枚の型番と製造年は、PCの実機情報から取得しました。
| 位置づけ | 機種 | 製造年 |
|---|---|---|
| メイン | MSI G274QPF E2 | 2023年 |
| サブ | ASUS VC239 | 2017年 |
| サブ | ASUS VC239 | 2019年 |
| サブ(右側の1枚) | ASUS VG258 | 2021年 |
製造年で言うと2017年から2023年まで、6年ぶんの幅があります。同じ時期にまとめて買い揃えたのではなく、必要になったタイミングで足していった結果、こうなりました。
この「年式がばらばら」という点が、あとで出てくる接続方式の混在に直結します。2017年のモニターと2023年のモニターでは、そもそも背面に付いている端子の顔ぶれが違うからです。
なお、型番については私自身が把握していませんでした。今回、実機の情報を取り出して初めて確認しています。ですのでこの記事では機種ごとの使用感には触れません。「どれが見やすいか」といった話は、確かめていないので書けません。
接続方式が3種類混ざっています

4枚の接続方式について、Windowsが返した値の内訳はこうでした。
- HDMI:1枚
- DVI:2枚
- DisplayPort:1枚
合計4枚。3種類が混在しています。
マルチモニターを組むときに「端子を揃えないといけないのでは」と考える方は多いと思います。私も、確認するまでは自分の構成がここまでばらばらだとは思っていませんでした。実際に数えてみたら、揃っていたのは同じ方式が2枚あったDVIだけで、あとは1枚ずつ違う方式でした。
それでも4枚とも映っています。接続方式が混ざっていること自体は、私の環境では画面が出ない原因にはなりませんでした。
ここで書けるのはそこまでです。「混在しても大丈夫」と一般論として断定はしません。私の手元の、この4枚とこの1枚のカードの組み合わせで、そうなっているという実測です。
ただし、混在すると何が揃わなくなるか
映るかどうかと、全部が同じ性能で動くかどうかは、別の話でした。ここが今回いちばん実感したところです。
2026年8月16日に、4枚それぞれが実際に何Hzで動いているかを調べました。私は「メインだけ144Hzで動いている」とずっと思っていました。ところが実機は、4枚とも60Hzでした。
思っていたのと違ったのは、Hzの数字だけではありません。144Hzが選べる状態にあったのは、私がメインだと思っていた画面ではなく、右側の1枚(ASUS VG258・1920×1080)のほうでした。どの画面が高い設定を持っているかを、そもそも取り違えていたことになります。
正直に書くと、この瞬間はけっこう気まずかったです。4枚も並べておいて、どの画面が何を出せるのかを把握していなかったわけですから。映っていれば動いていると思い込んでいた、というだけの話でした。
2026年8月16日に、実際にやった変更
調べたその日に、2枚ぶん設定を変えました。やったことは次の2つです。
1. 右側の1枚(ASUS VG258)を、60Hzから144Hzへ変更しました。設定画面には165Hzも選べる状態で並んでいました。この1枚は、設定を変えるだけで解決しました。
2. メイン(MSI G274QPF E2)は、設定では直りませんでした。当時の解像度は2560×1440で、その解像度のままでは60Hzしか選べなかったからです。そこで解像度を1920×1080へ下げて、120Hzにしました。
メインが出せる組み合わせを全部確認すると、こうなっていました。
| 解像度 | 選べた上限のリフレッシュレート |
|---|---|
| 3840×2160 | 30Hz |
| 2560×1440 | 60Hz |
| 1920×1080 | 120Hz |
解像度を上げるとリフレッシュレートが下がり、解像度を下げるとリフレッシュレートが上がる。この表を見て、ようやく自分の環境で何が起きていたのかが分かりました。2560×1440で60Hzだったのは、モニターの性能の問題というより、その解像度を選んでいたことの結果だったということです。
残る2枚(ASUS VC239・2017年製と2019年製)は、そもそも60Hzまでしか選べない機種でした。こちらは変えようがありません。
いまの4枚の状態

2026年8月16日時点で、4枚はこうなっています。
| 画面 | 解像度 | リフレッシュレート |
|---|---|---|
| メイン(MSI G274QPF E2) | 1920×1080 | 120Hz |
| 右側(ASUS VG258) | 1920×1080 | 144Hz |
| サブ(ASUS VC239・2017年製) | 1920×1080 | 60Hz |
| サブ(ASUS VC239・2019年製) | 1920×1080 | 60Hz |
解像度は4枚とも1920×1080で揃いました。それより前は揃っていませんでした。メインの1枚が2560×1440で、残る3枚が1920×1080という状態が、2026年8月16日の昼まで続いていました。
リフレッシュレートのほうは、120Hz・144Hz・60Hz・60Hzと、いまも揃っていません。これは私の構成では揃えようがない部分です。2017年製と2019年製の2枚が60Hzまでの機種なので、上に合わせることができません。
ここは、実際にやってみて分かったことでした。4枚を1枚のカードから出すことはできても、4枚を同じ条件で動かせるかどうかは、カードではなくモニター側の性能で決まる部分がある。私の環境では、そういう結果になっています。
内蔵グラフィックスは、認識されているのに使われていません
もうひとつ、確認して分かったことを書いておきます。
私のCPUは AMD Ryzen 9 7900X で、CPU内蔵の AMD Radeon グラフィックスが載っています。Windowsからは、この内蔵グラフィックスも機器として認識されています。
ただし、そちらには画面がつながっていません。解像度が返ってこないので、実際に何かを表示しているわけではないと分かります。4枚とも、外付けのグラフィックボードから出ています。
「内蔵グラフィックスがあるから、その分もモニターを増やせるのでは」と考えたくなるところですが、少なくとも私の構成では、内蔵側は使っていません。認識されていることと、使われていることは別でした。
4枚にして良かったところと、困ったところ
数値の話が続いたので、使ってどうだったかも書いておきます。
良かったのは、各モニターにそれぞれの作業や確認画面を置けるので、いちいち画面を切り替えなくて済むことです。見たいものが常に見えている状態を作れます。それから、ウィンドウ間のドラッグ&ドロップが楽なこと。これも複数枚にしてよかった点です。
困った点は、費用がかかることくらいです。使い勝手の面での不満は、いまのところ出ていません。
ちなみに4枚は、それぞれモニターアームに載せています。アームは4本使っています。
この構成が向く人と、向かない人

最後に、誰に向いた話なのかを書いておきます。急かすつもりはまったくないので、当てはまらなければ読み流してください。
向いていると思う人
- 年式や端子がばらばらのモニターが手元にあって、そのまま並べられるか知りたい人
- グラフィックボードを増設せずに枚数を増やしたい人
- 常に見ておきたい画面が複数あって、切り替えの手間を減らしたい人
向いていないと思う人
- 全画面を同じ解像度・同じリフレッシュレートで揃えたい人。私のように古い機種が混ざっていると、揃えられません。揃えることが目的なら、モニター側から選び直す話になります。
- 費用をかけずに枚数だけ増やしたい人。困った点はここだけでしたが、実際にかかります。
- 機種ごとの画質や使用感を比べたい人。この記事にはその情報がありません。私自身が確かめていないので書けません。
スペックや対応状況は時期によって変わりますし、ここに書いたのは2026年8月時点の私の環境の値です。購入を検討している機種の仕様は、必ずメーカーの公式情報でご確認ください。
あわせて読みたい
- グラフィックボード1枚でモニターは4枚出せるか|実際に4画面を出している私の構成と、確認した順番
- 解像度を上げるとリフレッシュレートが下がる|同じ1枚のグラフィックボードで、4枚のモニターが実際に出せた組み合わせ
- どの画面が何Hzで動いているかをWindowsで確かめる|144Hzだと思っていた1枚は、実際は違う画面でした
まとめ
最初の質問に答えます。モニター4枚は、1枚のグラフィックボードから出せました。接続方式が3種類混ざっていても、4枚とも映っています。私の環境(RTX 4070 Ti SUPER、HDMI1枚・DVI2枚・DisplayPort1枚)での実測です。
ただし、そこには続きがありました。
- 映ることと、全部が同じ条件で動くことは別でした。私の4枚は、解像度は1920×1080で揃えられましたが、リフレッシュレートは120Hz・144Hz・60Hz・60Hzで揃っていません。
- 揃わない理由はカードではなくモニター側でした。2017年製と2019年製の2枚は、60Hzまでしか選べない機種です。
- そして私は、どの画面が何を出せるのかを、2026年8月16日に調べるまで取り違えていました。144Hzが選べたのは、メインだと思っていた画面ではありませんでした。
枚数を増やすかどうかを考えるときに、私が今なら先に見るのはここです。「何枚つなげるか」より先に、「いま手元にある画面が、それぞれ何を出せるのか」を確認しておくこと。私は4枚並べたあと、1年以上経ってからそれを知りました。
もし今、自分の画面の設定が分からないという方は、まず1枚だけでも実際の値を見てみてください。私の場合、思っていた値と実機の値は、違っていました。


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